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ある朝突然、からだの半分がうまく動かないことに気づきました。それは単なる疲れとか二日酔いではなかったのです。もしかして死ぬかも、いや意識が薄れて目覚めたら寝たきり!?、車椅子のお世話に・・と恐怖心が襲います。血圧が高いのを放っておくと・・・私の闘病をケーススタディとして健康を考えます。高めの人多いんだからお役に立てばと思います。

ある朝、右脳の中心部から出血して左手指、左足が突然うまく動かなくなり家内に救急車呼んでもらいました。血圧はどう考えても150以上ありそうだし、そろそろ手段を講じないと、と思っていた矢先でした。

なんとか歩けそうだしタクシー拾おうかと思いましたが、119番は遠慮してはいけないそうです。一刻を争う症状ですので、救急車呼ぶのはマストだそうです。また救急車でないと病院到着後に優先順位が下がり、最悪待合室で長あ〜く待たされるような後回しになることもあるから、と救急隊員さんに教わりました。

新宿区に住んでおり、再生医療の仕事で現在共同研究をしてもらっている近場の東京医科大学の附属病院を希望しましたが、空きがないとのことで諦め、お任せしますと伝えました。まだ第三波が押し寄せる前で車で二軒目の都立病院に向かうことに。担架の上で呂律(ろれつ)が回らず、少し苦労しながらの会話です。

救急隊員さんは脳卒中であることはすぐに診断し「良かったですね、早く処置できて」と言われ少し安心したと同時に、心配なのはこの先のこと、考えていたのは「脳梗塞か、脳出血か、どちらだろう」ということでした。

ちゃんと勉強しおけばよかったと反省。ぼーっとした意識のなか、2キロにも満たない道のりを救急車のサイレンを聞きながら今どの道のどのあたりだろうなんてどうでもいいことを考えていました。ただ結構あるんだな、信号近くで随分減速するなとか、多少のイラつきじみた長い道のりを感じていたようです。

到着するなり、わーっと何人もの看護師さんや医師が来て病院の担架に移され、生まれてはじめてのICUに運び込まれました。たくさんの針が刺さって、コードだらけ。尿管挿入だけは勘弁して!と思いつつ、尿瓶(しびん)でお願いしますと看護師さんに訴えていました。

写真は実際の脳内のCT画像、一見して説明は不要なようですが、この先どう戦うかを備忘録として、俺は大丈夫だ!なんて油断しているかもしれない血圧高めの方に知っておいてほしいと思います。


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