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漫画万歳!(22)~拝み屋横丁顛末記~

マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介していきます。2019年4月からスタートしたシリーズを多少の修正を加えて掲載します。取り上げているのは原則として完結した漫画です。気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。

MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
(2020年12月号)

ここのところ一大ブームとなった鬼滅の刃をはじめ、スポ根モノなど、ハラハラして眠れなくなるようなものを立て続けに読んでおりましたので、ちょっとお茶でも飲みながらのんびり読める漫画を探してみました。私と同じようにちょっと息抜きしたい方にお勧めなのが「コミックZERO-SUM」(一迅社)で2002年8月号から2017年8月号まで連載された「拝み屋横丁顛末記」全27巻です。基本的に1話完結なので読みやすく、たまたま手にとった1冊を読んでもらっていいですが、かといって一話で満足するわけでもなく、続きが読みたくなる面白さがあります。

とある商店街で「あそこには近づくな」と恐れられている拝み屋横丁が舞台、その横丁の大家と個性あふれる住人や霊たちのドタバタコメディです。横丁のレトロな雰囲気や平均年齢高めの登場人物、繰り広げられる人情話とテンポのよさが落語を聞いているようでもあり、なんとなく昭和の香りがしてきます。

成仏できない霊の未練を叶えてあげて、めでたく成仏できました!というパターンや触っちゃいけないと大家の家に置かれていたものを御隠居三人組(元陰陽師・元神父・元神主)が好奇心に負けて開けちゃって妙な魔物が出て大騒ぎという話がよく出てきますが、飽きませんねぇ。少しずつ横丁の住人が増えて、若い登場人物それぞれにパートナーができるようなほんわか恋愛話があったりして(一組は片方が幽霊だったりしますが)、私好みの大家さんの色恋沙汰がどうなるのかというのも楽しみの一つでした。


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