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リアルタイムなエッセイ Vol.2 「しゅうでんで、ねすごしたこと、ありますか?」

写真はTHE BOOMのシングル、「恐怖の昼休み」のカップリング。「恐怖の終電車」より

 3月5日日曜日11時、今日は住宅用火災警報器交換の業者が来るのを待っている。火災警報器なんてどこについてるんだろう? 正直わかってない。これが終わったらお昼にしょう、おなかすいた。来るまでの間、エッセイを書く。

 と思っていたら、早速業者さんがきた。見てもらったところやっぱりついていない。どの部屋にも火災報知器はなかったのだ。だから各部屋につけてもらった。多分、新築の頃にこの家に入ったので、当時はつける法律がなかったのだろう。終わったので、つれあいと出掛けることする。つれあいは専業主婦なので療養後はじめての外出だ。たまにはでかけないとね。


 さて、今回の話はちょっと前の3月1日、友人の外飲みのお誘いに二つ返事で乗り療養明け、というか今年初めての外飲みに出かけたところから始まる。住んでいるところから車で30分ほど離れた、このへんでは一番発展している街で飲んだ。いつも誘ってもらって、友人には感謝しているし、楽しい話をして時間も過ごせるし、おいしいお酒と料理も楽しめた。Kinkaさんとfermataさんおいしいお酒、そして料理ありがとう。

 2件ハシゴしてハイボールとジンで6杯くらい飲んで、けっこうな泥酔状態になり、帰る時間が近づいた。で、友人に連れられて駅に向かう。行きは車で迎えに来てもらったけど、飲酒したので帰りは電車で帰る。

 田舎の最終電車は早い。22:03、常磐線の上り普通電車は4つ先のボクの住む街へ向かって出発した。4つ先といっても田舎なので30分近く乗る。後から振り返ると、降りる1つ前の駅でツイートしている。次で降りる、ことは認識していた、はずだったのだが。。。

 次に目覚めた時、状況がよくわからなかった。電車は駅に着いたようで、その衝撃で目覚めたのだろう。外の駅名を見ると、日立、ひたち、ヒタチ??? なんじゃそりゃー!!!。慌てて降りるもやっぱり日立だ。ま、まさか、、、目の前が真っ白、いや真っ暗になった。ボクの降りる駅から8駅先、時間にして45分先の駅に、今降り立っているのだ。最終電車、そして時間は23時。そして今日は平日、木曜日で明日も仕事。か、かえらなきゃ、え!、どうやって? もちろん最終電車なので下りの電車ももうない。

 とりあえず、外に出る。寒い、身もココロも。
帰るには手段は一つしかない。タクシーだ。日立駅は降りたことがなく、タクシー乗り場もわからない。さんざんウロウロして、コンビニでタクシー乗り場を尋ね、タクシーをようやく発見。事情を話して遠いけどお願いすることにした。電車のスピードで45分先、つまり高速道路に乗ってもそのくらいかかるということだ。料金を考えると、一番近い高速乗り場より、少し北に走って日立北インタから乗ったほうがいい、ということで運転手さんと合意。そして走り始めた。

 深夜0時、高速道路を経由してタクシーは家の前に着いた。料金は正確な値段は言わないけど、たとえば3人で4時間ほど外飲みしたときに全員分の料金を奢る時の値段に近い。なんか外飲みだから余計にお金を持っていたのが不幸中の幸いだった。泥酔状態でよく帰って来れたのも大きい。タクシー料金分と平常心しか失っていないのが救いだった。これで1時間先の水戸まで行ってしまっていたり、タクシーも常駐していないような辺鄙な駅で降ろされるよりは幸運だったのだろう。いまではそう言い聞かせる。次は絶対に電車では立っていよう。そう誓うのであった。

THE BOOMの「恐怖の終電車」を思い出す。高尾だ終点だ♪  
終点じゃなくてよかった。ではこのへんでチャオチャオ!

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