組織工学で新しい心臓と社会をつくる!? 再生医療のスペシャリスト・清水達也氏・第2話

組織工学で人間の組織を再構築する――。

そんな最先端の研究・開発の動きは世界各国で始まっています。清水氏ら研究チームも、いずれ「臓器移植ゼロ」を目標に掲げて日夜、研究に取り組んでいると言います。

ただ新しい再構築技術が開発されたとしても、新たな臓器の品質を保ったままどのように低コストに量産・保存するかなどビジネス的側面、もしくは人間の細胞を活かした新たな臓器が法律的・倫理的に社会に受け入れられ

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組織工学で新しい心臓と社会をつくる!?|再生医療スペシャリスト・清水達也・第1話

命を繋ぐ新しい技術として注目される再生医療は、人間の身体にもともと備わっている、ケガや病気を自ら治す「再生力」を利用した先端医療のひとつです。人間の身体には約60兆個の細胞があります。

なかでも、「体性幹細胞」「ES細胞」「iPS細胞」など、組織や臓器になりうる未分化な細胞である「幹細胞」は、現時点、また将来的に再生治療への応用が大いに期待されています。

そこで今回、再生医療のエキスパートであ

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富士フイルムのさらなる一手/他人のiPS細胞を使っても拒絶反応が回避できる技術を用いた細胞治療薬の商業化戦略

今回はこのニュースについて。

<記事の冒頭部分>
富士フイルムホールディングスは1日、独製薬大手バイエルと組み、iPS細胞を使ったがん免疫薬の開発を始めると発表した。iPS細胞を使う薬がまだ世界で実用化されていない中、両社は大量に培養できる患者以外の第三者のiPS細胞を用いて開発する。従来の細胞を使ったがん免疫薬は日本では1回の投与で数千万円し高額だが、両社の手法でコストが下がる可能性がある。

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ゲルの常識を覆す、テトラゲル

ゲルの内部は、不均一な網目構造になっています。
そして、その不均一な構造はゲルの機械的な弱さ(脆い)や、性能や見た目のムラに繋がっています。
ところが、最近になって均一構造のゲルが登場しました。それがテトラゲル(Tetra-PEG-Gel)です
テトラゲルは、正四面体が規則的に結合したような構造をしています。

ダイヤモンド構造に似た網目構造を持っているため、ソフトでありながら高い強度を有していま

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ポップコーン&レッドクロス

キャンプ用品で使われるポータブル電源は大容量化、ポータブル冷蔵庫もだ。オルガノイド(人工臓器)を運搬するに必要不可欠になるかもしれない。ロシアのシベリア、米国のアラスカ、スウェーデンのストックホルムに人工臓器を制作する工場がデキた場合、北緯にある各拠点はネットワークで結ばれ、北半球をカバーしている。ダウンフォース・デリバリー・ネットワーク(DDN)は、臓器を必要とする方たちの希望である。南半球はア

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「未来にふれる再生医療研究室」レポート:健康未来EXPO 2019から学んだこと その01

「未来にふれる再生医療研究室」レポート:健康未来EXPO 2019から学んだこと その01詳細は「01.「再生医療研究室」レポート.zip」を参照してください。この中には、「01.「再生医療研究室」レポート.pdf」と関連写真が含まれます。

第01章 再生医療総論

2019年04月05日、私は一般客として健康未来EXPO 2019(以下EXPO 2019)に参加し、ブース「未来にふれる再生医療

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苦しいときの「希望」とは

もし、明日から体が動かなくなったらどうでしょう?

とても辛い質問ですね。
ですが、脊髄損傷のように事故でこのような現実と直面している人がいるのも事実です。ある日を境に突然生活が大きく変わってしまいます。
脊髄損傷だけではなく、事故で脳挫傷の後遺症でご自分では動けなくなっていらっしゃる方もいます。

以前、50歳代男性の脊損(脊髄損傷)の患者さんに衝撃的なことを言われました。
「あの頃は死ぬことば

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第五話:自分の中のとっておききょうだい

今回は「第四話:自分の中に潜むきょうだいの愛」の続きのお話をする。
第四話では、自分の中に自分とは異なるDNAを持った細胞があることをお話しした。人は神の領域を侵してしまうのか、なんて議論はとうの昔。いまでは再生医療の研究が進み、世界の至る所で「キメラ」が造られている。

京都大学iPS細胞研究所のページには、このような記述がある。

動物とヒトの細胞が混ざった動物、いわゆるキメラ動物を使った

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第13回CiRAツアー 訪問記:人工多能性幹細胞研究の最前線を体感する

詳細は「第13回CiRAツアー 訪問記.pdf」を参照してください。

人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell:iPSC)は人間の皮膚や血液細胞などの体細胞に、ごく少数の遺伝子を導入し、培養することで、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞である(図01,1)。

図01.ヒト線維芽細胞由来人工多能性幹細胞(iPSC)。

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歯髄細胞、再生医療
親知らず、虫歯なし。第一関門、クリア。