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アパレル生産の自動化と型紙

型紙を出力するプロッター

以前までAC-800という

型紙プロッター AC-800

武藤工業の機材を使用していました

AC-800は広くパターンメーカーや

アパレルメーカーで使用されていましたが

何年か前にすべてのサポートが終了し

カッターやペンなどのすべての消耗サプライ品

の販売も終了してしまい

もう後が無い状態が続いていました

先日新しいプロッターを導入したのですが

サポート終了前に購入したAC-800用の

サプライ品が余ってしまいました

型紙 プロッターAC-800のサプライ品

すごい、余り具合

いったい何万円分くらいだろうか・・・

勿体ない・・・

現場は相変わらず型紙を使用しています

一部は自動裁断も導入されていますがCADデータをそのまま自動裁断で

使用されるシェアはまだ少なく、

まして縫製の現場は型紙を確認して縫製を進めています

CADデータすら取り扱えない現場も多いです・・・

まだまだ完全にデータのみで生産がやり取りできる状況は

技術的にも、生産工程としても難しいようです。

その場合、通常パターンメーカーが型紙を現場に提供して、

生産を行うケースが通常となります。

現場はデータと型紙を確認しながら、

型入れ(各パーツをどのように配置して裁断するか設定する作業)を

行って、裁断の情報やデータを生地に合わせて設定します。

ニット製品などで一部の製品がホールガーメントの様にデータにより

自動で製品が出来上がる機材は何十年も前から存在します。

またある程度限られた生地で限られた仕様や意匠を

自動で縫製してくれる専用ミシンや機材はありますが

それもアイテムや仕様的にはほんの一部です。

生地を裁断して縫製する製品の場合は

まだまだ自動とは程遠い状態と言えます。

今後AIやロボットなどで、どのように変わっていくのか分かりませんが、

生地(繊維)という極めて不安定な物質を

更にきわめて不安定な糸という物質で

無限の物性を持つ生地という原料を使って無限のデザインを

ミシン(機材)を使って人間の手で服は作られており、

工業技術的な問題も関わる為、自動化や、AIなどによる効率化

ロボット化などは現実としてほど遠い様です。

人手不足の中、アパレル生産の未来や如何に!


株式会社コロン