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活動記録#01 着眼点のデザイン|手仕事の痕跡が惑星になる(惑星採集・くすおか義肢編@京都府宇治市)

gishi*designの惑星「手仕事の痕跡から生まれる惑星の魅力」

くすおか義肢さんは京都宇治にある義肢と装具の工房で、デジタル化が進む業界の中でも、精度の高い手仕事をされています。そこにはハンマーでハトメを叩いたり石膏の型入れ(身体の模型を作る)といった職人さんの手仕事の痕跡が多く残っています。その使い古した今風ではないテクスチャーに惑星発見器を当ててみると、不思議な造形美が生まれ、まさに手仕事の結晶としての惑星です。まるで宝石を眺めているような錯覚を覚えます。

2022.02採集

gishi*designの惑星#01~12
gishi*designの惑星#13~22

惑星の目線で工房を眺める

くすおか義肢さんは、DESIGN WEEK KYOTOでオープンファクトリーという工房を解放するイベントを行なっていました。見学ツアーを行うとなると物ができるプロセスの紹介や各部屋・装置を解説する等の方法がありますが、惑星発見器で見つけた惑星をもとに解説をしてもらう、実験的工房見学を行いました。

宇治子ども夏まつり ものづくりフェス&ツアーでコルセットに惑星発見器を当てる子供たち

ミシンの塗装剥げや凹凸に着目して惑星を採集することで、そのミシンの年代やその機能を解説いただいたり、足の石膏モデルに入っているグレーのマーブル模様から、その模様が生まれる仕事を紹介してもらうように、(惑星の)デザインから逆引きする、見学ツアーが生まれました。

塗装はげがクレーターのような八方ミシンの惑星
足の石膏モデルのマーブル模様から生まれた惑星。この模様はモデルを作るときに欠ける部分を石膏で補修したとき、補修した場所がわかるように墨を入れているとのことでした

今回の発見「着眼点のデザインツール」

惑星発見器によって、デザイナーでない人もデザインに着目して工房の素材を眺める光景が生まれ、ツアー参加者の着眼点を変える道具として機能しました。惑星発見器は「惑星」というフォーマットに落とし込み、誰でもデザインの視点を楽しめるようにする効果があるのかもしれません。

くすおか義肢さんでは現在クラウドファンディングを通して、新たな義肢デザインの素材開発プロジェクトに取り組んでいます。併せてご覧くださいませ!

義足素材のスタンダードを変える!オリジナルfabricの開発!
https://camp-fire.jp/projects/view/649799


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