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空間を共有する

岸英光著『エンパワーメント・コミュニケーション』で、コミュニケーションには、
一緒にいる→聴く→話す→調和する→創作する
の5つの段階があると分析します。
そしてコミュニケーションがうまくいかないのは、第一段階の「一緒にいる」、つまり空間の共有が欠けているためと指摘します。

以前取り組んだプロジェクトチームで、急遽チームメンバーが増えましたが、執務スペースがなくて、2つのフロアに分かれてしまったことがありました。私は2か所で朝礼をするなどしましたが、やりにくかったのは否めません。その後、何とか1つの場所に移ることができてとても嬉しかったですし、目に見えてコミュニケーションが増えたのが分かりました。サブチームが2つありましたが、隣のチームで困ったような声も耳に入ってタイムリーにフォローできましたし、ホワイトボードを使ってメンバー全体でミニ研修もできるようになりました。

チームメンバーでキーパーソンは自分の隣の席にするという方法もあるでしょう。
コロナ禍でオンラインが増えました。空間を超えてコミュニケーションできるオンラインは便利ですし、私も多用しています。一方で、対面で空間を共有すると、ボールなどの道具や体を使ったアイスブレイクをしたり、お菓子を配ったりして、対面ならではのコミュニケーションが取れます。

最近、私が寝ていた洋間を長女に明け渡すことになり、私は妻と和室で眠ることになりました。毎日ではありませんが、眠る前に妻と布団を並べて話せる時間が増えました。

コミュニケーションの質を高めるためにもまずは量を増やすのが大事で、空間の共有は有効でしょう。もしコミュニケーションが足りないと思ったら、まず一緒にいる時間を増やすのはいかがでしょうか。

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