「無限くら寿司」は悪なのか?

最近無限くら寿司が話題になってますね。そろそろ「鬼滅のパクリだ!」って騒ぐ人が出てくるんじゃないかな~とか勝手に期待してます。

この件、僕はくら寿司と利用者のどちらも悪くないと思ってます。というかGo to Eatを施策した政府(※ここは一概には言えませんが)も含め、責められるような人はいないんじゃないかと。


とはいえ、これはあくまで個人の意見。
世間的には以下の点が問題視されやてるみたいですね。

1.ポイントを利用した実質無銭飲食!利用者にはモラルがない!
2.制度を利用して金儲けしてる!くら寿司にはモラルがない!
3.政府の制度設計がバカ!


はい、それぞれお気持ち表明していきましょうか。


1.ポイントを利用した実質無銭飲食!利用者にはモラルがない!

制度上OKなんだから何も問題ないですよね。トリキ錬金問題と違って被害者もいないので、モラルも何もないですし。
くら寿司の近くに住んでる人達が羨ましくて「モラルがない!」とか言っちゃってるだけです。


2.制度を利用して金儲けしてる!くら寿司にはモラルがない!

コロナで大打撃を受けた飲食業界が巻き返そうとするのは当然の動きで、営利企業なので金儲けしようとするのもこれまた当然です。何も悪いことなんてしてないし、モラルにも反してない。

ちなみにこの理屈をこねる人は「政府が飲食事業者にお金を配るのが目的なのに、一部の企業が独占するのは不公平だ!」という勘違いをされてるみたいです。

勘違いっていうのは、Go to Eatは飲食事業者にお金を配るのが目的だと思ってるとこです。Go to Eatって飲食事業者じゃなくてグルメサイトにお金を配るのが目的の施策ですよね。だって飲食にお金を配るのが目的であれば、わざわざぐるなびとか食べログを間に挟む必要性ゼロなので。

ここを理解してれば、くら寿司を攻撃するのはとんだ筋違いで、「予約サイトにお金を払わない飲食事業者はGo to Eatで助けて貰えない」って構造がおかしいって思考に行き着くと思うんですけどね...。

ついでに言うと、飲食事業者はGo to Eat(=グルメサイトへの献金制度)のおこぼれで客が増えて結果的に売上増えるね!っていう立ち位置だったので、無限くら寿司を大々的に打ち出して客を呼び込むっていうのも、もともとの制度の構造に即してます。要はくら寿司はうまいことやったってことです。


3.政府の制度設計がバカ!

これはまあ...バカですよね(笑)。ただコロナ禍で大変な中、急ピッチで施策を進めて実施にこぎつけたと思うので、多少はやむを得ないのかなとも思っています。

要はスピード重視でとにかくスタートさせて、粗が見つかれば修正していくスタイルをとったんだと思います。仮に品質重視で入念に設計して抜け穴を潰しまくったとしても、結果的にめんどくさすぎて誰も使わないような制度が出来上がってしまったら元も子もないわけですから。

なので粗が出るのは仕方ないとは思うんですが、トリキの錬金術はさすがに防げたやろと言わざるを得ないでしょうね。

ただ担当者も短納期で頑張ったと思うので「設計がバカ!」ではなく「設計が賢くなかった!」くらいに留めてあげてはいかがでしょう...(笑)


そんなところですかね。

ちなみに僕の家の周りにはくら寿司がないので、無限くら寿司ユーザーを呪う日々を送っております。超羨ましい。

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