見出し画像

【落語編】寿限無

こんにちはYouthです。
今回紹介する落語は、寿限無です。
寿限無は、とても有名なので話を知っている人も多いかも知れません。

あらすじ

上方落語でお馴染みの喜六が、生まれた我が子にめでたい名前を付けたいと考え、博識のお寺の和尚さんに相談に行きます。

お寺の和尚さんはいくつか縁起の良い名前を教えてくれたのですが、喜六はなかなか決めきることができません。

和尚さんの教えてくれた縁起の良い名前ですが、まず一つ目が「寿限無(じゅげむ)」というおめでたい名前。

喜六は「もっとめでたい名前はありませんか?」と和尚に尋ねます。

すると和尚が次に薦めてくれた名前は「五光の擦り切れん」という名前。

喜六はまだ納得しません。

そして次から次へと和尚は下記の子どもの名前の候補があげていきます。

「海砂利水魚の水行末(かいじゃりすぎょのすいぎょうまつ)」。

「雲行末(うんぎょうまつ)の水行末(すいぎょうまつ)」。

「食う寝るところに住むところ」

「パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー」

「長久命(ちょうきゅうめい)」

「長助(ちょうすけ)」

結局、喜六は和尚に教えてもらっためでたい名前を一つに絞ることができず、仕方がないので和尚に教えてもらった名前を「すべて付ける」という大胆な決断をします。

和尚は喜六の申し出にビックリしましたが、一度言い出すと聞かない喜六のこと、全ての名前を紙に書いてやり喜六に渡してやります。

喜んで家に帰った喜六は、暇に任せて夫婦二人でこの長い名前を覚えてしまいます。

このおめでたい名前が喜六の子どもに合ったのでしょうか、寿限無(じゅげむ)君は病気一つすることなく健康にすくすくと成長します。

小学生になった寿限無(じゅげむ)君、友達が朝、小学校に一緒に行こうと誘いに来ます。

ところが友達が寿限無(じゅげむ)君の家に着き、寿限無(じゅげむ)君の名前を呼んだのですが、名前をすべて言うだけでも一苦労です。

友達は学校に遅刻するといけないので寿限無(じゅげむ)君を置いて、先に学校に行ってしまいます。

ある日、ヤンチャ者の寿限無(じゅげむ)君が、自分より年上の友達のアタマを竹の棒でたたき、友達は泣きながら寿限無(じゅげむ)君のお母さんに言いつけにきます。

驚いた母親はすぐに謝り、父親に報告します。

ところが寿限無(じゅげむ)君の母親は、寿限無(じゅげむ)君の名前をフルネームで呼ぶので、それだけでもかなりの時間がかかります。

母親に呼び出された寿限無(じゅげむ)君の父親が、友達のアタマを触ってコブの場所を確かめようとするのですが、友達のアタマに「こぶ」は見つかりません。

寿限無(じゅげむ)君の父親はいいます。「こら!ウソついたらいかんやないかい!コブもなんにもあらへんやないかい!」

すると友達は、「おっちゃーん、最初はあったんだっけどな、名前を言うてる間にコブが、へっこんでしまいました」

是非皆さんも聴いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?