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相談相手から信頼される思考法~『頭のいい人が話す前に考えていること』での学びから〜

こんばんは。コウイチです。
突然ですが、「悩み相談を受け、我ながら良いアドバイスをした!と思ったのにあんまり響いていなかった、、」というご経験をお持ちでしょうか。

もしかしたら今回のテーマである「相談相手から信頼される思考法」で解決できるかもしれません。

かくいう私も口下手でコミュニケーションに苦手意識があります。人から相談を受けたときは、精一杯アドバイスしているつもりです。しかし「あれ、なんだか響いていない、、」ということがあります。

そのようなときは、何がいけなかったのでしょうか。そのヒントを得るために書籍『頭のいい人が話す前に考えていること (安達裕哉 著)』を手に取り、コミュニケーションの極意を学ぶことにしました。


そこで今回は「相談相手から信頼される思考法~『頭のいい人が話す前に考えていること』での学びから〜」について書いていきたいと思います。

1,書籍『頭のいい人が話す前に考えていること』について


コンサルティングの仕事では、その道30年を超える社長たちからいかに信頼を得ていくために、高い知性とコミュニケーション能力が求められます。

書籍『頭のいい人が話す前に考えていること (安達 裕哉 著)』では、筆者がコンサルティングの現場で培った「思考の質の高め方」を伝えてくれます。

本書でお伝えするのは、誰も教えてくれなかった知性とコミュニケーションの”黄金法則”だ。この法則を手に入れればだれでも思考の質を高め、知性と信頼を同時に獲得できる。

『頭のいい人が話す前に考えていること』P18~19

この本のベースとなっている考え方は「話す前にどれだけ“立ち止まれるか”が大切」ということに尽きるかと思います。私の個人的な解釈で言うと「話したくなる(=自分の意見やアドバイスを言いたくなる)気持ちを抑えて、冷静に相手の気持ちや考えを深堀りして、相手と一緒に答えを見つけることが大切」となります。

第一部ではその黄金法則である「七つの黄金法則」が、第二部ではその黄金法則をベースに「頭のいい人になる思考の深め方」が書かれています。

それではまず「七つの黄金法則」についての学びから書いていきたいと思います。

2,相談相手から信頼されるマインド「七つの黄金法則」

本書で書かれている「七つの黄金法則」はこちらです。

 その1 とにかく反応するな
 その2 頭のよさは他人が決める
 その3 人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
 その4 人と闘うな、課題と闘え
 その5 伝わらないのは、話し方ではなく、考えが足りないせい
 その6 知識はだれかのために使って初めて知性となる
 その7 承認欲求を満たす側に回れ

同書117Pより

本書に書かれている「7つの黄金法則」は一言でいうならば「人間性を磨くこと」だと、私は理解しました。

例えば「その6 知識はだれかのために使って初めて知性となる」ではとにかく相手の話をよく聞くことが大事で、自分の意見は二の次であることが書かれています。

コンサルに入ってまず、簡単にアドバイスするな、意見を言うな、とにかく相手に話してもらえ、と徹底的に教えられました。コンサルはアドバイスする仕事だと思っていた私は驚きました。

同書103Pより

そうして相手の話をよく聞いた上で、次は「相手のためになることかどうか、よく考えて話すことが大事」ということが書かれています。

話す前にちゃんと考えるということは、自分の知識の披露ではなく、〝これから話すことは本当に相手のためになるのか?〟という視点を持つことです

同書106Pより

自分のことを振り返ると、人から相談を受けたときには「自分がどんなアドバイスや意見を言うか」に気持ちが向いていたかもしれません。

またそのときの自分の気持ちとしては「そんなアドバイスができる自分を認めてもらいたい」という気持ちもどこかであったのかもしれません。

自分の意見や気持ちよりも大事なことは、とにかく相手にその人の思いや考えをすべて出し切ってもらうこと、そして「本当に」相手のためになる話ができるか、だったのだと気づきました。

自分を脇において、相手のことを第一に考えられるか、まさしく人間性が問われているのですね。

3,相談相手から信頼されるための「頭のいい人になる思考の深め方」

本書に書かれている「頭のいい人になる思考の深め方」の「5つの思考法」は以下の通りです。

 その1 「客観視」の思考法
 その2 「整理」の思考法
 その3 「傾聴」の思考法
 その4 「質問」の思考法
 その5 「言語化」の思考法

同書122Pより

私はこの中で特に3つ目の「『傾聴』の思考法」での「アドバイスではなく、交通整理をしよう」という箇所がとくに刺さりました。

具体的には下記の3つを行うとよいことが書かれています。

①ゴールを相手と一緒に確認する

 相手の求めているゴールを確認します。その際には、こちらの提案ではなく、相手の言葉をオウム返しすることが重要です。

②考えていることを聞く

 必ず最初に相手の考えを聞いて、スッキリするまでモヤモヤしていることを吐き出してもらいます。

③話を整理して相手の意思決定を助ける

 こうしたい、という意思があれば素直に推してあげる。こうしたいがなければ、そのままにしておく。

これは「相手目線に立つ」ということであり、マーケティングにおけるペルソナデザインなどの「企業視点ではなく、生活者視点に立つこと」に通じるものです。

また「相手目線に立つ」ということは、以前の記事にも書いた書籍『賢い人のとにかく伝わる説明100式(深谷百合子著)』の「説明される側への思いやり」にも通じると思いました。

相手のことを第一に丁寧なコミュニケーションを心掛けることは、相談を受ける時でも、説明をする時でも、深いところでつながっているのですね。

また本書はビジネスシーンだけでなく、プライベートなシーンでも役に立つ例がたくさん書かれています。それは筆者の「ある経験」からの想いでした。ここでは詳しく触れませんが、私は涙が出るほど感動してしまいました。

「大切な人を大切にするために、丁寧で知的なコミュニケーションを心掛けてください。」とあります。私は本当にその通りだなと思いました。大切な妻からの相談を相手第一で話を聞いて、一緒に答えを見つけられるように、今回の学びを実践していきたいと思います。

3,まとめ

今回は「相談相手から信頼される思考法~『頭のいい人が話す前に考えていること』での学びから〜」について書いてきました。

〈ポイント〉

・話す前にどれだけ“立ち止まれるか”が大切
・とにかく「相手第一」、自分を脇において相手のことを第一に考えよう
・アドバイスではなく、交通整理をしよう

お読みいただき、ありがとうございました。


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