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憧れるのをやめましょう

これはポエムです

エニアグラムを学習し理解が深くなると、自身のタイプを誤認する人を見かけるけど、とりあえず一言。

憧れるのをやめましょう

いや、正確には、憧れるのは構わないけど、
憧れのまま、そのタイプになろうとするのはやめましょう。

自分はタイプ7が大好きで憧れてるけど、絶対なれないし、なろうとも思わない。
自分が20歳ぐらい若かったら、1日くらいはタイプ7になりきることができるかも(笑)
でも、本物のタイプ7が見たら、底が浅いのがバレバレなので、自分はそんな恥ずかしいことしないけどw

憧れで、そのタイプになれるわけじゃない、ってこと。

それよりももっと不安なのは、将来、人に教える立場に立ったときに、自分のタイプではないタイプのことを、あたかも自分のタイプのことのように説明してるかもしれない、ってこと。
そんなのできるのなら、その人はある意味すごい才能を持ってるのかもしれない。
でも、他の人が誤認してると認識してるのに、本人が誤認を認識していないって、かなり恥ずかしい状況な気がする。

そんな状況を想像するだけで目も当てられない。

とは言え、初めは憧れから始まり、気づかないうちに誤認に至ったのかもしれない。
実は、こんなことを書いてる私自身が誤認しているかもしれない。

そんな時はCLRだ

私の所属してる会では、本人にタイプを探してもらうため基本的に口出ししないけど、認定をもらった以降もタイプを誤認してるのは、本人にとっても会にとっても良くないと思うわけです。

一つの原因は、誤認している人が深いところまで思考してないことが考えられるけど、その人に思考を促すような正しい問いかけができていない周りのファシリテーターの方が実は問題だと思っています。

これから言いたいことは『教育のためのTOC(TOCfE)』のCLRを意識して問いかけをする事で、タイプを誤認している本人が誤認に気づき、より自己理解を深める事ができるんじゃないか?ってこと。

CLR(Category of Legitimate Reservations)とは「ちゃんと考えていない思考の4大パターン」です。

  1. 明瞭性の懸念
    言葉の定義を明確にするということ。
    例えば、
    「あなたにとって『自分らしさ』とは、どういう意味ですか?」
    「あなたにとって『ワクワク』とは、どういった状況のことですか?」
    みたいな。

  2. 存在の懸念
    本当に存在しているか?一般的すぎやしないか?
    例えば、
    「『私は個性的な人である』は本当か?」(その前に個性的の明瞭性が・・・)
    「あなたの『いつもワクワクしている』は、常にそうなのですか?」

  3. 因果の懸念
    因果関係が成立しているか、確認する。
    「もし〇〇(かつ、〇〇)ならば、結果として〇〇である」
    「もし〇〇ならば、結果として〇〇である。なぜならば、〇〇だからだ。」と声に出して読んでみて、しっくりくるか確認する。
    例えば、
    「私が個性的な人間であるならば、結果として私はタイプ4である。」と声に出して読んでみてしっくりくるか?(だから個性的ってなんやねんw)

  4. 十分性の懸念
    他に必要なものがないか、確認する。
    「個性的以外に何かないか?」→内省的である →
    「私が個性的な人間で、かつ内省的な人間であるならば、結果として私はタイプ4である。」(だから、個性的で内省的ってなんなん?)

この4つの問いかけを納得するまで問いかけるだけ。タイプは判別できなくとも、自分という人間性を理解する事はできる、と考えてる。

こういうことは意識してなくても、ワークショップで実際にやっていて、経験の多いファシリテーターはエニアグラムの言葉を使って自然に問いかけている。

言語化されたものをさらに深掘りしていくと言葉に詰まるのは当然で。そこから出る言葉が本当の自分の言葉だと思う。

さいごに

あくまで個人的な印象ですが、『個性的』『ワクワク』とか、字面の印象だけで使う自称タイプさんは誤認してると思った方がいい、と私は考えてる。
自分は自己紹介という短い時間で、自分にとっての『個性的』がうまく説明できなくて、その後ずっとモヤモヤしてる。なのでサラッと言った後、何もモヤモヤしてなさそうな人は正直信用できない(笑

質問の仕方に注意した上でCLRを使ってみてもいいかもな、と思った。
ただでさえ質問内容がきついので、どんなにオブラートに包んで問いかけても、聞かれた相手は苦しくて泣くかもしれないし、もしかしたらキレるかもしれませんので、質問の仕方はない注意しましょうw

こんな偉そうに書いてる自分も、自分のタイプに対する自信はないので、これで内省してみますw

ポエムだけで終わるつもりだったけど、なんか閃いてしまったので、CLRについて書いちゃった。

あと、今年のTOCfEアドベントカレンダーのネタがなかったら、これにする(笑

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