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2児のパパが東京から田舎にUターンして柚子胡椒に人生賭けます

かつて、東京の高層ビル群の中でキーボードを叩いていた僕が、なぜ福岡県うきは市の田んぼが広がる景色の中で調味料を作る企業を立ち上げたのか。

それは、ただのUターンではありません。

これは、夢を追う物語であり、ふるさとを変えるための冒険です。

誰ですか?

福岡県うきは市で生まれ、小学生のころから不登校だったんですが、高卒認定を取得して大分の立命館アジア太平洋大学に進学。

その後、SNSマーケ営業→外資系産業機械メーカー技術営業→なんでもやってるIT企業に転職→フロントエンドエンジニア→プロダクトマネージャーというキャリアを歩みました。

キャリアのほとんどは東京で生活していたんですが、IT企業に勤めている間にコロナ禍の影響でフルリモートになり、妻と娘2人と一緒に地元にUターンしました。

家から徒歩1分のところにある桜並木

起業して何するの?

「ネオ柚子胡椒」という、柚子胡椒を進化させた調味料を販売します。

これが「ネオ柚子胡椒」

柚子胡椒は福岡を代表する伝統的な調味料ですが、いろいろ調べると多くの家庭の冷蔵庫でカピカピになりながら長い間残り続けていることがわかりました。

地元愛で有名な福岡県民の1人として、柚子胡椒をほうっておくことはできません。

その問題に気づいてから、どうしたらその問題を解決できるのか、しばらく考えていました。

カピカピの柚子胡椒

同時に、柚子胡椒と同じ調味料カテゴリで、爆発的に伸びた商品を調べていました。

いくつかある中で、特に目を引いたのは「食べるラー油」でした。

桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が発売される前のラー油市場は約13億円でしたが、ブームのあとは約10倍に成長したそうです。

「食べるラー油のように柚子胡椒をいろんな料理に合わせやすくしたら、ラー油市場のように柚子胡椒市場も伸びる可能性があるんじゃないか?」

そう思ったことがきっかけで、ネオ柚子胡椒を作るプロジェクトがスタートしました。

それから今まで

まず既製品の柚子胡椒に、香味油やフライドガーリックを足してみるところから始まりました。

そして初めて作った試作品がこちら。

これはやばすぎた

脅威の激マズ柚子胡椒が完成しました。

美味しいものと美味しいものを出しても美味しいものができるとは限らないんですね。

早くも挫折しかけました。

ここから何十回も試作を重ね、その間、

  • グラム単位で原材料を足したり、引いたりする

  • カルディで美味しそうな調味料を買い漁って食べてみる

  • アメリカで流行ってる調味料を旅行中の友だちに買ってきてもらう

  • 国内外の調味料の原材料を調査して、良さそうなものがあれば入れてみる

  • フライドオニオン入れてみようと初めて作ったら、自分が作ったフライドオニオンが不味すぎて涙する

ちょっと形になってきた

こんなことをひたすら繰り返し、半年以上かけてやっとレシピの完成にたどり着きました。

ここでは詳細は割愛しますが、それ以外にもいろいろ同時並行で準備を進めてます。

  • ターゲット選定

  • 商品設計

  • 広告戦略策定、広告運用依頼

  • SNS戦略策定、SNS運用依頼

  • TikTok運用

  • PR戦略策定、プレスリリース作成

  • クラウドファンディング準備

  • 写真、動画撮影

  • LP作成

  • パッケージデザイン依頼

  • 梱包資材製作依頼

  • OEM先との調整

  • 資金繰り・資金調達計画策定

  • 食品衛生責任者になる

  • 食品営業届出

  • 保健所と商品表示について相談

  • カートシステム選定

  • などなど

本当にto Cは総合格闘技で、やらなきゃいけないことが多岐に渡ります。

基本全部自分1人でやっているのでなかなかの仕事量ですが、IT業界でプロダクトマネージャーとして経験した、優先度づけやタスク管理が活きている気がします。

※ちなみに最初のレシピのたたき台を作るところは僕が自宅のキッチンでやりましたが、実際の製造は工場に委託しているので品質は安心してください

なんでやるの?

