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コロナ禍での予定帝王切開出産レポ(出産当日)

前日入院からの出産なので、1つ前の記事を先に読んでいただけると話がわかりやすいと思います。

【基本事項】
宮城→神奈川へ里帰り出産 
出産施設は個人の産院(地元ではそこそこ有名みたい)
部屋は全室個室
逆子のため38週で予定帝王切開
出産日はGW中
緊急事態宣言下のコロナ禍での出産

さて、前日入院で怒涛のスケジュールをこなしたあと暇をもて余した私。

あとはゆっくり寝るだけと思ってnoteを更新したのも束の間。

部屋がナースステーションの目の前なのでいろいろ騒がしい…。

新生児2~3人の鳴き声が響く。看護師さんの話し声も聞こえる。いや…一番すごかったのが自然分娩が始まった妊婦さん

ナースステーション脇に分娩室兼手術室があるので陣痛に苦しむ悲痛の叫びがフロアにガンガン響くのですよ。うちの産院は大きくはないので、生々しい悲鳴が私を襲ってくる。頑張れと言いたいところだけど、初産で帝王切開を翌日に控えてる私としては、勘弁してくれよ…ってのが本音。

「痛い痛い痛い痛い!!」
「助けてぇぇえぇーーー!!!」
「早く出てーーーー!!!!」

こんな感じの妊婦さんの悲鳴・新生児の鳴き声・看護師さんの話し声に加え外でバイクを鳴らす暴走族?もうるさく、最終的には我が子がお腹でバタバタ暴れだす始末…。

結局1時間とか30分程度の眠りを数回繰り返して朝を迎えてしまいました。完全に寝不足です。


さて、そんな感じで迎えた出産当日。出産(手術)までのスケジュールはこんな感じ。

6:00 シャワー浴
6:30 NST&点滴開始
7:30 NST終了
8:00 院長先生挨拶
8:30 手術室に移動
9:00 手術開始
9:14 娘誕生
10:00  手術終了
10:40 病室へ戻る  

ちなみに、コロナ禍での出産ということで、うちの病院は出産から退院までの期間患者1名につき面会可能な人物は1人のみ。(子どもは除く)
手術直前の付き添いは一応可能で、出産後に面会可能。

私にとって面会希望者はもちろん旦那。旦那は休みだけど、手術日ではなく退院日に合わせて休みをとってもらったので、手術前後の見送り立ち会いは誰もいないままでした。まさに、お一人様出産! 

家族がいない不安はあるけど、変なプレッシャーとか余計な心配をかけなくてなくて済むから、1人で出産に臨むのも悪いもんではなかったです。この選択は後で大正解となったし。

朝のNSTが無駄に長かったのは我が子が寝てたかららしい。お前、夜中起きてたもんなぁ…。

NSTが終わって一息ついたら手術のお時間。夜中のお産の方も無事終わったみたいで私も定刻通りのスケジュールになりました。

私の身体は術着の中にパンツ一枚とくそダサい着圧ストッキングのみ。手術は裸で挑みますからね。すっぽんぽんでも気にしないさ!

手術室まで病室からわずか数mなので心の準備もできないうちに到着。手術台に上がり、すっぽんぽんの状態でエコー。逆子であることを確認して、心電図・血圧計・酸素クリップなどを着けながら麻酔の注射をしました。あっ。コロナ禍なのでもちろん私はマスク着用してます。鼻に酸素チューブ入れてもらったから、マスク着用でも酸欠とか貧血に見舞われなくて済みました。

背中を丸めながら突き出して注射を打つんだけど、これが地味に難しい。そして痛いと噂があったから怖かったけど、私はチクッとしただけで全然平気だったよ。不妊治療の時に注射しまくったし慣れたのかな?

麻酔をした直後、下半身が一気にポカポカ温かくなると同時に痺れ、自分の意思で足や太ももが全く動かせなくなりました。麻酔すげぇよ…。

そこからは一気に手術モード。胸に青いカバーが被せられた衝立が登場し、気がついたら手術が始まってました。麻酔効いたかの確認とかなかったし、知らぬ間に尿管も入れられてたよ。

噂通り、手術開始から10分程度で赤ちゃん誕生。腹を切ってる時は痛いという感覚は一切ありません。でも、内臓に触れられてるという違和感はあったから変な感じだなーとは思ってました、

私の腹から出てきた赤ちゃんは思った以上に小さく、計測してもらったら2604g。性別は事前から周知があった通り女の子。お腹の我が子は3000gいかないとは思ってたし、妊娠中もあまりお腹が大きくならないなーって感じてたけど、38週目で早めの出産になったとは言え、想像以上に小さくてビックリ。でも、産声は大きくて手足もしっかり動かしていたので自然と感動して涙してしまいました。

腹から出て来てからは真横で赤ちゃんの処置をしてもらい、それをずっと私は見つめてます。何をやってるのかは聞かなかったけど、胎盤出したり子宮を洗浄してるんだろうなーと思いつつも赤ちゃんをずーっと見つめて幸せな気分に浸ってたのも束の間…。

