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B2Bスタートアップは受託をどんどんやろう。ただし、※

受託なんかするな、プロダクトに全力投球しろ、っていうアドバイス

立ち上げ期のスタートアップでは、調達するか受託するか、という悩みがよく出ます。スタートアップ界隈では受託なんかするな、プロダクトに全力投球しろ、っていうアドバイスをする人もいて受託に手を染めること自体に罪の意識を感じてしまうスタートアップCEOもいるかもしれません。

僕はB2B/SaaSに投資するVCを営んでいるのですが、結論から言うと、「B2Bスタートアップは、どんどん受託しよう」というスタンスでおります。

何故か。

1つめの理由 : スムーズでスマートなプロダクト立ち上げが可能になる。

B2Bスタートアップでは、企業のある課題を解決するソリューションを提供することになります。多くの場合、この課題というのはプロダクトだけで解決出来るのは難しく、コンサルティングが必須なことが多いです。

まずはコンサルから入って、受託開発をして、手作業でサービス提供する。(ただし、SaaSではないので金額は高めになります。)それを何社かやると、共通項が出てきます。

コンサルティングと手作業でサービスすると本当の課題やソリューション仮説が見えますし結果的に機能やプライシング等が具体化されます。その後、内部オペレーションを自動化していつのまにかプロダクトが出来上がっているのがスムーズでスマートなんじゃないかな、と思っています。

コンサルティングや手作業でサービスを提供してしまうとスケールしないじゃないか!と思っちゃう人もいるでしょう。コンサルティングと手作業のサービスでやるのは最初だけです。どんどん自動化して、人間がやっていた部分を極限までゼロにしていく。地味ですがそこがスケールのポイントです。

続いて2つ目の理由 : プロダクトが完成しなくても収益化が出来る

B2B事業は大人な起業家がスタートするケースが多いので、結構受託で稼げていたりします。そんな中で資金調達する理由としては、「受託とは別のチームを作りたい」であったりとか、「新規事業に回すほどは資金の余裕がない」だったりします。そういうケースでは、

資金調達の相談を頂いても、まずは資金調達せずに自力で出来るところまでやってみることをオススメしています。コンサルティングと手動でのサービス提供はお金をもらえます。プロダクトが完成しなくても収益化が出来るのです。

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わかってると思うけど念のため。

受託は受託でも、作ろうとしている事業に関係ない受託案件は事業に関係するノウハウも経験も残してくれません。

結論

B2Bスタートアップは受託をどんどんやろう。ただし、プロダクトになる前段階のサービスを手動でやるもの、プロダクトのためのノウハウや経験になるものに限る。そうすればある程度まで自力で頑張ってサービスが固まり顧客が付いたタイミングで良い条件で調達出来ます。

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こういったリアルな話を7/31のセミナーではガンガン話して行こうと思っています。話したい内容多すぎて困ってますが、とりあえず資金調達の現場の話をしていくので、資金調達のスキルを上げたいスタートアップCEOの方はぜひお越しください!


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