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高学歴は起業か政治家になるのが一番堅実な選択肢なのかなぁ

はじめに

東大とか京大に入るとキャリア戦略は非常に難しい

普通の大学だと卒業後の進路は就職しか目に映らないと思うが、この大学の場合は、研究の道を究めたり、医者の道に出戻りしようかなというルートがちらちらと頭をよぎったりするのである

しかし、進路は一つしか選べないので、選べないタイプの高学歴は基本的には就職を選ぶのが一般的である

あまりにも先の見えない状況での起業はリスクがデカすぎし、新卒カードももったいないからである

それに学生時代に何らかのアクションを起こせていない人間が社会人になってから重い腰を上げて起業したとても成功する確率は低いだろう

なので、普通に就職する

しかし、それは不本意な進路なので、幸福度は低くなってしまう

そして、数年経ってあの時俺起業していたらどうなっていたんだろう?とやはり空想してしまうものである



スタートアップが…アツいらしい(?)

そんな折にこんな動画を見つけた


今はスタートアップがアツいらしい

国の支援がかつてないほどの勢いらしい


確かに、海外的に見た海外勢の東京への期待度はかなり高いので、ポテンシャルを見込んで東京への投資がこれからより一層加熱することは容易に想像がつく

しかし、個人的には、スタートアップはまだまだ時期尚早だと感じる

特に自分のような突出した才能や、ビジネスの世界でのし上がってやるという情熱がない人間は様子を見た方がいいだろうと思う


というのも、なぜなら日本は規制が厳しいからだ

美味しいところは全部既得権益層が独占してしまっている

スタートアップが入る余地がほぼないのである

例えば、タクシー業界を見れば一目瞭然であろう

海外では当たり前のようにウーバーが配車サービスを行っているのに対して、日本では法律ががっつりとタクシー業界を保護している

タクシー自体は交通ルールを平気で無視しているのに自分たちの雇用は法律で守られているというやりたい放題の現状がそこにある


スタートアップとは、この現状に対してはメスを入れずに新たな方法で市場を開拓していくチャレンジャーである

だが、現在は何をやるにしても高度化しまくっているので、その状況で市場を奪うには相当高いハードルを越えなければいけない

タクシーの市場を奪おうと思ったら、LOOPのようなものを作らないといけないのである

これを常人が作るのは不可能に近いだろう

いや、LOOPは高学歴の中でも超人レベルの人間の集団であるので、高学歴だというだけであれを真似することはできない


しかし、スタートアップはLOOPレベルの開拓力が求められるのである

なかなかシビアな世界である

比喩的に表現すれば、砂漠のような不毛の大地で豊作を生み出すことを目指しているようなものである
見える範囲にオアシスはあるが、既得権益者が水源を管理していて開拓者は水を利用できないか、気まぐれに政府がバケツで水を汲んできてくれるような状況である


この状況をイメージしてもらえば、例えば、こういう発想が出てくるはずである

「そもそも、タクシー業界に水源を管理させる必要なくね? 俺らの方がもっとイケてる管理できるっしょ! 奪え!」



政治家になって規制改革をしよう

奪う、というと心証が悪いので、上記の説明は世間では規制改革という言葉で表現されている

ニュースで規制改革って言葉が出てきてもイメージがつかない人は多いと思うが、規制改革というのは肥沃な土地を奪うことであると言えば、理解が進むであろう

この規制改革が出来る存在が政治家である

日本は肥沃な大地を規制でガチガチに守っており、既得権益層は劇的な改革を嫌うがそのままだとジリ貧であることも理解しているので、今はコンサルが外部からちょいちょいと口出しをすることで小出しの改革を行っている状況である

コンサルは肥沃な大地の有効活用にアプローチをしているという点では確かに存在意義の高い職業ではあるが、規制フリーであらゆる手段を使ってコンサルをしても良い状況になれば、なんならコンサル会社が業界を乗っ取ったら、より大胆な業界の業態転換を促すことが可能だと思われる

高学歴はコンサル業界に良く行くが、規制の中で頑張って知恵を振り絞るよりもそもそも規制を根こそぎ取り払って自由なフィールドで知恵を絞った方がより確実にいい改革が出来るはずなのである

その意味で高学歴は政治家になって、根本からビジネス改革をした方がいいのではなかろうかと思う

おそらくコンサル業に行くよりもイメージ通りの仕事が出来るはずである



何をやればいいかは先人が用意してくれている

しかも、僕らの若い世代が政治家になるうまみもある

それは、何をやったらうまく行くかの理論は全て先人が用意してくれているのだ

安倍政権の時の岩盤規制改革しかり、ビジョンを掲げたけれども実行されていない施策が政治の世界ではものすごく多いのである

特に規制改革の文脈はほんとに一ミリも進んでいない

かたくなに改革が進まないのは、それだけ肥沃な大地だという証明でもあり、僕らは既得権益層の排除をするだけでいいことが分かる

なんとわかりやすいことだろうか

やれば未来が約束されているものが既に転がっているので、後は誰がやるかというだけである

誰かが作った道に乗っかるだけで、ビジネス改革が出来るのである

自分で考えた案ではないところにコンサルタントとして不本意な部分があるかとは思うが、コンサル業界に行くよりもはるかにどでかい影響を社会に与えることができる

就職を機に、コンサルに思考停止で行っている人間ほど政治家に向いているはずだ

地方議員だとしても、待遇面はコンサルよりはるかに良い

せっかく起業を志す高学歴は多いのだったら、議員になるルートを開拓したほうが多分社会にとっても個人にとっても幸せなはずだ


政治の世界に限らないが、政治の世界で大事なのは徒党を組むことである

共同体をつくる際に、学歴はかなり強い要素である

政治家を目指す高学歴はいつの時代もちらほらと出るが散髪的であるため、今一つパワーがない

やはり、高学歴のトップ層~マス層が就活ではなく、選挙の当選を目指しまくるというムーブをかますくらいのことをしなければいけない

おそらく政治の世界は当選のノウハウや当選後の政権運営がブラックボックス化されているために近づきずらいというだけであって、東大の外銀就活のために日夜研究を行っているサークルが政治の世界でうまく勝てるノウハウを見つけたら世界は変わるだろう

また、別にトップ層だけが政治の世界に行かなくてもいいと思う

だってよく考えてみてほしい

日本の会社員は大体税負担率40%である
これは言い換えれば、週5日のうち2日は税金のための労働である

バカバカしすぎる

既に普通に就職して会社に勤めるのは、バカバカしい進路となってしまっているのだ

この状況を変えるには政治家になるしかないし、政治家になった方がうまみも大きいのである

適当な市議会議員でも月収50万は普通にある

今は既得権益層の仲間入りを目指す人間しか議員になろうと思わない風潮があるが、普通に就職先の一つとして議員を目指すという勢力があってもいいと思う

政治家なんて、適当なノリでなればいいのである

特に高学歴なら政治家になったとて、社会を台無しにする方向に政治を動かす人間はめったにいないので安心である

思考停止で選出してもいい人間として高学歴ほど安心できる存在はない

世間が政治に対して頭を使い始めたならそれはそれで良いことである

しかし、頭を使った結果、高学歴を選出するという結果は変わらないだろう

いずれにせよ高学歴が選ばれることになるだろう



おわりに

まとめると、高学歴は就活と同じノリで政治家になり、徒党を組んで一大ムーブメントを起こそう

これで多くの高学歴が抱える進路に対するモヤモヤは消えるだろう

そして、高学歴ならいつでも議員になれるというセーフティネットを作っておけば、もっと積極的に起業する人間も増えるであろう


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