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提案することの大切さ

人に何かを提案するためには、「技術力」と「自分の考え」が必要です。

前者はセンスとは感覚なども含み、ヘアスタイルを作るツール。

後者はなぜそのツールを使うのかという目的のこと。

ぼく自身もツールをたくさん学ぶ機会はあったが、なぜそれが必要なのかを学ぶことはほとんどなかった記憶があります。

その結果、「言われた通りにやるけど、それゆえオリジナリティがない」美容師になっていた時期がありました。


考えを持つ理由

提案する美容室を作ったのは、自分自身が量産型の美容師になっていた時、代わりになる人がたくさんいること気づいたからです。

自分の考えがないと、ゲストの要望を叶えるだけになりじきに選ばれなくなるだろうなぁと。

それはつまり、満足のいくものを提供できていないということ。

考えを持つには「髪を通じて、美容室を通じてこうなって欲しい」と相手を喜ばせたいという想いが源泉となります。

ツールだけ提供することは独りよがりのことだと思うので、「自分はこう思うよ」とコミュニケーションをとることで、その人のためになる髪型が出来上がる。

考えを持つ理由は、相手を思いやる気持ちを伝えるためです。


学べるものではない

技術は学べるけれど、考えを持つ方法みたいなのはないと思っています。

なぜなら正解がないから。「自分はこう思う!」と言ったもの勝ちというかそれしかないような気もする。

答えがないからと考えることが正しいかどうかわからないし責任も生ずるから、決断することはなかなか勇気がいります。

だから、避けたくなるし言われた通りにやる方が楽です。誰かが決めたことだからどこか無責任でいられるし。

でも、それでは人に何かを伝えることはできないですよね。気持ちのこもってない言葉なんてすぐ見抜かれちゃいます。

だから、学べるものではないから深く深く考えるしかない。

そして思い切ってこれでいいと思うしかない。

それが正解かどうかは誰にもわからないし、評価されるかもわからない。

自分の考えを持つことってそういうことなのかなと。


ゲストは自分のことがわからない

変わりたいと思う人、コンプレックスをカバーしたい人、悩みが多い人、これらの人からはプロの意見を求められています。

そこで提案することができなければいくら技術があっても喜んでもらうヘアスタイルは出来上がりません。

だから、自分が本当にいいと思う髪型を提案しよう。 

kitsukiではそれを合言葉にしています。

好みや求めてるもの、わからないことなど話を聞き、それで自分たちはどう思ったかを伝えること。

自分のことがわからない方には、そんな提案することが必要であると考えています。


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