冒頭で書いたように、僕は不登校で、ろくでもない生活を送っていましたが、今こうやって生活できているのはふるさとがあったからです。

そのふるさとに恩返しするためにはどうしたらいいのかを考えたときに、そのためには起業して雇用を生み出すことが一番だと考えました。
※理由は後述します

またそれとは別で、10代のころから「自分は起業家になる以外選択肢にない」と考え続けてここまで来ました。

社会不適合者だったので、組織に属するのは向いてないとずっと思ってたんですね。

そんな「やるべきこと」と「やりたいこと」が交差したところにあるのが起業でした。それが、起業する理由です。

そして、どうせ起業するのであれば、長い間形を変えていない福岡の伝統を、僕しか持ち得ない観点で進化させたいと思いました。

いわゆる柚子胡椒のイメージ

柚子胡椒を知らない日本人はいません。

なのに、柚子胡椒がめちゃくちゃポピュラーな調味料かと言うと、そうでは無いのが現実です。

もちろん伝統的な形の柚子胡椒は残すべきです。美味しいし、大好きです。

ですが、それとはまた違うタイプの柚子胡椒も存在し、それぞれ違う方向性で市場を広げていくことが、成長に必要なことではないでしょうか。

そして、それが柚子胡椒全体の発展、ひいては福岡の発展に結びつくと信じています。

(ビジネス観点でなぜこの領域がいけると思ったのかはそれなりに理由があるんですが、書くと長くなるので別の記事にします)

それでどうするの?

柚子胡椒を進化させて、世の中に届けることがゴールではありません。

僕の目標は、3年後に「売上10億の会社を田舎に作る」ことです。

そして、地元の若者の雇用を生み出すことで地元に貢献したいと思っています。

昔、地元のうきは市が発表したアンケート調査で、うきは市の高校生の約80%が就職で地域外に流出していると発表されていました。(絶対見たはずなんだけどソースが見当たらない…)

そして、地域外に出て行く高校生の約80%が、「仕事があったらうきは市に残りたかった」と回答していました。

地元に高校生がやりたいと思う仕事や、就職したいと思う会社が少ないのはなぜでしょうか?

それは、地域の大人がそういう仕事を生み出してこなかったからです。僕のような大人の責任です。

もちろん、田舎には仕事が一つもないわけではありませんが、いくら仕事があるといっても給料が安く、キャリアアップも見込めないような仕事には就きたいとは思いません。

つまり、田舎には魅力的な仕事が少ないという現状があります。

UnsplashのNichika Yoshidaが撮影した写真

そんなふるさとの現状を変えるために、僕は挑戦します。

“田舎ならでは”の事業を手がける起業家として、会社を成長させます。

田舎で立ち上げることができて、田舎だからこそ拡大できて、田舎の人が参画しやすい事業、それが今、田舎に求められている事業だと思っています。

その第一歩が「ネオ柚子胡椒」です。

今までの人生の中で、自分だけでできることはとてもとても限られていることを学びました。

この夢を実現するためには、みなさんの応援が必要です。

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Uターンして飲みに行く機会減ってさみしいので、福岡の人は飲みに行きましょう!

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応援よろしくお願いします。

ネオ柚子胡椒のあと

実はもうすでに次の展開の準備を開始しています。

ネオ柚子胡椒だけで売上10億に到達するのはなかなか難しいので、ネオ柚子胡椒を活かしながらもっと売上を上げるために、すでに考えていた戦略を実行に移しているところです。

本当に3年後に売上10億を達成できると思ってやっているので、田舎で事業を立ち上げてどうやって儲けようとしているのか、少しでも気になった方はXのフォローをお願いします🙇‍♂️

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