ドイツ大麻合法2014年4月から施行決定

ドイツの連邦議会(上院)では既に可決されていたこの法案。そして最後にドイツにある16の州のボスたち(日本で言う県知事)が集まって州の意見を述べる連邦議会 (日本で言う参議院のような機能)でも大麻所持の法律を通すことで可決!

2024年3月22日記念すべき瞬間である。

2014年 まりふぁなパレード in Berlin

ドイツでは大麻はどんな扱いだったの
だろうかというのを私の実体験から言うと、合法でしょってなぐらいにパーティーや公園に行くとふわっと臭う。少数ではあるが、完全に大麻がNGな人にもあった。しかし完全なるグレーゾーンであった。ベルリンではかなり大麻にゆるかった。クラブではもちろん、バーでもふわっとあの独特のにおいが漂ってきたことがある。多くのドイツの大都市では町を歩くとディーラーが集まっている場所がある。西の都市に行くと大麻の樹脂ハシシも良く売られているとか聞いたことがある。もちろん大麻が合法なオランダとドイツは陸で繋がっているので、行き来も簡単である。

そもそもドイツ連邦の基本法では大麻所持や売買は罪であるのだが、それぞれの州法では少量の所持に関しては罪にならないという矛盾も存在していた。つまり基本法で罰せられそうになっても、州法で逃れることも可能なのであるということ。

しかし違法は違法であった。ドイツのバイエルン地方では大麻に関しては厳しいと言う話も良く聞いていた。高速道路で尿検査などがあり、捕まったケースなど。それはビールの会社の利権を奪わせまいとロビー活動しているという話もある。その流れもあって合法化された今もバイエルン地方の保守CSU(ドイツキリスト今日民主同盟)は国を訴えるとしているとか。

現在わかっていることは、4月1日から大麻が実際に合法化される。具体的には、25gまでの所持では罰せられなくなり、三株までの栽培が許されること。ここからはまだ決まっていないというが、7月からはカンナビスクラブたる会員制のお店ができて、そこで会員になれば買うことができるという。もちろん医療用でも医者が処方できるようになるそうだ。いやはやどんな風に社会に浸透していくのか楽しみである。2021年に現在の政治の与党連立ができたときには既にその連立の公約には大麻の合法がはっきりと述べられていた。いや、民主主義拍手である。

ドイツに来たの一つの理由は社会が変わるのを見てみたいというものであった。いやはやこの瞬間、そしてこの変化を見れるのは楽しみである。アメリカでも禁酒法があったというし、当たり前が変わっていくと言うのを見れるのは感慨深いものである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?