術後最大の難関、縫合の処置が始まりました。聞かなくても分かる。内臓が押されてぐにゃぐにゃされてる感触…。最初は耐えられてたけど、段々と気持ち悪くなる。「ううっ。あーー。」と吐息を漏らすような唸り声を上げながらどうにか耐える。少し距離はあるけど、近くに赤ちゃんが見えたのでどうにか意識を保つ。縫合の皮膚とかが突っ張る感覚も気持ち悪い。赤ちゃんのほうを見てる余裕がなくなり、唸り声でどうにか過ごす。

私は予定帝王切開だったから昨晩から絶食してて気分が悪くなるだけで済んだけど、緊急帝王切開だったら確実に吐いてたと思う。それくらいの気持ち悪さは覚悟が必要かもね。内臓を押される時が手術中で一番辛かったです。

 ただ、うちの産院は局部麻酔だけの処置だったからこんな体験になったけど、他の人のレポ見ると縫合するときに全身麻酔に切り替える場合もあるみたい。この辺は病院によって差がありそうなので気になる人は事前に聞いてもいいかも。

無事手術が終わり、手術を執刀した医院長先生が家族にその場で電話してくれました。「無事産まれましたー。」と実家の母と旦那にサクッと電話。帝王切開はよくあることかもしれないけど、淡々とした院長先生に笑いそうになりました。

その後はスタッフによって悪露の処置や病室に移動をやってもらいました。 もちろん意識はあるんだけど、麻酔がまだ効いてるから下半身の身体は自由が効かないからね。病室に戻ると、血圧計・酸素クリップ・心電図・点滴(痛み止めと脱水予防のやつ)・尿管・フットポンプ(足につける血栓予防のやつ)などなどいろんなものが繋がれていた私。

それ以降は1~2時間おきくらいに悪露・傷痕・血圧などいろんなチェックをしに看護師さんが部屋にやってくる。子宮の確認でお腹をグイって押されるのが痛かったケド、一瞬なので全然耐えられる痛さ。

麻酔は12時くらいにはなくなったので、痛み止めの点滴を入れました。この時点で痛いのは傷跡よりも後陣痛。子宮の収縮の痛さは生理痛のくっそ重いヤツって感じだったのかな?副作用で眠くなるようだったけど、前日快眠できなかったので結果オーライ。当日にかけて眠れなかった自分にとっては痛みも緩和されて心地よく眠れました。

麻酔が切れてからは足先が少しずつ動かせるようになったので、積極的に足を動かす練習。でも、傷と後陣痛の痛みで腰から膝にかけて身体が超絶に重く動かねぇ…。寝返りができないから、至る所が痛くて辛い…。ベッドのリクライニングで上半身はある程度自由が利くけど、下半身はどうあがいても無理ゲーすぎて…。

結局手術当日は、痛み止めの点滴を入れてもらうたびに寝落ちするというのを繰り返して朝まで過ごしました。真夜中に喉が渇いてうがいをさせてもらったのが気持ちよかったです。せっかく喉ぬーるマスク買ったんだから、看護師さんにお願いしてつけてもらえばよかったな…。

本来であれば麻酔が切れたタイミングで赤ちゃんに対面できる可能性があったんだけど、この日は赤ちゃんには会えずに終了しました。夕方に旦那に電話で近況報告だけしてこの日はあとひたすら眠りました。


こんな感じで手術当日は過ごしました。

いろんな人の帝王切開出産レポを見てたけど、うちの産院は手術前の浣腸や痛み止めの坐薬は使用しなかったよ。産院や病院によって差があるのかな?うちの産院のテキストにもできるだけ会陰切開浣腸はしない方針って書いてあったからかもしれないけど。

あと、GW中の手術ってのもあってスタッフに余裕があったおかげで手術前にスマホを渡したら産まれた直後の写真を山ほど撮ってくれました。術前に頼めば対応してくれる可能性もあるので、頼んで損はないと思う。その時はスマホのロックを解除して、カメラの起動方法を伝える必要があるけどね。こんな感じで貴重な姿を撮ってもらえたよ!

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手術は怒涛の勢いで過ぎていったケド、手術自体は思ったよりも辛くなかったかなぁ。絶対に自然分娩のほうが大変なんだろうなぁとは思ったほど。帝王切開で一番辛かったのは縫合中の内臓をいじられる時くらいだったし。痛みは術後の後陣痛がピークだね。

手術当日は赤ちゃんに会えなくて寂しいなー、残念だなーって思うこともあったけど、身体の自由がきかないし、痛みもあるし、前日寝れなくて疲弊することもあるから、ゆっくり過ごすのがオススメです。

嫌でも、翌日から歩行練習や育児で休む暇がなくなりますからね…。

ということで、術後当日は無事?終了。次は術後1日目をまとめますー。



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