資格いおっさん3 鉛作業主任者技能講習

note稼働以前に受けた講習について、記録します。

鉛作業主任者技能講習
講習日 2023.6.4〜5  試験地 埼玉(南浦和)

① 講習時間と合格基準
 2日間(合計で11時間以上)の講義を受けて最後に確認テスト。
 全体6割、科目足切り4割の合格基準。
 (ずっと別のことでもしていない限り、ほぼ落ちることはない)。

②  勉強量
 300p程度のテキスト1冊より内容抜粋し講義。
 途中ビデオ映像など視聴。

③ 下知識
 機械工学卒、無骨なエンジニア、多数の技能講習と特別教育を受講済み。

④  講習の印象
 1日目は鉛の害と法令を学習。
労働安全衛生法は罰則や作業記録の保存期間等、多くのその他の危険有害業務と数値が被り、受ければ受けるほど学習は容易である。
 2日目は作業環境の改善と保護具に関する内容。そして確認テスト。
粉塵や酸欠と同じ内容で楽勝。最後のテストも楽勝だった。

⑥  資格の意義など
 技能講習は、該当する業務に従事する労働者に「雇用主が受けさせなければならない講習」である。仕事上受ける必要があれば有無を言わさず受けることになるが、もし、該当業務なのに受けさせて貰えないならば、是非会社に相談してもらいたい。拒否などしようものなら労基署が飛んでくるので。。。
 それ以外の人にとっても、内容的には決して無意味ではない。技能講習や特別教育は、現場作業者や監督者であり続ける限りは、なんらかのものを毎年受講しておくと、安全意識が高まったり、法改正の情報が手に入る。

⑦ 講習を受けて雑多に学んだことなど
 鉛は有毒金属の代表格と言って良く、昔は、塗料、顔料、水道管といった工業資材や、果ては酸っぱいワインを煮て甘くする鉛製の鍋なんかも昔はあって、中毒症が多かった。
 1982年まではガソリンで、特にハイオクガソリンに含まれており、例えば窪地の交差点で空気中の鉛の測定を行うと基準値を超えている場所もあったたらしい。
 アイドリング車から基準値を大きく超えた鉛のヒュームが排ガスとして停滞していて、普通に暮らしている住民が鉛被爆してた時代もあったのだ。
 現在はガソリンは鉛フリーで販売しており、工業資材なども鉛を使わない代替材料の製品に変わっていったが、蓄電池や結線の被覆など電気業界ではまだまだ使用されている他、古い橋梁の塗料剥がしなどの現場で出た粉塵で、急性の鉛中毒に罹患する労働者もいる。
 鉛は融点が低いので、鉛作業してる近くで喫煙すると、タバコの先端でヒュームになり、生の粉塵を吸うよりも危険になる。
 はんだ付けしながらタバコを吸う前時代的な風景は今ではあまり見なくなったとは思うが、どんな仕事でも、仕事しながらのタバコはリスキーなのは確か。


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