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漫画万歳!(15)~D-LIVE!!(ドライブ)~

マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介していきます。2019年4月からスタートしたシリーズを多少の修正を加えて掲載します。気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。

MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT

久々に読み直した漫画「D-LIVE!!」が面白くって、ここで紹介しなくては! と思いながら読んでいました。この漫画は、「週刊少年サンデー」で2002年から2006年まで連載、全15巻なのですが、読み直してみて、こんなに面白かったっけ? と、ワクワク感が増していました。作者の皆川亮二は、世界を舞台にしたスケールの大きい話が多いのですが、最初は、ストーリーが気になって、その世界観などを感じられずにいたのかもしれません。またこの漫画の主人公は、ふだんはポーッとして寝てばかりいる高校生という設定で、人物が淡々としているせいか、繰り返して読むうちに味わいが出てくるものなのかもしれません。

ストーリーの基本となる国際的人材派遣会社(Almighty Support Enterprise)「ASE(エース)」の設定がまたユニークで、あらゆる分野のプロが所属しています。売り文句が「軍人からベビーシッターまで常に一流を派遣する」で、非常に高額な依頼料ですが、パーフェクトに任務をこなします。主人公の斑鳩悟は、スーパーマルチドライバーで、自動車、オートバイ、船舶、飛行機から潜水艇、建設機械、電車、戦車など、動力源の付いているあらゆる乗り物であれば、初乗りでもうまく乗りこなしてしまいます。

物語の中に実際にこれらの乗り物が出てくるわけですが、乗り物を武器にすることで、いくらでもネタが出てきて、舞台も国際犯罪組織との闘いから人命救助、遺跡発掘など次から次へと飽きることがありません。乗り物好きな方には、かなりマニアックな話も出てきますので、特にお勧めです。

2020年6月号


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