見出し画像

五島ワーケーション旅メモ

防備録の旅メモです。

体験取材という形で、五島市のワーケーション主催、みつめる旅が運営するイベントに一人で参加させていただきました。

参加者はキャンプ場のバンガローで共同生活をしたり、ホテルに泊まったりしながら、ワークもする、という企画。

テーマは「余白」。なるべく予定をいれずに成り行き任せに行くことにしたけど、結果ギッシリの旅になりました。


10/9 朝、珍しくキャスターバックで行ったら、エスカレーターで時間がかかって羽田で飛行機チェックイン期限が過ぎてしまっていた・・・

ANAのスタッフに謝りつつ、福岡の乗り継ぎで五島までたどり着ける便に振り替えをお願いしたところ、なんと特別に予定どおりの便に載せていただけることに。保安検査所から爆走してセーフ。(良い子は絶対まねしないでください)

10:30に五島に到着、レンタカー屋さんへ。空港でばったりあった鈴木円香さんに勧められたラーメン屋「敏」がレンタカー屋さんの隣で、向かう。超人気店なので11時半なのに15人待ち。札をもらって待つ間、レンタカー屋さんが本業でやっているサンゴ細工を見に戻る。加工の説明も受ける。高級サンゴ、美しい!キーホルダーを購入。そしてえびしおラーメンを食す。二日酔いからの朝ダッシュを経てやっと食べたラーメン、美味。

車で富江へ。雨だし、とりあえずゆっくりしようと、私設図書館&カフェの「さんごさん」へ。居合わせた方々と、自分の仕事や五島での予定などいきなり打ち解けてトーク。ワーケーション参加者もそうでない人もフレンドリーで、面白い方ばかり。

富江の町のスーパーで買い出しをして、バンガローへ。

バンガローでもいきなり超オープンフレンドリーな名取さん、愛子さんと息子ちゃんと合流。あらかじめスラックで約束して予約していた「まとい寿司」へ。同じくスラックで約束していた日比野さん合流。さすがに魚が美味しい!

食べ終わって安宅和人さんの焚き火カンファレンスへ。安宅さんのお話は、別途まとめまーす。

バンガローのみんなとビール飲んで寝る。


10/10 いい天気。朝キャンプ場の海水浴場へ。元気な名取さんは子ども達と海に入水、私も足だけ入水。

バンガローで朝風呂、朝ご飯にツナトーストを作って一緒に食べる。隣のバンガローでコーヒー。成り行き任せで、愛子さん・息子ちゃん、お隣のバンガローの子ども達とキャンプ場のアスレチックで童心に戻って遊ぶ。と、テントサイトから三線の音色。宮古島出身の安里さんとお話。

ランチは町のオシャレカフェ「teto ba」で五島豚丼。

香珠子海岸へ。美しい海岸を堪能したのち、塩工房のご主人に塩についての熱いレクチャーを受ける。日露戦争のときに軍費調達のために塩が国の専売特許になり、昔ながらの塩づくり方法が禁止されてミネラルの少ない塩だけになったたこと、その後割と近年昔ながらの塩の製法が解禁されたこと、日本人は海産物でミネラルを摂取するのでマグネシウムの多すぎる岩塩やミネラルウォーターは日本人にあっていなくて下痢の原因になること、粗い塩は三つ星レストランからオーダーを受けて作っていること・・・知らなかったことばかりで、もうお腹がいっぱいです。

頭を整理したくて一人でまた「さんごさん」へ。けど、やっぱりマスターやお客さんと話し込んでしまう。五島で画家をしている女の子が作品見せてくれて銀座で個展をやるとを教えてくれたり、五島でまぐろ養殖をしている漁師さんがgoogle earthで自分のいけすの航空写真を見せてくれたり。さらに市議会議員さんがやってきて、昨夜の安宅さんのお話をシェアしたり、有人国境離島法でもらえる補助金、富江からタクシー会社がなくなって困っていることなどお聞きして、終いには五島列島での起業をガチで勧められるという展開に。おもしろすぎる・・・雨がパラついたり晴れたりなので、虹が出そう、と思っていたら虹出た!さんごさんを飛び出して、虹が撮影できる開けた場所を探して走っていたらお墓に迷い込む私。なりゆきまかせすぎる・・・

夜は鬼岳の展望台で星を見るツアーに参加予定だったけど、曇りなので中止。日没だけ見ようと、旅は道連れメンバーと車で鬼岳へ。毎年野焼きをする芝生山だけど、結構な登山。広大なカルデラの景色は最高でした。

その後鬼岳のワイナリーのレストラン「ばらもん」で夕食。五島うどんと海の幸を堪能。

バンガローに戻って、安里さんに三線と歌を聴かせてください、とお願いしたところ、喜んで海辺でライブをしてくださいました。Slackでライブ参加者を募ったところ、数人集まって、満月の下ステキすぎるライブが開かれました。イベント参加者の誰かが山ほど豆アジを釣って素揚げにしてくれたつまみをいただく。私は海岸で芋焼酎とお湯を提供。安里さんは、休暇には釣りをしながら三線と一人旅で老人ホームを訪問して歌うという活動をされてるとのこと。五島で釣った80cm超えのフエダイの写真も見せてくれました。バンガローで風呂入って寝る。

三線と満月とiphoneのナイトモードがすごい!


