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疑問は早めに共有や解決を

義務教育学校でPTA会長をしていたとき「PTA運営委員会」を開催しました。先生方と学年委員、本部役員で約100名が集まり、質疑や意見交換、情報交換をしました。学校と保護者のコミュニケーションを深めることを目的としています。全体会と学年ごとの分科会の二部構成にし、全体会では1年から9年の各学年主任が子どもたちの様子をお伝えしました。分科会では、先生を交えて学年ごとにアットホームな雰囲気で気軽なおしゃべりをと企画しました。
分科会で、私は4年生のグループの話を聞いていたのですが、学年委員の保護者が、
「9月下旬に息子がずぶ濡れになって帰ってきました。ゲリラ豪雨だったようです。30分程度で雨はやんだようなのですが、学校では帰宅時間をずらしてもらえないのでしょうか?」という質問がありました。
担任の先生からは、
「豪雨のなか学校から追い出すように帰宅させることはしていないかと思いますが…。何か疑問があれば、その都度気軽にご質問いただければ。」
という回答でした。事実関係は分かりません。しかし、明らかにお互いのコミュニケーション不足だと思いました。運営委員会を開催したのは10月末だったので、この保護者は1か月くらい不満を抱えていたことになります。
学校として、「保護者に不満や不信感を抱かれたままでいられるくらいなら、すぐに気軽に聞いてくれれば。」という思いを保護者に伝えられて良かったと思います。
保護者としても、「そういうときに気軽に学校に質問していいんだ。」と思えたとしたら、良い対話になったと思いました。
運営委員会の目的は、学校と保護者のコミュニケーションを深めることだったので。

以前の職場であるごみ減量対策課で、平成22年10月から、容器包装プラスチックの資源化拡大、可燃ごみ・不燃ごみに加えてすべての資源物の戸別回収が始まりました。導入当初、ごみ・資源の収集業者がまだ慣れずに、収集漏れが多数発生し、その苦情対応に毎日必死でした。夜9時頃にそろそろ帰ろうとしたら、守衛室で「まだ苦情の電話が来ているから帰らないでくれ」と呼び止められたこともありました。
そんなとき、ある高齢の女性が窓口に来所しました。不燃ごみが収集漏れされているとのことでした。「収集日にたまたま見逃してしまったのは仕方ないとしても、毎日1週間出し続けているのに、どうして毎日毎日収集しないでそのままにしているの!」と怒っていました。これは明らかな誤解です。
不燃ごみの収集は2週に1回(当時)なので、2週間後でないと収集されません。1週間毎日出し続けても意味はないのです。また、ごみ・資源は種類ごとに別々の業者が別々の車両で収集しています。可燃ごみやペットボトルは圧縮して運搬できるプレスパッカー車、びんなどは割ってはいけないので平積みのトラックタイプの車両です。処分方法が違うので運搬先も異なります。
1週間、毎日毎日、不燃ごみが収集されずに残っているのを見て嫌な思いをしていたかと思うと申し訳なくなりました。もう少し早く、電話などで問い合わせていただければ…と思いました。

同時に思ったのは、どちらのケースも学校や行政でなく、知り合い同士で話題にすることがあればということです。1つ目の例では、保護者同士で「うちの子はずぶ濡れになって帰ってきたんだけど、そちらのお子さんはいかがでした?」といった会話。2つ目の例では、近所同士で、「不燃ごみが1週間ずっと収集されないんだけど、どう思います?」といった会話です。

市民対応に限らず職員同士、家族同士でも疑問に感じることはあるでしょう。早めに共有して誤解を解いたり、解決したりしていきたいです。また、疑問を話題にし合えるような関係づくりをしていきたいです。

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