保活

保活体験談

育児、なめてました。

子どもが生まれるまでは、子どもが寝ている、もしくは遊んでいる横で絵本作家の仕事ができるとたかをくくっていました。でも、生まれてみてわかりました。

それ、無理ですね。

生まれたては、オムツ替え、授乳、抱っこでゆらゆらしての寝かしつけ、ミルクを時にはブハーッと吐いて、洗濯物の山!もう少し大きくなると、離乳食作りやそれを食べさせることも加わって、時には突然の熱で病院受診。1日が本当にあっという間です。機嫌良く遊んでいるので、今だっ!と思って仕事をしだすと鉛筆を奪われ紙はグチャグチャ・・・なので、仕事は子どもが寝ている束の間していました。

で、保活しました。まずは市の一時保育に週3回預けることからスタート。認可保育園を5つ、認証保育園1つ見学し、保活経験者によるセミナーにも行きました。

それから、仕事関係の人から保活の情報収集。『保育園申し込み書類と一緒に会社の上司に書いてもらった嘆願書を添えた』『イラストレーターの仕事をしていることを証明するために仕事をした書籍を抱えて申し込みに行った』『待機児童の少ない街に引っ越した』などなど体験談をいただきました。

いろんな人の話を聞けば聞くほど、保活は迷宮・・・入れるかどうかはポイント数で決まるとはいえ、窮状をなんとかわかってもらおうとみんな必死です。かく言う私もその一人。

認可保育園申し込み時に必要だったスケジュール表作り、こんな風に作成。1日のスケジュールは、産前、産後、入園後の3パターンを書きました。そうした理由は、『産後、仕事ができる時間が極端に少なくなった』『仕事をするのに必要な時間がどれだけ必要かを伝える』ため。あと、過去3ヶ月間の収入も書いて提出しなければならなかったのですが、産後の収入がガックーンとダウンしたので、3ヶ月以上遡り、産前の収入と産後の収入を比較した表も書き添えました。それから、実際に仕事をしていることを証明するために自分のHPに載せている仕事歴をプリントアウトし、添付。

結果ですが、昨年(平成27年度)運良く入園できました。

私が住む街では、毎年約200人の待機児童。東京都の他の自治体を見ても同じくらいの待機児童がいます。世田谷区だと1198人!(平成28年度)使っていない施設を保育園用にリノベーションして使ったり、新たに建設などできるといいのですが、子どもの声がうるさいなどで計画がなくなる場合もあるようで、難しい問題です。保育園建設は初期費用が高くついちゃいますが、長い目で見ると働く人が増えることによって自治体の財源が潤い、その分公共のサービスも充実していくと思うので、そんなプラスのメリットも伝えつつ円満に解決できたらいいですよね。


「保活」はまのゆか


「子育て新聞」に掲載しました「保活」の原画、下記のグループ展にて展示予定。                                        ↓                                              第47回「日本漫画2016展」

2016年8月1日(月)~6日(土)地球堂ギャラリー

〒104-0061 東京都中央区銀座8−8−6銀栄ビル2F 

tel.03−3572−4811


発行・テキスト・編集・イラスト・はまのゆか 2016年7月29日


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