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猫の日に大杉漣さんを想う

猫の日がくるたび大杉漣さんのことを思い出す。2018年の2月21日に漣さんが亡くなってから、もう6年も経つのか。もともと大好きな俳優だったけど、取材するたびに人間としてもっと大好きになっていった。

最初に単独でインタビューしたのは園子温監督の『エクステ』(2007年)かな? 当時、漣さんは56歳。今の僕と同じくらいか…。僕は1度目の結婚直後で、「妻が漣さんの大ファンなんです」と話したら色紙を書いていただけて、大感激。元妻も泣いて喜んでいた。

家宝

2008年に映画『ネコナデ』絡みで取材したときも印象深かった。共演猫のトラ(牝)にメロメロになった漣さんはクランクアップ後に養女に迎えてしまった。

でも、兄弟がまだ同じペットショップで売れ残っていることが気がかりのようで、しきりに「コロ君、飼って(買って)くれない? 大杉家と親戚になろうよ!」と魅力的なお誘いをしてくれたのだけど、残念ながらペット不可マンションで断念。あのとき無理してでも親戚になって家族ぐるみのお付き合いをしていたら…なんて今でも思う。

漣さんみたいな50代、60代になりたいと思ったけど、なれるはずもない。最初の妻は渡英して向こうで結婚。僕も再婚して子供が出来た。園監督は日本の映画界から事実上の追放となった。

6年も経つと色々ありますよ、漣さん。

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