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PASSAGEーポール・エリュアール広場2番地

このたび神保町PASSAGE by ALL REVIEWSで一棚書店の店主になりました。
ポール・エリュアール広場2番地(入り口右手3列目・1番上)です。その時気になっている本、好きな本を紹介しています。是非訪れてみてください。

PASSAGE by ALL REVIEWSとは
世界一の本の街・神保町に2022年3月にオープンした一棚一棚に店主がいる共同書店です。それぞれの書棚には、フランスの実在の通り名がつけられ、店主のこだわりが詰まった棚はもちろん、書評アーカイブサイト「ALL REVIEWS」の参加書評家たちが選んだ本が並ぶ棚も所狭しと現れます。
PASSAGE by ALL REVIEWS ウェブサイトより

以前から気になっていたのですが、ポール・エリュアールの棚が空いていたので思わずゲットしました(書架の一番上で、おそらくちびっ子には脚立必須なので、良き場所が空けば引っ越しを目論んでおります(笑))

フランスの詩人ポール・エリュアールは、ハンス・ベルメールの『人形の遊び』に添えられた詩で馴染みが深いでしょうか。大好きな著書として、マックス・エルンストと共著の『神々の不幸』(ペヨトル工房)を所有していました。

『神々の不幸 ポール・エリュアールとマックス・エルンストによってあばかれた』(夜想叢書,1982)

先日、刊行元のペヨトル工房(現:ステュディオ・パラボリカ)の今野裕一さんに「せっかくエリュアールの棚なので、ぜひ『神々の不幸』を常設しておきたい。在庫があったら出して頂けたら…」と御相談したところ、軽快に「無い!一冊も持ってない」と言われてしまいました。なので、泣く泣く私の大切な蔵書が一人で看板を張っています。

今野さんはPASSAGEについて、シュルレアリストとしてのエリュアールについて、出版当時の想いと共にnote記事に書いてくださいました(出版わずか二冊目だったんですね。貴重なお話 )。

こちらで触れられている夜想13号『シュルレアリスム』も、ボナ・マンディアルグ、レオノーラ・キャリントン、レメディオス・バロ、ウニカ・チュルン、フリーダ・カーロ…といった男性作家の影に隠れがちな女性シュルレアリスト達を積極的に取り上げた号で、是非紹介したい一冊なのですが、多分版元在庫無いんだろうな…と思います(一応今度伺ってみようかと)。



最初はスカスカだった棚も、段々充実してきました!
開店ラインナップとして

◉看板書籍✨
『神々の不幸 ポール・エリュアールとマックス・エルンストによってあばかれた』

◉自著&関連書籍
Costa d’Eva イヴの肋骨―中川多理人形作品集
夜想#中川多理―物語の中の少女
『人形寫眞文庫 中川多理』
小鳥たち
新編 夢の棲む街
夜想#山尾悠子
翼と宝冠

自著はなるべく切らさないように常設していきたいです。

◉個人的おすすめ❤︎
人魚の見る夢
無垢なる花たちのためのユートピア

『無垢なる花たちのためのユートピア』はサイン本を置かせて貰いました。川野さんありがとう✨

◉いま気になる 〜【樺太/サハリン】特集
ゴールデンカムイ 14巻
サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する
林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里
フレップ・トリップ(岩波文庫)
宮沢賢治全集〈1〉(ちくま文庫)
『チェーホフ全集〈12〉シベリアの旅 サハリン島』
『チェーホフの山』

『ゴールデンカムイ』は樺太編導入として14巻を紹介していますが、全巻おすすめです。

◉また、既に売れてしまったものもありますが、夜想のお蔵出しバックナンバーを放出してくださいました。
『夜想#ドール【特装版】』
夜想#ベルメール【緊縛ノート付】
『夜想bis#ドールという身体』

上述のシュルレアリスト、ベルメールのパートナーであったウニカ・チュルンについては『夜想#ベルメール』の号を是非手に入れて読んで頂きたいです。



🛒さらにオンライン購入も解放されました。
カートマークが付いている書籍は通販可能です。
この後も書籍を入荷予定です。遠方の方もぜひ覗いてみてください。




書籍には可愛い蔵書票がついてきます。
現在、店アイコンの新作少女人形画像です。



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