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アイヌ由来の街の絶品焼き鳥【北海道美唄市】

今回は前回の埼玉県蕨市からのしりとりで、北海道美唄(びばい)市とその名物についてご紹介します。

アイヌ由来の北海道美唄市。
小さな山間部の街には全国でも指折りの名物がありました。


北海道美唄市ってどんな街?

美唄市は北海道の西側、空知地方の中央部に位置する山間部の街です。

人口は約19500人。

北海道の気候を活かした美味しいお米や、アスパラガスが有名です。
特にアイヌ民族がよく食べていたハスカップという果実も名産品として知られています。

元々は炭鉱町として栄えていたこともあり、掘り出した石炭を運ぶために早くから鉄道が引かれた歴史があります。

名前の由来はアイヌ語でカラス貝を意味する「ピパイ」にちなんだ言葉からきているとされています。

美唄市の前身の自治体名は沼貝といい、こちらもピパイを意訳されたものです。

その後、美唄駅が開設されたのちに周辺の街の呼び名が美唄となり、街の名前も美唄市になりました。

このことから美唄市は街の名前が先ではなく、駅の名前の方が先にできた珍しいケースの街です。



日本一の直線道路

札幌市と旭川市を結ぶ国道12号線があります。

その国道12号線のうち、美唄市から滝川市の間の29.2kmはカーブのない一直線の道路です。

その直線距離は日本で最も長く、先の見えない直線がずっと続く景色を見るためにドライブでも有名なスポットになっています。

美唄市を車で訪れた際には、ぜひとも走ってみたい場所です。

出典:Googleアース


青の洞窟温泉


美唄市でもう一つ有名なスポットがあります。
それが青の洞窟温泉と呼ばれる場所です。

青の洞窟温泉があるのはピパの湯ゆ〜りん館という温泉宿です。
ピパの湯ゆ〜りん館は緑豊かな森の中にあり、宿からは美唄市や近隣の街を見渡せる絶景を望むことができます。

温泉宿の美味しい料理ももちろん魅力なのですが、ここのイチオシはなんと言っても温泉です。

内風呂や露天風呂もある中で、他にはない洞窟露天風呂があります。

昼間は自然の光の中が洞窟の中に差し込み洞窟の中とは言え明るいです。
夜になると洞窟の中は青色にライトアップされ、昼間には感じることのできない幻想的な景色が広がります。

温泉の温度も通常よりも低めになっており、長い時間ゆっくりと自然と一体になる感覚を味わうことができます。

この青の洞窟温泉は県内外でもとても有名であり、この景色を味わうために訪れる方はとても多いです。

美唄市へ旅行をされる際には是非ともお立ち寄りください。


絶品焼き鳥


もう一つ美唄市が全国に誇る名物が美唄やきとりです。

かつては炭鉱町として栄えた美唄市ですが、当時炭鉱で働く労働者の中で人気だったのが焼き鳥です。

元々は通常の焼き鳥と同じように精肉された部分のみを使用し、皮やモツは捨てられていたのですが、美唄市で焼き鳥屋を営んでいた三船福太郎さんという方が「もったいない」との思いで皮やモツも焼いて焼き鳥にし始めました。

そのモツが炭鉱で働く労働者の方々に人気になり、美唄市で広がっていきます。
美唄市の焼き鳥と言えば主にモツを焼いたものとも言われます。

今では美唄市の焼き鳥は一種類の部分のみを串に刺すのではなく、一本の串に鳥の頭、もも肉、皮、内臓など様々な部位を刺すスタイルが主流となっています。

ネギも長ネギではなく玉ねぎを使用しているのも特徴です。
美唄市は玉ねぎも特産品であり、甘味のある玉ねぎの味が焼き鳥にとても合います。

そんな美唄やきとりは今や美唄市民のソウルフードになっています。
市内には美唄やきとりのお店が多く、旅行で訪れた際には是非とも食べてみたい名物です。



ここまで美唄市とその名物についてご紹介してきました。

ですがまだまだ紹介しきれていない名物や観光名所はたくさんあります。
是非とも調べてみて、美唄市に足を運んでみてください。

次回は美唄市からのしりとりで、「い」から始まる街とその名物についてご紹介します。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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