女心の機微がわかるおじさん
昨日、小野美由紀さんの記事を読んで「うんうん」とうなずいた。
いるいる。こういうおじさん。私も何度も言われたわ。
「君の作品にはエロがたりない」
「もっと官能的なシーンを書かないと」
「彼氏いないの? 恋愛しないとダメだよ」etc
セクハラに厳しくなった現代でも、まだこういうおじさんは絶滅していないんだな。
というより、ふだん若い女の子にセクハラ出来なくなった分、アートの世界の若い女性にそういうのが向かうんだろう。
文芸にしろ演劇にしろ音楽にしろ「アートの世界」では「恋愛」や「性」がよく題材になる。
だから、そういうのを笠に着て、おじさんたちはアートの世界の若い女性たちに堂々とセクハラしてくるんじゃなかろうか。
「セックスおじさん」のように、若い女の子にいろいろ言ってくるめんどくさいおじさんは他にもいる。
私がすごく「うざい……」と思っていたのが、「女心おじさん」だ。
男性作家が書いた小説を読んで「女というものがよく描けている」と絶賛し、若い女性作家が書いた物に「この著者は女心の機微が書けていない」と酷評する。
えーと。
作家の方が女で、アナタは男ですよね?
不思議です。
自分は男なのに、当の女性に対して「女心の機微」を堂々と語れちゃうところが。
いやさ、それは自分が「こうあって欲しい」という「女」が書かれているかいないかでしょう? それを作家の力量として語られるのもねえ。
それともおじさん前世が女で、その記憶が残ってるのかしら……。
私が「オバサンになってよかったなー」と思うのが、このテのおじさんがまわりからいなくなったこと。
年齢的におじさんたちの射程圏内から外れたこともあるでしょう。
「オバサンを怒らせるとこわい」と恐れられているのもあるかもしれない。
ライターとしての仕事も育児関係がほとんどだから、エロスや官能を求められることもない。
「女心の機微が~」と絡んでくるおっさんもいない。
いつの時代も若い女の子は、セクハラおじさんや上から目線のおじさんに絡まれて、ほんっと生きにくいよね。
オバサンになるとそういう障害が目の前からなくなって、人生超楽しいよ☆
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