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テルマエ・ロマエ を読んで 今回はコミックスに挑戦しました

ここのところ急に春めいてきました。
小理屈野郎のデジタル読書は淡々とつついております。
しっかりした本を読んだり、読了後になかなか考えさせられる本が多かったので、久しぶりに、コミックスを読んでみることにしました。

今まで、Kindleの電子書籍になってから、時折コミックスは読んでいました。
今まで読んだものは以下の通りです。

ミナミの帝王

昔よく日曜日の午後に映画がテレビで放映されていて、意外と観ていました(笑)。
その頃は小切手の割引、とか全然意味が分からなかったのですが、経理のことなどを少し勉強してから、その意味が分かったときはすごく感心した覚えがあります。
久しぶりに再読という形で読んでみたのでした。
まだ、終わっていなくて、私は31巻まで読了しています。
現在165巻(!)まで出ているようです。
タイミングを見て、読んでいこうと思っています。

ナニワ金融道

ミナミの帝王の元になったとも言われるシリーズです。
こちらはミナミの帝王を呼んでから読んでみました。
なかなかこれも楽しんで読みました。
こちらは全19巻で終わっていて、全て読了しています。
原作者の方は亡くなっているのでこれ以上シリーズは伸びないと思われます。

上記の2作品はお金に関するコミックスですがお金から透けて見える人間の感情の機微がよく描かれていていいなと思っています。

サマーウォーズ

これは、昨年、金曜ロードショーで映画が放映されました。その原作を読んでみたい、と言うことで、小説も、コミックスもコンプリートしよう、と言うことで読んでみた作品です。
細田守氏の場合は、アニメが一番表現力豊かだったと感じました。
ただし小説ではアニメで表現していることをすべて言語化していてその能力はすごいなと感動した覚えがあります。
どれもいいですが、強いてどれか一つを選択せよ、と言うことであれば小理屈野郎は映画を選択したいな、と思いました。

極主婦道

テレビでシリーズもののドラマが放映されていて、子供たちが見ていて面白そう、と言うことで読んでみました。
現在のところ全9巻で、6巻までは読了しています。
この機に残りの3冊を購入しました。近々読んでみるつもりです。

これもコミックスの世界をドラマは非常に精緻に再現していましたが、こちらについてはコミックスの方がいいな、と思いました。

そして、今回の書評の対象となる、テルマエ・ロマエです。

今回も読書ノートからの引用を元に記事を作成しましたが、あくまでも相手はコミックス(漫画)なのでハイライトなどは出来ません
ですので、記事の内容すべて小理屈野郎の文章力にかかってきており少し焦っております(笑)

まずは書籍のメタ情報を

書名 テルマエ・ロマエ
読書開始日 2022/03/25 16:16
読了日 2022/03/26 16:02

概略・購入の経緯は?

これはびっくりなんですが、あの、活字の虫の出口氏の本で言及されていました。
今回アマゾンのホームページで見てみると全冊(6冊)そろっても1000円ちょっと、と言うこともあり少し不純な理由ではありましたが、活字の本はここのところ結構のピッチで読んでいたので、漫画ではあるが読んでみることととしました。

本の対象読者は?

温泉文化(温浴文化)について興味のある人
ローマ時代に興味のある人

著者の考えはどのようなものか?

ローマの温浴文化も、日本の温泉文化も似通ったところがある、と言うこと。
ローマの知性というのは決して昔のものだから劣っているものではなく、むしろ今の社会と比較して今の社会の問題点を浮かび上がらせたり再考させるのに格好の材料だと考えているところ。
ローマ人の考え方やポリシーについて詳説されています。非常に真面目で正直だ、と言うのが率直な感想でした。

類書との違いはどこか

歴史の史実に偏っていない点。適度のフィクションを含んでいて歴史などの理解に役立つ点

関連する情報は何かあるか

ローマ時代の史実

この本はどんな心理状況やシチュエーションの時に読むと刺さるか?

なんとなくうじうじしているときに読むとよい。

まとめ

読了後の考察

ローマ時代の風呂の風景というのは思いのほか高度な文明があったと言うことを知らしめるに十分な作品でした。
映画はテレビで放映されたとき楽しく見たのだが、歴史的な背景等をしっかりと説明できるコミックスの方が面白く感じました
映画を見ているのに、再度楽しめた感じがしました。

史実をある程度踏まえながら、創作の所もあります。
その創作の所についてはちゃんと活字で後書きのようなものを作者が要所要所にコラムとして入れて解説しています。
この姿勢は歴史物を描く、と言う意味では非常にいいと考えました。
歴史書ではないので、どこがフィクションでどこがノンフィクション、と言うことが分かれば最終的に歴史についての認識もよくなると考えるからです。
また、日本人を「平たい顔族」などと面白い比喩を入れて表現しているところもよかったです。
ローマ時代温浴文化も現在の温泉文化も似ているところはある程度あると言うことがよく分かりました。
ローマには温浴文化があったのに、現在のヨーロッパにはそのような文化がない。これについては不思議に感じました。これについては追々調べていければ名と考えています。

著者にはその後のコミックス(これもローマ時代を舞台としたものがいくつかあります)や、小説・エッセイなども刊行されているようです。それらも時機を見て読んでみようと思いました。

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