10/11 キャンプ場の海岸線を一人でお散歩。キャンプ場の前は白い砂浜だけど、それ以外は黒い溶岩の海岸でハワイ島みたい。キラウェア火山みたいにドロドロ溶岩が固まったんだねー、とひとりブラタモリ気分。入り組んだ溶岩の海岸では潮の干満を利用して伝統の手づかみ漁、すけ漁ができる、と看板で読む。


朝ご飯は、愛子さんがご飯炊いてくれて、ギョーザと豆アジなどなど。予定は決めていなかったけれど、愛子さんが息子ちゃんをイベントのベビーシッターに預けるということで、一緒に島の北東をドライブすることに。イベントでは、有料で保育サービスもあるのだ。愛子さんと水の浦教会、半泊教会をめぐる。木造で小さなカワイイ教会、と思っていたら、翌日行った歴史博物館で、「五島崩れ」と言って明治時代にキリシタンが多数拷問を受けた場だとわかる。現在も地元の方の大切な信仰の場だ。


半泊はイベントを主催する鈴木円香さんの一押しの場所。天然の丸石が敷き詰められた海岸が美しい。円香さんが「考える」ための場所「めぐりめぐらす」が建設中で来年オープン予定。めぐりめぐらす|五島列島・半泊集落の泊まれるレジデンス (megurimegurasu.jp) 行かねば。


半泊に向かう道中、どんどん渕へ。山道に車を駐めたところで通りかかった地元のおじさんに五島弁で話しかけられる。聞けば、そこから渕までは徒歩10分くらいだが、森にマダニがいるのでなるべくズボンを重ねばきするなど気をつけるように、マダニにかまれたら治療法がまだない、とのこと。調べたら白血球が減るってヤバイじゃないか!あと、おじさんはこれからイノシシの罠を見に行くけど、もともと福江島にはイノシシはいなくて、五島の最北の島にどこからか泳いで渡ったイノシシがどんどん南下したので駆除してる、鹿もイノシシもいるけど島ではあんまり食べないそうだ、けど食べるなら冬が美味しい(って食べてるんじゃん)とのこと。すっかりびびった私たちはこわごわ森をぬけてどんどん渕まで歩いた。小さな神秘的な滝。夏だったら泳ぎたい。けどマダニは怖すぎる。結局マダニセーフでした。

福江島の首都、福江の町へ。福江にはオシャレ・コワーキング・スペースが多数あり、その一つ、knitでランチにカレーを食す。ここから愛子さんとは別行動で、取材のまとめをしよう、と腰を落ち着けたつもりだったのだが、、、knitのスタッフ女性が拾って育てている生後1カ月のネコちゃんに出会ってしまい、仕事放棄を決める。可愛すぎるっ!ミルクや離乳食も上げさせていただき、ご自身のお話も聞かせていただく。東京から福江に移住するも東京の仕事をリモートで続けていて週に何度かknitで働いているとのこと。2歳の娘さんは家でネコに嫉妬したりつかみかかったりしているらしい。カワイイ。けどママ大変そう。

心ゆくまで子猫を堪能したあと、今日の宿コンネホテルにチェックイン。大浴場で一風呂浴びてちょっと昼寝。夕方再稼働してまた、笹原優子さんの焚き火カンファレンスのために富江のキャンプ場に向かう。焚き火の準備を眺めながら五島市役所の方たちと雑談。夏は草むらを歩くときに気をつけないとマムシがいるとのこと、日本初の浮体式洋上風力発電がもうすぐ組み立てられること、雑談も情報量が多すぎる・・・一つ短く労働組合の打ち合わせにリモート参加してから焚き火カンファレンスへ。

笹原さんのお話は別途まとめまーす。

キャンプ場でバンガロー同室仲間としばし歓談ののち、福江の町に車で戻る。そして、福江でも笹原さんを含むディープな飲み会に参加。経営者の方が心を整えるために実践していること、勉強になります。またも情報量がえぐい。エンドレスすぎる・・・


10/12 ホテルの朝食会場がとてもステキで混み合っていなかったので、昨夜飲み会で教わったジャーナリングなるものを実践。心の中のことをノートに書き出す書き出す。朝風呂が貸し切り状態だったので、数曲気持ちよく歌って(笑)チェックアウト。安宅さんが絶賛していた五島歴史資料館へ。旧石器時代、遣唐使、倭寇、五島藩、伊能忠敬、キリシタン、地元の奇祭、60年前の福江大火、それぞれに映像資料も充実していて、頭に入れた情報が耳からこぼれ落ちそう。

その後港や町をブラブラ。後期倭寇で大陸との密貿易をしていた王直らが居住していた地域や福江教会をまわり、武家屋敷通りのふるさと館の縁側でソフトクリーム。ふるさと館の方ともトーク。不定期でやっているステンドグラス製作教室は教会のステンドグラスを作るためにステンドグラスを学んだ元公務員の方が講師だとのこと。ばらもん凧作り、陶芸なんかもある。

ジブリ映画やゲームの美術監督の山本一三美術館では、もののけ姫、アニメ時をかける少女、ラピュタなどの背景画に感動。五島の風景の作品も。あの透明感をポスターカラーで表現しているんだって知らなかった。


その後オシャレ・コワーキングスペースのセレンディップへ。やっぱりワーケーションの面々が多数。コネクター(地元の方で色々助けてくれる方)スーペーさんと一緒に石松に行って海鮮丼を食す。美味。

セレンディップで一つ短くリモート会議に出席してから、なつみさん、ゆきさんと連れだって高浜海岸へ。(その場で決まった)めちゃ美しい白いビーチで軽く泳ぐ私。ビーチサイドでリモート会議をするなつみさん。なりゆきまかせの道連れ、素晴らしい。



福江空港からの飛行機が同じだったので3人でレンタカー屋さんに車を返し、空港まで送っていただく。空港でお土産買ってビール。長崎経由で羽田行って帰宅。


すごい。これ、本当に3泊4日の出来事?というくらいの密度でした。

このほか、面白いエピソードはてんこ盛りで、ずーっとしゃべって笑っての旅でした。

みつめる旅さん、運営のみなさま、本当にありがとうございました!

記事執筆がんばります!!

#最近の学び

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?