どっちにも在学してわかった「高専」と「普通科高校」の違い(実体験)
こんにちは、うえちゃんです!
今回は、高専を退学し、全日制普通科高校に再入学したという少々珍しい経歴の私が、高専と普通科高校で、「全然違うなぁ」と感じたことを書いてみようと思います!
私の経歴に関しては、過去の記事でも投稿していますので、良かったらご覧ください。
制度の違い
まずは、知っている人も多いかもしれませんが、学校の制度上の違いについても少しふれておきましょう。
やっぱり高専は非常に特殊な高校です。制度面での違いも多く存在しますよね。一番大きな違いは、高専が単位制なのに対し普通科高校はそのほとんどが学年制ということです。これが原因で、後に触れる様々な違いが生まれてくるんですね。
またほかにも、当たり前ですが通う年数が違うこと、カリキュラムが異なることなど、細かい違いも多く存在しますね。
私が感じた違い
ここからが本題です!!
今回は、部活動、テスト、進学を目指す学生の時間の使い方、という3つの軸で、普通科高校がどのように高専と違うのかについて説明していきます!
~校舎内で挨拶が飛び交う~ 部活動に対する熱量が違う!
まずは部活動、特に運動部の熱量が全く違うなと感じました!
私が通っていた高校は公立高校で、特にスポーツが強い高校とかではないのですが、それでも高専の運動部とは全く熱量が違うと感じましたね。
具体的な実感が湧きそうな例えで言えば、普通科高校には「学校は部活動をするために行っている」や「高校生活の思い出のほとんどは部活動」と言う学生が一定数いるという感じです。校舎内で所属する部活の顧問に会った学生がいきなりふざけるのをやめて挨拶しだす、というのはあるあるです。学校では優しいのに、部活動になるといきなり人格が豹変し、怒鳴り声をあげる先生もいました(笑)
高専は工業を学びたい学生が多く集まる学校ですから、高校に入って一番したいことが運動!という学生はなかなかいないのでしょうね。
~青点で余裕で進級も!?~ テストの大変さが違う!
これは制度上の違いからくるものでしょう、テストの大変さが全く違います。
まず、内容の難易度が高専のほうがはるかに高いです。カリキュラムが違うため、教科にもよりますが、高専は非常に早いスピードで学習を終わらせています。特に数学は、普通科高校の学生が3年間で学ぶものを高専生は約1年半で(一部扱わない単元を除いて)全て終わらせているんです。そう考えると、難易度が違うのは至極当然ですね。
また、単位制と学年制の違いで、取らなければいけない点数も違いますから、テストの大変さは大きく異なります。普通科高校の場合、ただ留年しないだけが目標なら、授業だけを聞いて勉強をせずにテストに臨み、30点程度(いわゆる青点)を取ってしまえば大丈夫という場合もあります!
ただし、後でも触れる「大学受験が控えている学生」などが、推薦を視野に入れて成績を良くしておきたい場合は、高専ほどでないにせよ勉強する必要があります。
~学校をサボりだす成績優秀者~ 進学を目指す学生の時間の使い方が違う!
高専と普通科高校の場合、学生の主な目標が違います。
高専の場合、学校の授業の勉強や実習、研究をしっかりと行うことが主な時間の使い方になってくると思います。これらをしっかりとこなすことがその後の進路においても非常に大きく役立ってくるからです。それらに余裕がある場合(下学年の場合)は、校則も緩いことが多いためアルバイト等の課外活動に勤しむこともあるでしょうか。
しかし、普通科高校の多くの学生は、部活動や大学受験に向けた勉強をすることが主な時間の使い方になります。つまり、しっかりと進路について考えているような真面目な学生にとっても、学校の授業があまり重要でない場合があるということです。
この要因は大学受験を控えていることです。高専生の皆さんにはあまり想像がつかないかもしれませんが、学校の授業を真面目に聞くことや、テストでいい点数を取ることが大学受験の成功に直結しない場合があるんです。普通科高校と一口に言っても様々なレベル、カリキュラムの学校がありますし、推薦入試等もありますから、場合にもよるのですが、学校の勉強をしているだけでは難易度が違いすぎたり、受験本番に間に合わないといったことが起きることがあります。そこで大学を一般受験する多くの学生がどうするかと言うと、塾に足繫く通いだし、学校の勉強をおざなりにしだします。こういった学生が(ある側面では)規範的な高校生だったりするわけです。
高専生には塾などは基本的にないですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。冒頭でも触れましたが、高専は非常に特殊な学校です。上記のような違いはあるものの、最も大きな高専の特徴は高校生のうちから高い水準で工業を学べるということです!高専生の皆さんは、皆さんにしか得られない貴重な学びを得られるよう、頑張ってください!
高専Sparkleでは、今後も高専生向けのコンテンツを発信していきます!別の記事もぜひ読んでみて下さい!
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