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9/21 財布ない!!悪魔の板宿トラップ

朝は10時過ぎに起床、須磨へ向かう。コロナも落ち着いたし久々に会いたいなということで須磨に住むじいちゃんの家へ向かった(決して翌日の夜から長野県に行くためのお金がなくて小遣い欲しさに行くとかではない)。

千鳥橋からICOCAで電車に乗り、電車の中で漫画読んでた。今読んでるのは「スタディグループ」という漫画、ライン漫画で読める。めちゃくちゃ面白かった。

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しばらく漫画読んでると、急に目的の駅である板宿に到着して慌てて降りた。階段を上って改札前、ICOCAの残高がなかったのでチャージして降りようとした時、大変なことに気づいた。家に財布忘れた…。

ここで超最悪の「まぁ今からじいちゃんの家行くし小遣いもらえるよな…?」という思考のもと、駅員さんに「すみません、財布忘れてICOCAで来たのですが、今から知り合いにお金返してもらいに行くのでそれで払います」というと「どうぞ」とかなりあっさり出してもらえた。いいのかこれ?

とりあえずじいちゃんの家に向かうか、と思った瞬間、またとんでもないことに気づいた。やっちまった、ここは板宿じゃねぇ……。須磨区民・長田区民の大半の人が一度はかかったことがあるであろう、かの有名な「イタヤドニシダイトラップ」にかかってしまった。

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板宿駅
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西代駅

板宿駅と西台駅の見た目が全く同じなせいで寝ぼけてたらマジで間違って降りてしまいがち。大阪の地下鉄とかでも似たような駅が続くこととかはあるけど、この板宿・西代のやばいところは前後の駅の見た目が違いすぎる点、急に着いた気になってしまう。漫画読んで慌てて降りたせいで西代で降りてしまっていた。

駅員さんにあんな風に頼んで降りてしまったため、「降りる駅間違えた」とは言えず、結局西代から歩いてじいちゃんの家へ向かうことにした。板宿からもそこそこ距離があるとこなので、西代からだとなおさら遠い。

ただ、外が涼しかったために普通に散歩が気持ちよくなり、しかも同じ須磨(途中までは長田区)とはいえあまり歩かない場所だったので普通に楽しんで歩いてた。

長田の名所、カフェ&映画館『神戸映画資料館』

20分ぐらいでじいちゃんの家に着いた、最後に来たのは確か半年前ぐらい。元気かな〜〜と思いながら家のピンポンを鳴らした。押してから3分ぐらい待った、出てこない。もう一度押してからまた3分ぐらい、そーっとドアが空いた。ひょっこり顔を出したじいちゃんに「こうすけだよ〜」と言うと、「こうすけ?ほんまか?こうすけそんな顔ちゃうやろ?」と言われた。「ほんまやって、こうすけやって」と言うと、「絶対ちゃうやろ、こうすけ…ほんまか?まぁ入り入り」と言われて家にあげられた。じいちゃん、疑ってるなら絶対家上げたらあかんよ。

じいちゃんはめちゃくちゃ細くてちっちゃくなっていた。歩くペースも5秒でちっちゃい一歩ぐらい。半年前もだいぶヨレヨレになってたが、その時と比べてもすごい勢いで衰弱していた。「目が全然見えへんくてなぁ、ボケてはないんや。いや、ほんまにこうすけなんか?」と言っていた。「やからこうすけやって!」と笑って言ったのに、自然に涙が出てしまった。じいちゃんもう今にも死にそうやん、と思ってしまった。

ちょっと前までは毎日のように散歩していたが、一回散歩中に倒れて救急車で運ばれて以降は外にも出なくなったようで、家の中を移動するのも一苦労らしい。「ヘルパーさんが作り置きして冷蔵庫入れてくれてるけど、電子レンジの前で待つ時間が大変でなぁ」と言ってた。

体も動かない、目もあまり見えない、耳もだいぶ遠い。毎日ほとんどすることがないみたいで、「もう死ぬのを待ってるだけや」と言われた時になんて返せばいいのかわからなかった。こんなじいちゃんでも何か暇つぶしができるようなもの、もうちょっとこれやりたかったなって死ぬまでに思えるようなものを用意してあげたいなと思った。これなんかいいのあったら誰か教えてください。次行く時に持っていく。

ちなみにうちのじいちゃんはヤバいヤンキーだったらしい


じいちゃんの家を出る間際、小遣いを渡されかけた時に「いやほんまにいらんって、こんなボロボロのじいちゃんから貰われへんわ」と言ってしまったのだが無理やり渡されたのでもらった。しかし罪悪感は家を出てじいちゃんとバイバイした5秒後に消え、そそくさと西代へ向かった。今度は罪悪感が消えたことによる罪悪感が襲ってきたが、気づいてないことにするためにBeck聴いてた。やっぱBeckやわ


西代で「ありがとうございました」とお金を払い大池へ向かう。今日は須磨寺で"おだいしさん"をやっていた。毎月20日と21日にやっていて、出店がいっぱい並ぶ。毎月やってて毎月人いっぱいいるのすごい。その中で出店してた「qoopee」という、いい感じのおばちゃん(僕の母)とコワモテのおっちゃん(僕の父)がやってる手作り雑貨の店を冷やかしに行った。今日も頑張ってました。

qoopee


そのまま大池へ、畑と合流し大池ラジオを収録。今日はスピの話をメインにした。それから大池音楽祭のチラシであるZINEを須磨のまだ行けてない店に撒き、そのまま三宮に向かった。

ええ天気

三宮では元町映画館、246、kzだけに置いてきた。最後に行った246では、ついでにこの前まで売り切れていたサンサンタウンのCDを増産してきた。2種類とももうちょいの間販売中!

畑は用事で大阪へ、僕はそのまま神戸に残りvaritというライブハウスへ。今日はまつりちゃんととわちゃんのライブを観に来た。

よいまつり
真舟とわwithヒュードロドン

まつりちゃんもとわちゃんのバンドも最高だった。お客さんがいっぱいいて盛り上がるって感じのイベントではなかったけど、その分ここの自力というか、生々しいパワーをひしひしと感じられて楽しかった。

ライブの転換中にタバコを吸おうと外に出ると、交差点のど真ん中に人だかりができていた。気になって人だかりを覗いてみると、真ん中で倒れてうずくまる人がいた。その女の人を道の端に寄せるのを僕も手伝って、救急車呼んだりなんやかんやに首を突っ込んだ。すると救急車が来たときに「後で警察が来て事情聴取をするので、皆さんこのままここにいてください」と言われてしまい、イベント中にもかかわらず僕は外で10分ぐらい立ちすくむことになった。

チャリとチャリの事故で、片方は倒れてる人、もう片方は外国人のウーバーイーツ中のお兄さんだった。外国人のお兄さんは頭から血流してたけどピンピンしてた。その外国人のお兄さん、他の野次馬のお兄さんお姉さん達とちょっと仲良くなり、ゆるゆる雑談をしながら警察を待った。「リップバンウィンクルの花嫁」という映画の、葬式のエキストラのバイトのシーンを思い出してちょっとワクワクした。


無事に事情聴取も終わり、イベントも終わり、まつりちゃんと一緒に帰宅。今日はなんだか長い日だった(というかブログ長くなりすぎた)。寝る前、これを書いてる翌日も気になり、今後も時折思い出しては気になるだろう。警察を待っている間、あの外国人のお兄さんのウーバーイーツの鞄の中に食べ物が入ってたのだろうか、ということを。

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