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コピバンするならインストがおすすめな理由

香港から戻ってきてはや2週間。いつのまにか40歳になってしまいました。いよいよおじさんなので困惑してます。不惑なのに…。

野音ワンマンの2次先行にご応募ありがとうございました!残すは7/15からの一般販売です。いや〜本当にたくさんの人に来てほしい…。現在セットリストを考え中です。夏だしせっかくの野外なので、のんびり2部制にしようかと思ってます。やりたい曲を並べていったらとんでもない曲数になったのでどこを削るかお悩み中。漏れた曲は7/29,30の渋谷HOMEでやろうかな。

さて、掲題の件です。

今回は楽器をやってる方向け、というかバンドをやっている方に向けたお話。特に学生さん?かな。どうやら軽音楽部に所属している若者がこのnote読んでいるらしいので。

仮に軽音楽部に所属するとして、やっぱり最初は「コピーバンド」から始まるのは定番ですよね。もちろん僕もたくさんコピバン組んでました。青春です。ハイスタやらブラフマンやら、Blink-182やオアシス、マニアックなとこだと1970年台のモータウン(アメリカの伝説的音楽レーベル)の曲を再現するバンドもやってました。モータウンはいいぞ。

もちろんバンドやりたい奴なんて95割が「モテたい」と思って始めるわけですから、いわゆる巷で人気のあるバンドや歌手の曲をコピーするのが通常かと思います。実に理にかなっておる。

……でも、個人的な経験から申し上げますと、コピーするのにおすすめなのはインストバンドなんですよ。

え…知らん人多いし地味…って思うじゃん?いやいや、めちゃくちゃチヤホヤされますよ。別にtoconomaコピーして!って言いたいわけじゃないんだけどさ。jizueでもfoxでもLITEでもいいんだけど。アナタが思ってるより高評価されます。

なんでかっていうと…

歌モノのバンドって、85%くらいはボーカルの出来に左右されるんですよね。いくら楽器隊がうまくても、音程とか声質とか、単純にボーカルの良し悪しで判断されるという。いわばバンドの主役だからね。これはもうしょうがない。

さらに、ボーカルってカラオケとはちょっと違うので、ステージに立って華があるとか、会場の空気を読めるとか、度胸があるとか、そういう才能も必要になってくるんです。つまるところ、いいボーカルを探すのって大変。ましてや軽音楽部内でバンドを組むってなると人材も限られてきますし。

逆にメンバーに素敵なボーカリストがいる方はラッキーです。そのまま存分に歌モノをやるのが大正解(うらやましい)。でも、悪くはないけど良くもない…くらいの歌で悩んでるなら、おもいきってインストバンドをコピーするのも一興です。「歌が苦手だけど歌うのが好き!」なら全然歌モノやってもいいんだけどね。選択肢の一つとしてインストもありだよ、っていう話。

先に述べた通り「そもそも歌がない」ってだけで、聴く側のハードルって無意識に下がるんですよね。微妙な歌なら無い方が聴きやすいという。もちろんボーカルがいない分、楽器はそこそこ弾けないと厳しいんだけど…。インストなら「普通レベルの演奏」をするだけで「いいね!誰の曲?」とだいたい言われます。不思議。モテるぞこれは。

かくいう僕も、多摩美術大学時代にドラムの清水さんとtoeのコピバンをやってましたが、コピバンなのにけっこう人気でした。当時toeはそんな知名度なかったけど、学内でライブする時はまあまあ集客あるという謎。しかもお客さんの半分くらいは僕らのことを「オリジナル曲やってるバンド」だと思ってたらしい。ちなみにその時のバンド名はtooでした。toeの皆さんすいません。今でも足向けて寝れないです。いつか対バンしてください。

これが歌モノだったら、やっぱりボーカルの器量に左右されるので難しかったと思います。特に歌モノは「原曲のボーカルと比較される」から余計に。ヒゲダンみたいに歌える人なんてほぼ居ないからな。その点でもインストってハードルが低いんですよ。楽器の音作りはあれど、ほぼオリジナルを再現できるから。

あとは副次的な効果として、楽器をさらに好きになります。やっぱりインストは楽器隊が主役だし。「バックバンド」では味わえない責任感と高揚感がありますよね。ぜひ、コピバンをやる方はインストという選択肢を覚えておいてください!

ここからはtoconomaをコピーしたい、してる方に向けてのちょっとしたコツです。コピバン全部に共通する事かもしれないけど。

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いしばなし

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インストバンドtoconomaのギター石橋がお届けするよもやま話。バンドにまつわること、デザインのこと、コラムなど。SNSでは書ききれない…

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