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セレクトされた絵本が並ぶ『よもぎBOOKS』

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Twitterでフォローしている『四歩』のツイートに 、何度か『よもぎBOOKS』という単語が出てきた。なんだろう?どこにあるのかな?と気になって『よもぎBOOKS』を検索した。すると、私が1、2ヶ月に一度の頻度で雑貨を納品させてもらっている『デイリーズ』と同じ建物内にあることが判明!で、3月に子どもと一緒にオープンしたての『よもぎBOOKS』へお伺いしてきました。3歳の子どもとの買い物は大変。あっちに行ったり、こっちに行ったり…。なかなか普段はゆっくり本を吟味して選べない。でも、『よもぎBOOKS』には子どもが遊ベるコーナーがあり、そこで子どもが楽しんでいる間にお買い物ができました♪それでぜひ、みなさまに『よもぎBOOKS』を知っていただきたいと思い、この度、取材を申し込みました。



アクセス

JR三鷹駅、南口から中央通りを南に向かってまっすぐ10分程歩くと『日生三鷹マンション』という白くギザギザしたデザインが特徴的な建物が見えます。ちょうど取材日は、外壁補修工事か何かでマンションに足場が組まれており、外観が隠れていたため写真は撮りませんでした。ゴメンナサイ。『よもぎBOOKS』の看板を目印に階段で2FへGO。あ、駐輪場(『よもぎBOOKS』の看板を通り過ぎた5m程先)、駐車場(『日生三鷹マンション』地下)もありますよ~。


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『よもぎBOOKS』入り口。


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店内には、オーナーがセレクトした絵本が並ぶ。


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子どもが安心して遊べるおもちゃも販売。


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ちょっとした手土産やお子さんのおやつにぴったりなお菓子もあった。


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オーナーの辰巳末由さんは5歳と3歳のお母さん

私、絵本のお店のオーナーということで、辰巳さんは子ども時代から絵本が好きで、たくさん読んでおられたのだろうなぁ、と思っていたら、違った。家にあまり絵本はなく、もっぱら絵本を読むのは保育園。小学生になると母親から『グリム童話』『平家物語』などの伝記を贈られ、ノルマのように読んでいた。本を読むようになると、きれいな文章が好きになり、言葉を紡ぐことへの憧れが芽生え、読書感想文を書くことが好きになったそう。


心理学の道へ

小さい頃から、内面に触れること、生きるとは何か?など哲学的なことに興味があり、大学では心理学を勉強した。20代半ばに、今までやってきたことでがんじがらめになり、すべてリセットしようと決心。そんな時、本屋さんに行くとふしぎと落ち着いた。そこから本屋さんに勤めたいという思いが出てきて、大手書店の門を叩いた。


本屋さんで働く

WEBに強かったこともあり、大手書店ではインターネット部門に配属された。注文が入った書籍を書庫から取ってきて、梱包、発送。お客さんからの問い合わせメールにも対応していた。その後、HPの担当になる。書籍を紹介するため、取材に出かけて記事をWEBに掲載していたそう。


出産

東日本大震災があった翌年、第1子を出産。まだ地震も頻発していた頃で子どもと一緒にいたいという思いがあり、大手書店を退社。自宅で心理学系の仕事をしながら育児をやった。第二子が生まれ、しばらくたった頃、本屋さんを開きたいという思いが大きく膨らんでいた。まず2016年、山梨にある『ギャラリーカフェ ナノリウム』に本棚を間借りした。子どもの頃から大好きで通っていた所。お店のご主人に直談判をしOKをいただいた。『よもぎBOOKS』をオープンしてからも、そこはずっと大切。続けていきたいと思っている。


『よもぎBOOKS』オープンまで

10年ほど前から、いつか自分の店を持って店頭に立ち、接客したいと漠然と思っていたが、思っているだけではダメだと思い立ち、去年の春から物件探しなどを始め、秋に近所で空き店舗が見つかった。それから、あれよあれよという間に話がトントン進み、途中骨折をする、というハプニングがあったものの、無事3月3日、オープン。


子育てしながらの開業、家族の反応は?

『よもぎBOOKS』を開くことに旦那さんは大賛成。おもしろいことが好きでチャカチャカ動く行動派。旦那さん自身もそこで映画イベントやワークショップもやりたいとノリノリ!ご両親は、赤字にならなければいいよ、と応援してくれ、育児でピンチになった時は山梨から駆けつけてくれることもある。


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映画やヨガのイベントが5月に行われる。


育児と仕事

辰巳さん、仕事とプライベートの切り替えが苦手だそう。家に帰ってからも仕事のことを考えてしまい、そいう時は、子どもが寂しい思いをしていないかと心配になる。でも、どうしても家に持ち帰ってしなければならない仕事も時にはあり…子どもが騒いでいたら、もう少し静かにして欲しいなぁと思うこともあるけれど、子どもがいるからできない、ではなく、子どもがいるからこそできることをしたいと思っている。


今後は?

本屋さんが厳しい時代。(確かに、書店調査会社アルメディアによると、2000年21,495 店あった全国の書店数は、2015年には13,488 店に減少している…)黙ってデーンとしていてもダメ。人が集まる場所を作りたい。種を蒔くイメージで、誰かの人生で何かが生まれたらと思っている。それには、まず自分がやりたいことをし、楽しんでいることが大事。いつもふわっと優しい笑顔の辰巳さん。でも内には熱い思いがありました。カッチョイイ☆


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『よもぎBOOKS』では棚を貸し出ししている。本屋の中にある本屋がある。また壁は絵本の原画展なども開催したり、ギャラリーとしても貸し出しを行なっている。


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ZINE(ジン)という、出版社を通さず作家が作った希少な本も販売している。


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大人向けの本もある。


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プレゼント用のラッピング。オシャレ!しかも無料♪


取材後記

お店を出る時、インドの話になった。私は十数年前、マザーテレサが開いた『孤児の家』に行きボランティアをしたことがあって、と言うと、なんと辰巳さんも同じ頃に行かれていた。インドに行くきっかけをお聞きしたら、おばあちゃんの影響だとか。おばあちゃんは、60代でインド旅行をし、辰巳さんにインドを勧めた。そういえば、と、おばあちゃんの家にはたくさん本がありました、とポツリ。おばあちゃんをはじめ、たくさんの人から辰巳さんはたくさんの種を蒔かれた。そこから生まれた新たな種は、今、『よもぎBOOKS』で蒔かれはじめた。私もその種をいただいた一人。その種からどんな花が咲くか楽しみでならない。


『よもぎBOOKS』
東京都三鷹市下連雀4丁目15-33日生三鷹マンション2階
TEL:050-6870-6057
Google MAP https://goo.gl/maps/jsBES7Krojn
営業日、営業時間は不定期のため『よもぎBOOKS』HPで要チェック。https://yomobibooks.stores.jp


発行・テキスト・編集・写真・はまのゆか・2017年5月2日

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