#U-NEXTのホラー映画感想『Smile スマイル〜笑顔の裏に秘められた邪悪な何か〜』
せいひつです。
今回ご紹介するのは、(2023.5/6時点で)U-NEXTのポイントを使って観れるホラー映画の『Smile スマイル』です。
映画を観終わったあとの感想を一言で言い表すなら、最後まで不穏な緊張感が抜けない、中だるみのない傑作でした。
オチはなんとなく予想していたとはいえ、ホラー映画のテンプレを見事に料理し切ったといった感じです。
これから視聴されたいかたのために、ネタバレと具体的な内容は避けます。
病院に勤務する、精神科医のローズ。
彼女が務める大病院には、いつも心を病んで運び込まれる患者たちの姿が。
そんなある日、ローズは、大学教授の自殺した現場を目撃したとされる、女性患者の診察を頼まれるのですが、それが恐怖の始まりでした。
この前の冒頭で、少女時代のローズが、薬物中毒死してベッドに横たわる母親の姿を目撃するシーンがあります。
この映像も後半の伏線となって、いずれ彼女が対決しなければいけない、逃れられない過去として向かい合うこととなるのです。
ところで口角筋を吊りあげて笑顔を作る動作は、人間にしかできないと言われています。
わたしたちは様々な場面で、自分の有利な状況に運ばせたい願いから、笑顔を作りますが、、、
笑顔の裏には、ゾッとさせられる感情も含まれることがあるのです。
笑顔を向ける相手とは、必ずしも友好的な関係だけではありません。
獲物を見つけた時に見せる、ゾッとした表情。
それもまた、わたしたちがこうむっている、人間の側面なのかもしれませんね。
そんな笑顔の裏の悪意を増大させたような、不穏なホラー映画でした。
ホラー作品としての評価は、次第点を通り越して、満点を差し上げてもいいと思っています。
主人公のローズ役を演じるソシー・ベーコンさんもキュートな女優さんで、このキュートなお顔が悲鳴をあげて、恐怖にゆがみ、怒りに支配されるいくわけです。
彼女はなんとか、自身を取り巻く邪悪な存在(ネタバレを避けて抽象的な表現を使っています)から身を守り、それに打ち勝とうとしますが……
悪魔はいつでも狡猾なのでした。
邪悪な存在との対決は、やっぱりエクソシスト(ヴァチカンの悪魔祓い師)にお任せしないと、いけないんですねえ。
そんなこんなで、全編通じて、不穏なホラー作品スマイル『Smile スマイル』をどうぞお楽しみください。