初めてのマスタークラス


皆様、またまたお久しぶりです!
忘れた頃に現れるコッシーです!(単に更新できていなかったというだけですが…)
書きたいことは色々あるはずなのに、もうずっと半年に1回くらいの頻度になってしまい…もう少しこまめにできたらいいなと思っているのですが…まあ、無理なく続けるのが一番ということで!笑
でも、何か思いついたことや日々の気づきなど、もっと気軽に更新できたらいいなとは思っているので、その際には気が向いた時にお付き合いいただけたら嬉しいです。

さて、この半年間の間でも書きたいことは色々あるのですが、全部書くわけにもいかないので、一番最近の少し大きかったことを書きたいと思います。
ツイッター)まだXとは呼べないw)を見てくださっている方はもうご存じかと思いますが、今月の初めに、「第5回ショパン国際マスタークラス」というのを受講させていただきました。
どんなものなのかについて気になる方、詳しくはこちらをご覧ください。


ご覧いただければわかる通り、ショパン国際ピアノコンクールをはじめ第一線で活躍されている国内外のピアニストであり指導者の方々からのレッスン(自分以外のレッスンの聴講も可)、そして最終日には受講生コンサートに出演の機会もあり…とても濃い時間を過ごすことができました。
今回、色々と初めてのことばかりで、貴重な経験ができたと思うので、順番に詳しく書いていきます。



受けようと思ったきっかけ


マスタークラスというのは国内外問わず行われていて、開催場所や期間、目的などはさまざまなものがあります。
だいたいは1週間から2週間にかけてのものが多く、場所は国内だとしても地方の方だったりすることが多いです。
他に仕事もしながら音楽活動もしている私は、その兼ね合いだったり場所的な面からもなかなか難しいと考え、これまで参加したことはありませんでした。
今回、このショパン国際マスタークラスを知ったきっかけは、ツイッターで受講生募集の案内を見たことでした。
私が受けてみたいと思ったポイントは以下でした。
・家から通える場所であること
・期間は金曜日から日曜日の3日間で、他に支障が出にくいこと
・国内外の素晴らしい先生方からレッスンが受けられ、自分の成長につながると思ったこと
ということで、少し迷いもありましたが、周りの友人や家族に背中を押してもらい、思い切って受講を申し込みました。

心配だったこととその対策(視覚障害の面で)


申し込んだのはいいものの、初めての環境に一人で行くわけなので、不安はありました。
母についてきてもらうことも考えましたが、母の予定との兼ね合いで難しい場合もあるため、なるべく自分でなんとかできる方法を考えて、どうしても難しい場合はついてきてもらうということにしました。
まず、運営の事務局の方に、私の視覚障害についてや、会場内の案内をお願いしたいこと、ただそれだけでは良くないので、どの程度までのサポートが必要なのかについても含めて、なるべく詳しく伝えました。
こういう時、「案内してほしいです!」だけでは先方も何がなんだかわからず、何かあった時のリスクも考えてお断りされる可能性もあるので、ここまでなら自分でできますということも伝えるのが大事かなと思っています。
今回の私の場合は、常にサポートの人が必要というわけではないことや、会場内も一度案内してもらえればある程度は自分で動けるかもしれないということを併せて伝えました。
事務局の方は親身に聞いてくださり、それでは何時に◯◯で待ち合わせして…など対応していただき、当日はスムーズに動くことができました。

マスタークラス当日


ということで、ようやく内容の方に入ります。
私は3日間のうちの2日間がレッスン受講とコンサートの予定でした。
1日目は江口文子先生のレッスン。
さまざまな素晴らしい演奏家の方々を輩出されていることでも有名な先生で、私は朝一でドキドキしながら向かいました。
ここでは、今取り組んでいるシューベルトの即興曲Op.90-3を中心にレッスンしていただきました。
その音が持つ意味を考え、自分の心で弾くということの大切さを教えていただいたような気がしています。
シューベルトの音楽について「微笑みの中で涙が伝う」ということをおっしゃっていたのが印象的でした。
そして、「もっと自分を認めていい。自信を持って」という言葉をいただけたことはとても励みになりました。

そして2日目は、マグダレーナ・リサク先生のレッスン。こちらも朝一でした。
海外の先生のレッスンということで、通訳の方がついてくださいました。これも初めての体験です。
こちらではショパンのバラード4番をレッスンしていただきましたが、朝一でいきなりこの曲を通して弾くという選択をした私は本当に身の程知らずだったなと今でも思います。笑
とても細かく、一つ一つの音の作り方、レガートの弾き方、そして身体を連動させて弾くことなど、こちらのレッスンは90分間でしたのでみっちりご指導いただきました。
私にとって、その場ですぐどうにかできることではないことはわかっていながらも、なかなかすぐ適応できないことは悔しく、本当に今まで何も考えないで弾いてきたんだなということを痛感しました。
もちろん、それを発見するというのもレッスンを受ける目的の一つだと思うので、せっかくの経験を無駄にしないよう、長い目で見ながら改善していきたいと思います。

そこからしばらくは夜のコンサートまでかなりの時間が空いて、スタジオを借りて練習したり、ひたすら長い待ち時間を過ごしたり…という感じで特段面白いことはないです。笑
ただ、すぐにはできないとわかっていながらも、リサク先生のレッスンを整理して本番まで持っていくことに苦戦していました。
自分のレッスンの合間に、他の受講生の方のレッスンもいくつか聴講していたのですが、本当にハイレベルな方ばかりでした。
そして一人で待つ時間が長いと、良くも悪くも色々考えてしまうもので、こんな人たちの中で私は何をしようとしてるんだろうとか、別にコンサートは強制じゃなかったのになんで出ることにしちゃったんだろう…などなど頭がどんどんごちゃごちゃになっていきます。
それでもなんとか自分の出番までに気持ちを整え、弾いてきました。
今までのどの本番とも違う状況で、色々と反省点だらけの演奏ではありましたが、また一ついい経験ができました。
色々な意味で本当に濃い2日間でした。

意識の変化


マスタークラスが終わって早くも2週間が経ちますが、色々なことへの意識が少しずつ変わってきているような気がしています。
練習もただのルーティン作業ではないこと、毎日少しでもいいから、新たな気づきを見つけることを意識するようになりました。
時間は前より全然足りないという感覚です!
演奏に反映できるようになるにはまだまだ時間が必要ですが、諦めず、根気よく、しっかり向き合っていきたいと思います。

まとめ


今回、音楽の面でもそれ以外の面でも、自分にとっては挑戦でしたので、まずそこを越えられたことは自信につながりました。
そしてそれは、何より運営事務局の方々をはじめ多くの方々のサポートがあってのことです。
改めて…本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
これからもまだまだ成長し続けられるよう、そして皆さんにまた音楽を届けられるよう、少しずつではありますが進んでいきます!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました🙇‍♀️


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