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いつからか教習所🚙

仕事の話です。うちの会社は、外出することも多いです。特にうちの部署は先方宅や、他社、行政機関に行くことも多いです。

私が新人の頃、正直、1人で車を運転して外出するのが楽しくて仕方ありませんでした。仕事中に1人の世界に浸ることができるから…です。

車にも、みんな拘りを持って所有していた時代。個性的な車がたくさんありました。

私も18歳になると同時にドライビングスクールに通い、運転免許を取りました。そして、大学には車で通っていた(たいそう不便な場所にありました)ので、入社する頃には、そこそこの運転歴がある状態でした。

10年ほど前から、毎年のように新人とチームを組まされています。新人は、1から仕事を教えないといけない辛さはあるものの、見方を変えると、自分色に染めやすいので、心地よかったりもします。

なので、仕事を教えるのは、やり甲斐があることなのですが…。

そう、最近の新人達は、皆、ペーパードライバーなのです。免許は大抵取得しています。しかしこれも時代の変化なのか、マイカーを所有していない、日頃は車に乗らなくても良いような生活をしているようです。

教習所を卒業し、ほぼ初めての実践が勤務時間中になります。

そうしたことから起きるのが…

昔は、2人ペアであれば、若い方が運転し、上司は助手席でのんびりしていたものです。または片道交代で運転していました。

しかしながら、昨今の新人は口を揃えて「免許は持っていますが、普段は運転しないです。自信がありません…」…と。

しかし、それならば、仕事と同様に、運転もできるようにしてあげないと、指導する側としては少し大変な話になってしまいます。

少し仕事に慣れてきた頃、運転させてみます。自信が無いと言う人間の助手席に座るのは非常に勇気が必要です。ただ、自信が無いと言うくらいですからスピードは控えめなので、大事故の危険はあまり無いのかも知れません。

最初の経験は15年前。

まだ、私も若かったので後輩とは1桁しか歳も離れていませんでした。
当時勤務していた支社は、少し狭い路地に位置していました。

出発して少し走ると信号機の無い狭い道の四つ角の交差点がありました。たまたま4方向から車がきました。こちらに曲がってくる車もいました。
どの車も動けず、みんな止まっています…。
こちらは左折します。

そこで…。
私 「Kくんが動かないとみんな動けないよ。」
K 「わかりましたー!💦」

…ガリガリガリ!!

左側に建っていた電柱と接触しました。

私 「何やってんのー!」
K 「だって、しろくまんさんが行けと言うから」

絵に描いたような出来事。
面倒な報告をする羽目になりました。

10年前…。

私 「そろそろ運転してみる?」
N 「わかりました。でも、スピードは出せないです」
私 「それは構わないよ」

…30分後。

N 「子分がたくさんついてきましたー!」

信号機もほとんどない田舎の幹線道路。ものすごい数の車列ができあがりました。
ペーパードライバーに速く走れ…とは言いたく無いです…Nさんの台詞が面白いから許しました。

5年前…。

駐車場が少し狭い場所で待ち合わせる機会がありました。私が別件を済ませ先に到着し待ってました。
約束の時間になっても現れない部下S。

待ち合わせ時間を5分過ぎた頃、やってきました。

S 「大変です!駐車していたら途中で前にも後ろにも進めなくなりました!」

私 「何の話?」

最初は何を言っているのか理解できませんでした。
駐車場に行ってみると…。

駐車途中で斜めになったまま放置してあるSの車…。よく見ると、左に駐車してある車との間隔が5センチくらいしか無い…。

どうやったらこうなるのか…。ぶつけずにここまで近づける方が難しい…。確かに前にも後ろにも進むには勇気が必要な状況…。

ほどなくして、隣の車が出てくれましたので助かりました。

そして現在…またしても1から運転を教えている状況です。

F 「教習所では、カーブでスピードを落としすぎだと、よく注意されました」

確かに…。カーブに差し掛かるとスピードは半減…。かえって、追突されたり、渋滞を起こしてしまいそうな運転です。

とはいえ、カーブでスピードを落とすな…とは言いにくいです。自車のスピードとカーブの半径など総合的に考えてのスピード制御になると思われます。

下手に教えると15年前のように、「しろくまんさんが言うから…」なんて言われかねない。

とにもかくにも、近頃は新人と仕事をすると、必ずこの運転指導がついてきます。まさに命懸けの指導…といえば大袈裟ですが、プライベートで軽い気持ちでマイカーで遊びに行く中で運転技術が自然と身に付く…などというのは古い人の感覚なのかも知れないと思う今日この頃です。

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