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思春期日記⑤ 「童貞作」

「処女作」という言葉が書店の新刊から消えつつある。

「処女作」とは作家や芸術家のデビュー作のことを指す。主に本に用いる。
この言葉が最近めっきり使われなくなった。

ネットで調べてみると、この「処女作」という言葉は放送禁止用語とされているらしい。
ランクはCランクだそうだ。
(その用語を使用する背景や状況、文脈の前後関係に注意して使用しないと、不快な思いをする人がいるということ。Cランクの放送禁止用語には、他にも家柄・家系・血統・毛並み・血筋など結婚や就職の際注意した方がよい言葉や芸人・獣医・町医者・女流作家など職業に関するものなどもある。)

こうした背景には、女性差別を撤廃しようという世界的な動きがある。
言葉においても例外はなく、他言語でも同じような動きがあった。しかし、日本語は他言語と比べても性差を感じさせる言葉が多いというのである。(家内、奥さん、嫉妬の女へんなど挙げればキリがない。)

ということで、あえて男性に置き換えてみようと造語でこのタイトルにしたのである。もちろんこんな言葉は存在しない。

しかしながらまあこの言葉は下品である。
「処女作」という言葉に感じる妖艶さを感じないのは筆者だけであろうか。

「処女作」という言葉に妖艶さを感じる筆者は少々時代に遅れている感が否めないが、昔の作品にはそうした言葉が数多く使われてきた。それが昔の日本語なのである。そうした言葉がなくなるのは少しばかり悲しいが、日本語という言語にも、転換期が訪れているのだろう。


参考文献
処女作は放送禁止用語?意味や語源と処女作が重要視される理由
https://pouchs.jp/yI5fK?page=2

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