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動画撮影とカメラマンのキャラクターの話

5月29日 快晴

本日のBGM Digitaline


今日は映像を撮ることを生業にしている友人が来まして、来ましてというか動画を撮っておくれとお願いしたから来たのですが、それで朝から晩まで撮影をしておりました。

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彼はウェディングの撮影を主に手掛けていたので、コロナウイルスによって仕事が減りに減ってしまい、現在 居候、または車中泊で過ごしているという、男性ならちょいと ときめく状況にいたので、庚申窯の撮影をお願いすることにしました。


持続化支援補助金〜コロナウイルスver.〜というのがありまして、コロナウイルスによる影響で仕事に支障が出た小規模事業者は、コロナウイルスに対応した新しい事業を始めた場合、かかった費用の3分の2を補助してくれるというものでして、庚申窯は新しくオンラインショップの「くろつる屋」を始めたので、その宣伝のための動画ということで、こちらの補助金を申請しております。だからうまくいけば3分の1の負担で動画が手に入るんですね。


通常の補助金では、申請をして、審査があり、一ヶ月後くらいにOKかダメか発表されて、それから取り組み開始!となるのですが、コロナウイルスver.では急を要するということで、今年の2月以降に新しく始めた事業であれば対象になるので、今回の動画撮影は前倒しして行なっております。これでもし申請通らなかったら なかなかきついですけどね!その場合は彼に頑張って謝ります。


庚申窯では 今まで展示会用などで動画を何本か撮ってきたのですが、今回はSNS用ということで ちょっとゆるい感じと言いますか、あえてのゆるゆるなスタイル、今日撮影した感じだと「こんなので補助金出してくれるのかしら」と少し心配になるくらいのゆるめ動画、というか作業を写しながらほぼ雑談しているという内容でして、

「とりあえず今日は試作ということで帰って映像チェックしてから考える」ということで、どのような方向性の動画になるかは彼の双肩にかかっております。もし雑談が邪魔なようであれば、作業工程に特化した動画になると思います。


ちなみに今日撮った内容は

・釉薬かけ・粘土の乾かし・粘土の水簸・焼き物の梱包の様子・父の料理・たまたまその時来ていたお客さんの、お子さんの手形と足形をお皿に写す様子・ろくろで小皿作り・小皿の高台削り などです。


ろくろでお皿を作る様子を撮影してるときに、友人が「勝手に人生相談」と言いだして、彼がその場で思いついた架空の人物の架空の相談に対して、私がお皿を作りながら、なるべく簡潔に身も蓋もない回答をしていくというのをやっておりましたが、20を超えたあたりから後頭部と首の付け根が熱くなってきて、これが知恵熱というやつか!と自分の知恵熱ホットスポットを確認することができました。


人間の脳は2つの違う作業を同時にやるのが苦手で、それを長くやっちゃうと大変疲れると言いますが、まさに今の私がそうで今日はぐっすり眠れそうです。不眠に悩む方は ろくろでお皿を作りながら架空の人生相談の回答を考えるというのを一度お試しください。


そんな風にカメラマンの彼は撮影しながらガンガン喋っておりまして、本来彼は撮影だけに専念したいタイプだそうですが、今後のクリエイターという人たちはキャラクターがたぶん一番重要になってくると思うので、カメラマンの存在を意識するくらいでいいんじゃないかしら。


翻訳家の人自体にファンがついて、その人の翻訳した本だから買うみたいなもんで、依頼されたものを撮るカメラマンでも そのような立ち位置がありになってきたと思います。人間性を前に出して自分自身を好きになってもらうというような。ただそれは撮影の技術を習得するより難しそうですが。どうしても天性のものがありますよね。

果たして動画はどのようになるのか!?そのうち お目にかかれれば!


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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目

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