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まだ遅くない!脳は鍛えられる!

前回、身体の反応は歳と共に遅くなると当たり前のこと述べました。ところが脳は違う、朗報です。脳を壊してしまった経験から少しその話をしてみたいと思います。

人生の半分、40歳は身体の転換点

視力が良かった人も老眼がはじまります。動体視力などはまず若い人には勝てません。40歳を過ぎてプロ野球選手なら褒められます。当の本人はおそらく早い球、曲がる球を捉えるのに 厳しい思いをしながら頑張っているはずです。衰えは徐々にくるので慣れてしまう傾向にあるのである時気づくのです。

一方で経験による「勘」や「読み」で補う力は強化されているのではないでしょうか。 プロという厳しい世界の中で、特別なトレーニングを日々重ねて40まで頑張れば凄いことです。逆に言えば40歳あたりが限界点、つまり下落が加速し始めるターニングポイントかもしれません。人生80年とすれば、その半分ということもうなずけます。

筋力、体幹、柔軟性、そして持久力。下降し始めることを実感しない人はほぼいないでしょう。 張り切って子供の運動会で全力疾走して怪我をするなんてよく聞くことです。できると思っていても体がついていかないことが原因です。

脳はできると判断し、命令を身体に送ります。ところが命令通りに筋力やスピードが追いつかず足がつったり、コケたりする訳です。つまり脳と身体にギャップがあるからです。駅の階段で躓いたり若い頃はまずないですよね。

お給料をもらってビルの中で働いていると「座りっぱなしで疲れるを毎日」を送るわけです。どれだけ退化させているか気にも留めずに働き盛りで50歳まで「鍛えないトレーニング」を10年も積み重ねることになります。

学生時代、運動部で10年も積み上げればそこそこ行けます。その真逆をそれだけの歳月をかけて低下させているのです。65歳の定年までなら25年という長い長い歳月です。怖いくらいですよね。しかし人間の適応力はたいしたもので 運動能力が劣りながらも生きて行けますが、身体にさまざまな悪いものを蓄積します。

代謝能力も著しく低下、排出機能も一緒に衰えるので溜め込みます。

こんな老化ギャップを埋めるためにストレッチや筋トレは必要です。しかし皆気づかないですし、実際にやっている人は多くありません。「当たり前でしょ!」なのですが、それをどう克服するか時間をかけたトラッキングのような情報はあまり見られません。

脳は鍛えれば蓄積できる、回復もする

一方、歳がハンデキャップにならないこともあります。身体の反応が悪くても脳の反応は若い人には負けていないからです。脳細胞は生まれた時から死ぬまで変わらないと言われます。つまり鍛えれば蓄積ができるということです。

ところが神経細胞間のシナプス(神経情報を出力する側と入力される側の間に発達した、情報伝達のための接触構造)をつなぐように頭を使わないと当然脳神経同士の連携が悪くなり、記憶や思考力に衰えが出始めます。

使った時間に、余程頭使わない人生を送ってきた場合は除き、比例して脳は能力を増します。また待機している神経細胞は存在しているのですから、今からでも脳は若い人よりも早く、もしかすると鍛えることでより加速度的に発達できるのではないでしょうか。

「1%も使われていない」とされる脳神経細胞、キャパは限りなくあり、まだまだ捨てたものではありません。

破壊された脳細胞は再生しない

脳卒中は血栓による脳梗塞でも、血圧と動脈硬化により脳内出血でも、クモ膜下出血でも、それぞれ酸素供給が止まって脳細胞が死ぬか、血液が染み出して細胞を破壊していくかの違いで、脳領域のどこの部位で起こったかで麻痺の深刻度を決定してしまいます。

脳細胞は再生しないので死んだ細胞は排出もされずに脳内に留まります。私の主治医曰く、「死ぬまで残るわよ、死んだ後に脳を解剖するとその人の履歴がわかるのよ」と淡々と。

結構ショックな話で、「死んだ脳細胞たちを脳に抱えて生きるのね?」と私。「そういうこと!」だそうです。

身体は代謝で生かされているが、脳には違う能力が

一方、身体の細胞はその寿命であったり、命令で自然死させるアポトーシスでその後、免疫細胞(マクロファージと呼ばれる貪食細胞など)が食べて消去し、体外への排出を促します。健康に美容に、そして命を最優先に代謝を続けます。代謝とは不要になったものを排出、新しいもの生み出す営み、常に再生を繰り返すことです。

脳は同じような代謝こそしませんが、限りなくある脳細胞が失われた機能を代替しようとしてくれます。脳神経細胞と正確には言うのでしょうか、神経同士を繋ぎ合わせることで活性化が可能です。

ただし、ダメージを受けた部分が大き過ぎると麻痺が残るか、5人にひとりの確率で生死に関わります。麻痺とは身体機能だけではありません、一体とも言えるので分けていうのは少し違いますが、しゃべれない、記憶できない、認知機能が低下するなど脳の障害が現れます。

私は勝手に「完全復帰」と思っていますが、周りから見れば自己認知機能が低下しているため、その実そう思っているのは私だけかもしれません。でもそれはいいのです。できる、できてると思っている自信がバックアップしてくれると考えるようにしています。

脳の代替機能、いやそれ以上の機能向上ができるか?
そんな具合で、60過ぎの手ならい、文章力は上がるのだろうか?

こんなブログを書き始めた理由のひとつに、子供の頃から作文は嫌いで苦手課題でしたが、この「能力向上の実証」ができるか?とも考えたからです。

もし少しずつ良くなったら褒めてくださるとうれしいです😇


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