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幹細胞培養液「再生因子」点滴を続けると・・・

医療、または抗エイジング用として「幹細胞培養上清」の点滴がさまざまな医療施設で行われている。 この3年ほど、特にすごい勢いで拡大している。それについて経験と知識をもとに紹介しようと思う。

私が再生医療に関わり始めて4年になるわけだが、最初に点滴をしたのは2年半前である。なんと脳血管が破れるひと月前だ。写真は退院ひと月後だ。隣の女性は仕事仲間で彼女は美容目的だそう。かたや私の顔はドス黒い😅

はじめての薬剤を身体に入れるのは誰だって怖い。新型コロナワクチンでも同じだ。臨床治験と言う大規模な実証実験が為されているので、国の基準に沿う安全性は証明されている。報道では7割以上に効果を出すこともワクチンとして認められた理由だとされていた。

あなたはあなた、世界でたったひとり

一方、遺伝子の数だけ60億の人間とそれぞれ個別の体質がある。身体、体質に合わない人も当然いる。薬の場合、統計学的に見て判断、認可されるので致し方ない。私の友人も3回目のワクチン接種後5日に突然心不全で亡くなられたので本気で怖い思いを身近でするようになった。

幹細胞培養液の点滴受ける前に確認したのは、これまでどのくらいの数が打たれただろうかということ。その当時でも数千人に及びぶ実績があり、特に糖尿病をはじめとした高齢者の不調やさまざまな病に使用されてきて、有害な事象がないことも確認できていることが安心材料となった。少なくともファーストペンギンではないわけだ。

これを納得の理由として病気でもなんでもなかった(と思っていた)自分の身体を使うことを決めた。1ccの培養液を100ccの点滴液に薄め、20分ぐらいかけて体内に、ゆっくり静脈内に入れるのだ。血液循環を通して体内を巡ることになる。

幹細胞って何してくれるの?

培養液(上清と呼ぶ)の特性として、体内の悪い部分、特に炎症起こしている場所に集まるようだ。これは内容成分のサイトカインやエクソソームが体内で炎症反応を起こしている部位を見つけるという特性 による。

炎症を起こしている、つまり免疫細胞が戦っている火事場のような問題部位である。有害物質であったり、癌など有害細胞、歯周病とほとんどの病は炎症反応を起こす。それは体が免疫システムを持っているからだ。身体は驚くような機能を持っていて、悪い部分を見つけるとそこに集積して戦い、身体の恒常性を保つような仕組みになっている。これが免疫細胞をはじめとした自然免疫と呼ばれるものである。

体内と同じ環境に似せて幹細胞を抽出して培養すると、こういった成長因子を含むサイトカインやエクソソーム群が含まれた培養液が生まれる。「生まれる」としたのはシャーレーの中には元気いっぱい増殖中の幹細胞が生きているからだ。これらは病の炎症反応を察知し、再生を行おうとする。

この能力を応用してアンチエイジング目的に使われているが実際だ。点滴を打つことによって、健康な人はそれほど感じる事は無い。一方、身体に問題がある人には効果がわかりやすいようだ。

私の場合、あまり顕著な体感はなかった、点滴が終わる頃、眠くなってくることを、同時に血流アップで体温は上がってるようで、身体も温まることを感じた。実際、多くの人がその夜は特にぐっすり眠れると言っている。

前置きはこのくらいにして私の脳梗塞を脳卒中を合わせて検討しよう。

入院中は薬として認められていない幹細胞培養液を点滴などしたくても大病院では絶対許してもらえない。まだ厚労省から医薬品として承認を受けていないからだ。ところが退院してしまえばこちらの自由だ。実際、入院時に早く点滴したいとばかり思っていた。壊れかけている脳を復活できないかという期待である。

待ちに待った点滴

退院して1週間後には、銀座のクリニックに足が向いていた。いつもお世話になっているクリニックである。ここには大学病院等で働く血管外科の専門ドクターがいらっしゃる。先生がいる日を狙って訪問したわけだが、私の顔を見るなり先生曰く「すごい回復力ですね。点滴打っていてよかったですね」って笑いながらおっしゃっていた。

ニコニコしながら言うので半分冗談かと思いつつ、実は再生医療に詳しい先生であり、真面目な話だ。以前、入院となるまで点滴をしていたので、脳出血のダメージもほどほどのところで済んだと先生は言いたかったのだ。他の投稿にも書いている通り、数値をきっちり下げてきた。これも点滴が助けになっているのだと思っている。

実際のところ点滴をしているクリニックから多くの声を聞く、私は仕事上、医療機関を回っているから先生の声を生で聞くことができる。世の中には様々な病で困っている方がいて、ふつうの薬では治らない、症状が改善しない、こういった方が点滴を希望されているようだ。

ここでは症例を上げるのは控えるが、さまざまな形で好反応が起きていることがわかっている。また2013年に行った133人の糖尿病患者への点滴で目覚ましい結果が出て論文にまでされて発表されている。

糖尿病の数値を下げるだけではなく、より深刻な問題である合併症を軽減していることがその臨床研究で明らかになった。もし、こういう思いをされている方がいれば一度試してみるのもありだろう。当初は重篤度に応じて、できれば週に1度。そしてだんだん月一回と改善が進めば減らしながら観察していけば良いだろう。

通常1ccとしているが、状態に応じて多めに投与することを勧める先生もおられる。投与量も重要だが、投与頻度も重要。

副作用は心配じゃないの?

「副作用は?」とよく聞かれるが、今までそういった事象に会ったことがない。それは従来の薬に使われていた化学物質とは異なるものだからだ。生き物から生まれる薬をバイオ医薬と呼ぶ。すでにアメリカでは全医薬の半分がバイオ医薬だと言われ、従来の化学合成物質に置き換わっている。日本で35%ほどだったと記憶している。生体が生体を治す治療が再生医療、根本的な治療を目指すバイオ医薬に代わっていくことが自然だ。

ひとつの幹細胞からその増殖過程から抽出しているので、ヒトが生み出す成分そのものと言って良いだろう。そして病になるのはそれらが不足しているか、十分に機能を果たしていないからだと考えられる。

であれば、それらを補充して、自身の持つ免疫力や回復力を再生させようと言うものだ。生体が産み出す成分であるから、副作用は考えにくい、体になじみのあるものだからだ。化学物質は、場合によっては体が反応として外敵とみなすので、それに伴って副作用が現れる。それがないのは最大の利点と言うことで再生医療に大きな期待が寄せられている。

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