極寒の昨日から一転、今日は晴れ間もあって歩きやすい天気になったので自由の女神様が立つリバティー島に行ってみた。こんなに遠くから来て、初めて会うのに「やっと会えましたね。」と言葉をかけたくなるほど親近感がわく銅像は彼女くらいだろう。女神様が立つ土台はアメリカ市民から集めた資金でできたことを、クラウドファンディングの歴史としてよく話すけど、島内のガイダンスでもそのことを説明していてなんだか嬉しくなった。あなたができた数百年後、今は誰でもその仕組みが使えるような自由な社会になってますよ。

因みに自由の女神は銅でできているので元は茶色だけど、酸性雨で緑色になったらしい。こんなに鮮やかな緑にしてしまうなんて、酸性雨おそろしや。

マンハッタンへ戻りウォール街へ。株式市場のエネルギーと不確かさを表したチャージングブルの周りには人だかりができていて、旅行者と写真を取り合いっこした。ひとり者は声をかけやすいのか、３組くらいから頼まれてちょっといい気分。お役に立てることがあって良かった。

ウォール街のビジネスマンに混ざってコーヒー片手に街をぶらついた後は、9.11メモリアルミュージアムを訪問。当時小学生だった私は、映画のような光景に現実味を感じることができず、その後始まった戦争も自分とは違う遠い世界でのできごとにしか捉えられなかったけど、ミュージアムで展示される瓦礫のあとや犠牲者の写真からは紛れもない現実と日常が伝わってきて鳥肌がたった。あれから17年経って新しいワールドトレードセンターができ、現場には当時の残像は微塵もないから、こうやって形に残すことや伝え続けることが大切なんだろうなと考えさせられた。

夜は昨日に引き続き、ブロードウェイ！

「キンキーブーツ」というタイトルで、潰れかけの靴工場をゲイが救うお話。アラジンは3階のバルコニー席から見たけど、今日は１階の中央席から。表情の変化やダンスの迫力、スタンディングオベーションの雰囲気も全然違って楽しすぎた。

まっすぐ帰るのがもったいないくらい陽気な気分になったので、ホテルまで30分程の道を歩いて帰った。22:30過ぎたくらいだったけど、眩しいくらいの電飾とにぎやかな人通りで治安の悪さをまったく感じない。もうちょっと遊びたいけど、油断するとすぐ痛い目見るからやめとこう！