スライド09

「常識知らず」のそれっぽい核心


「それっぽい核心」シリーズは、毎回1つの課題を設定し、その根本っぽいことを探ります。

第3回の課題は、
「常識知らず」
です。

■今回のそれっぽい核心

「常識に当てはまらない事実はごまんとある。常識からスルーされた事実は、なんでスルーされたのか考えよう。

それっぽい核心。
常識に囚われるなとか、最近の若者は常識がないとか言うけど、常識ってそもそもなんだよって話。

TikTokにハイな動画をあげちゃう若者は、どういうとこが常識知らずなんでしょう。ある意味常識に囚われてない感じあるけど。

内田樹さんは、物の見方を語る上で対立する2つの考え方を引用していました。

▼対立する2つの考え方
①人間主義(著者の内田さんは「いま・ここ・私」主義って言い換えてた)
②宇宙多元論(フーコーはこっちぽいって内田さん言ってる)


①人間主義(「いま・ここ・私」主義)をザクッと理解

・まさに、いま、ここにいる私から物事を理解する思考
・歴史は、過去から今の私に向かって、まっすぐに進んでいる

↓例えば...
・私は「純血の日本人」だ。祖先もみんな、純血の日本人やろなぁ

(こういう考え↑に対して、フーコーはおかしくね?って言ってる↓)

↓というのも...
めっちゃ過去に遡ったら、ほぼ確実に、どっかに日本人じゃない人いるはず

↓てことは...
僕らの感覚って、自分の理解に対して都合の悪い事実を「なかったこと」として排除した上で、物事を理解している


②フーコーはこんなこと言ってた

・今、存在する常識は、過去の中からたまたま選択されてきたものの結果
・事実として選択されなかった事実はたくさんあるやろ
・それじゃ「どうやって一部の事実は語られなかったのか?」を考えよう

今、常識として語られてることも、過去を遡っていけば、相反する事実が存在するはず。

======(第4回に繋がります)======

■僕の生活と「それっぽい核心」

・無意識に納得するから常識だし、自覚できないから常識だったりする
・どこまでが事実であるかは割と固定値、どの部分を常識って言うかとか、それの良し悪しは変数
・「あー、自分常識に囚われてんな〜」なんて思って生きるのは生活に支障をきたしそう(集団でも個人でもうまいこと生きるための仕組みが常識なのかも)
・「規範」も「慣習」も「法律」も「常識」もちょっとずつ役割が違うから使い分けよう

■考え続けたい問い

「その常識は、誰が何のために生み出したのか?常識から漏れてる事実は何か?」

▼参考になりそうなオンライン授業

■引用書籍

内田樹『寝ながら学べる構造主義』、文春新書、2002年


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