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交通事故を起こしてしまったら?

こんばんは!リバーです。

皆様、本日もお疲れ様です。今日は、交通事故の発生直後にするべきことをまとめてみたいと思います。

1 ちょっと待て。冷静になろう。深呼吸

自動車事故。それは誰しもが起こしたくて起こす出来事ではありません。しかし、不幸なことに、それは突然やってくる出来事なのです。

「ああ、やってしまった。」「うわ!やられた!」

こういう時、人間は逃げ出したくなったり、激昂してしまったり、冷静ではなくなってしまい、正常な判断ができなくなります。

道路交通法(以下、道交法という。)の第72条には、交通事故発生時の措置について以下の様に定められています。

運転者等は負傷者を擁護する義務があり、交通事故発生の報告を受けた警察官は、報告をした運転者等に対して、現場を立ち去ってはならない旨を命ずることができる。

つまり、交通事故を起こした場合、現場から立ち去ったり、運転を続けたり、自動車を持ち去ると、道交法違反により厳罰の対象となります。

だから、交通事故を起こしてしまったり、遭ってしまった場合、冷静になるためにも、次の言葉を思い出してください。

ちょっと待て。冷静になろう。(深呼吸)

これは、普段でも使える言葉です。私は、示談交渉を行うという仕事柄、相手から罵倒されたりすることがあり、カーッとなってしまう時があります。

でも、その時に冷静を失い、激昂してしまってはいけません。交渉は冷静でなくなった側が必ず負けます。だから、心の中で、「ちょっと待て。冷静になろう。」とつぶやき。深呼吸をします。

2 相手方と話す第一声

第一声、これが示談交渉の始まりです。

起こしてしまった方も、遭ってしまった方も、相手の身体を案じてください。

「お身体は大丈夫でしょうか。」

まずは、警察!ではありません。人命救助が最も先決です。

自身の身体の無事を確認するのは当たり前ですが、相手方の身体の無事を確認し、救急車の出動を要請する必要があるかどうか。これを確認してください。

特に、相手方が単車(自転車,原動機付自転車,自動二輪車)の場合、怪我が重症化しやすいと考えられます。頭部を打撲している場合、安全な場所で座らせ、安静にする様に勧めてください。

ただし、次の場合は細心の注意を払って下さい。

①相手方が、激昂し、怒鳴りつけてくる場合

この場合、相手方は冷静を失っています。おそらく、全ての非をあなたに押し付けてくるでしょう。それに対して、あなたは同調しないでください。

あの言葉を思い出しましたか?ちょっと待て。冷静になろう。

特段、相手にせず、警察を呼ぶことを伝え、警察署に電話を掛けてください。

どれほど激昂している相手でも、自身が相手にされなければ、冷めてくるでしょう。これは、交渉の上等手段です。

激昂し、ワーワー言っている相手に対しては、相槌もせず、相手の言葉に耳を傾け、矛盾を捜しつつ、「聞いてんのか!」と言ってくるのを待つ。

「聞いてんのか!」は喋ってもいいよというサインです。見つけた矛盾を端的かつ的確に攻めます。

すると、相手はあなたには何を言っても敵わないと悟ることでしょう。

②相手方が、何らかの理屈をつけて、その場で示談を迫ってくる場合

冷静な今なら分かりますよね?絶対に損です。

また、法外な示談金や、損害内容が確認できない損害は、自動車保険金・共済金の支払い対象ではありません。保険会社・共済組合は支払いません。

必ず、その場での示談はしない様にしましょう。

※示談をしてしまった場合、民法95条(錯誤)により、取消すことができるかも知れません。ただし、表意者の意思表示に重大な過失があった場合、取消すことはできません。

では、どうすればよいのか。

⑴ 相手方の氏名・連絡先(携帯番号)・ナンバープレート・勤務先を聞き出しましょう。

⑵ 警察を呼ぶこと、保険会社・共済組合を通じて示談交渉を行うことを伝え、警察署へ連絡しましょう。

なぜ、警察署への連絡を後回しにするかと言いますと、逃げられる可能性を回避するためです。相手方を捜す情報を持っていれば、逃げられません。

その場で、示談を迫ってくる相手は、無保険状態であったり、車検切れ、酒気帯び運転中であったり、また、当たり屋や反社会的勢力構成員である可能性があります。当人間の示談は非常に危険が伴います。

3 警察,加入の保険会社・共済組合へ連絡

110番へ連絡しましょう。

警察官が到着するまでの間に、加入の保険会社・共済組合の事故受付窓口へ連絡しましょう。連絡先は、インターネット,約款,保険・共済証書に記載されています。確認してみましょう。

ここで、1つ注意点があります。

自動車が運行不可能な損害を負ってしまった場合、警察官は道路の早期復旧に向けて、警察と取引のあるレッカー業者を紹介し、レッカー搬送を勧めてくる事でしょう。

これが、大問題です。覚えておいてください。

警察と取引のあるレッカー業者は、保険金・共済金でレッカー費用が支払われる事を認知しており、相場より遥かに高額な搬送料金を請求してくることが多く、夜間の交通事故であったり、レッカー搬送したい自動車修理工場やディーラーが定休日の場合、レッカー業者に預かってもらう場合がありますが、その場合、非常に高額な保管費用を請求されます。

レッカー費用は、車両保険・共済が締結されていれば、支払いの対象になります。だから、高額であっても保険会社・共済組合が何とかしてくれるでしょう。

しかし、自動車の保管費用は約款上支払いの対象ではなく、自己負担となります。ご注意ください。

必ず、自動車保険・共済には、無料のレッカーロードサービスが付帯されており、100Km程度(約款を確認してください。)の無料の搬送サービスがあります。ぜひ活用する様にしましょう。


4 相手との情報交換

聞き出す情報は、相手方の氏名・連絡先(携帯番号)・住所・ナンバープレート・勤務先・勤務先の連絡先・相手加入の保険会社もしくは共済組合です。

しっかり聞いておくことが大事です。また、連絡先は復唱して間違いがないか確認しましょう。

5 最後に

私も、恥ずかしながら交通事故は3度遭っています。加害者・被害者の両方の立場が痛いほど解ります。毎日何十件も、交通事故をみている人間でさえ、少々パニックになるものです。

何度も言いますが、何が起こっても、冷静でいましょう。

魔法の言葉、ちょっと待て。冷静になろう。(深呼吸)を唱えましょう。

最後までお読み頂き、有り難うございました!ドンドン皆さんの悩みを解決していける様、日々邁進していきます!

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