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急成長するニュースアプリ「SmartNews」の #マーケティングトレース

こんにちは、小畑です。
本日はSmartNewsさんのマーケティングトレースを書いてみようと思います。
と思い立ったのも、本日@tomokikurosawaさんが主催するマーケティングトレースミートアップに参加させていただき、その際にトレースさせていただいたためです。
せっかくやったのであれば忘れないうちに書いておこうかなと。
もしよければ参考にしてみてください。

会社概要

2012年の6月に設立。
ミッションは「世界中の良質な情報を必要な人に届ける
過去の合計資金調達は91億。
東京を本社とし、サンフランシスコ、ニューヨークに拠点がある。
共同創業者の鈴木 健、浜本 階生は二人ともエンジニア出身。
2011年にCrowsnestというサービスを展開していたが失敗し、アプリに特化してスマートニュースとして再チャレンジを行った。
2018年の8月にスマニューラボを設立。

サービス状況

日本とアメリカにてサービスを展開中。
DL数は4,000万を突破し、MAUは1,400万越え。
1日あたりセッション数は2.27回/人、16.5分/人。
開設チャンネル数は300以上。

なぜここまで成長できているのか

市場自体がまず伸びています。なので今後も市場全体は伸びるのでユーザー数も増加傾向に向かうと思います。
その中で、いろんなニュースアプリがある中でここまで成長できているのはプロダクトの強みとポジショニングが圧倒的にうまいからだと結論づけます。
スマートニュースの特徴は3つあります。
1. ただのニュースアプリではない。
ミッションにもありますが、良質な情報を届けることがこのアプリの価値になります。だからこそクーポンといった日常使いで使用するものが増えたわけです。ニュースアプリではなく、日常の情報を一元管理できるアプリになってきています。(アプリ名はニュースって入ってますが。。。笑)

2. 非常にシンプルなプロダクト
他のニュースアプリではコメントをつけるとか、いいねをするとかいくつも機能があります。そうではなく、ただユーザーが欲しい情報を気軽にサクッと読むことに特化したアプリになっています。
また、アプリに特化しており、情報をユーザーに対してpushするのみなので、検索されることを想定していません。ニュースは流れるものなので、その特徴を組んでいます。

3. 自社コンテンツがない
他メディアのニュースを集めてきているだけなので、自社コンテンツがありません。その結果、ライターなどの人件費がかかりませんし、それようの組織作りなどをしなくていいので非常にコストを削減できます。

これらの要因からこれだけ成長できたのではないかと想定しています。

PEST分析

ニュースの特性上、どのPESTでも必要とされているし今後も必要とされていくはず。なので大事なのはユーザー体験となるので、そこに特化した戦略を描いていくのがよさそう。

3C分析

市場もよし、他社アプリとの比較しても独自性よしときている。今後は追随してくるサービスが必ず出てくるので、より独自のものを生み出したり、特許で使用権を守ったりする必要がある。
脅威になるのはLINE NEWS一択。普段使いで可処分時間を消費しているアプリが脅威となるため。

STP分析

マスを相手にしているから難しいが、それぞれのターゲットに合わせてチャネル戦略だったりとっていくのが吉。
CMなど、ネット以外からもアプローチができてきているのが強み。

4P分析

現在の戦略は圧倒的な強みが多いので、今後もどんどんあたらしいチャレンジをしてトライ&エラーを繰り返す段階。
ユーザー数もそれなりに多くなってきたのでABテストの仕組みをどんどん回すしてプロダクトの質を向上していくのがこの先しばらく大事な要素になってくる。

自分がCMOなら

いくつかざっくりした方向性を書いてみます。

1. テーマをより増やしていく
情報を個人の時代になってきているので、特定の個人の情報をフォローできる仕組み。ホリエモンのnoteとかTwitterの投稿とか。
他によくいくイベントやライブ、映画の最新情報とか。
クーリエジャポンとか、有料コンテンツのものがみれるタブを追加。

2. 別角度での打ち出し
例えば、動画で学べるとか。
1日1フレーズを覚える英語学習とかがあってもいいかもしれない。

3. 海外でホットな話題をまとめる
移民問題とかスパイの話とか、外交、医療など。
アメリカはローカル性が強いので全体感がわからないなどの問題をかかえている。アメリカ市場向けにアメリカ人はどういったことに悩んでいるのかを調査して、ポジショニングを図っていく。

まとめ

本当に非常におもしろいサービスです。
課題の捉え方や、そこに対してクリティカルなアプローチでいてそしてシンプル。多くの機能をつけてしまうとユーザーは必ず迷ってしまうので、特化したことがかなり大きな独自性になっているのではないかと思います。
今後はアメリカ市場に向けていくということですが、おそらくインドやアフリカの方がまだ入りやすいかもしれないのでそちらもこれから攻めていって欲しいですね。
これからの成長が非常に楽しみです。

Appendix

調べてる時に参考にした記事とか面白かった記事を一部羅列しておきます。


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