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昭和のデジタル時計は高級品だった③

大阪万博が1970年(昭和45年)ですから高度成長期でもあり大卒の初任給が約10万円のときにこの時計は約3万円半ばということから考えると高価な時計だったと思います。ビジネスマン必携のアラーム機能付きです。同じデザインでストップウオッチ機能が付いたモデルは約5万円で「007」で採用された記憶があります。

多くの日本人は「未来」を腕に着けるわくわく感を味わっていました。

当時のデジタル時計は兎に角カッコイイです。今になって見ても古臭くなく余計な機能もないのでいいですね。当時カシオトロンがブームの火付け役でキャッチコピーは「コンピューターウオッチ」だったと記憶しています。数字が変わる瞬間を凝視したり横から見ると数字が浮かんで見えたりコロンがフラッシングする様は未来を腕に着けている興奮を覚えています。

アナログ時計では表現できない近未来のデザイン。ひたすらかっこいいです。

電池交換はコインなどで蓋を開けます。当時のアナログクオーツタイプもこのような仕様でした。ブレスレットの長さの調整が簡単にできる仕様もこの年代ならではですね。セイコーの技術力、デザイン力を遺憾なく発揮した一本であると言えましょう。いつまでも大切にしていきます。

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