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人生を豊かにするために必要な静寂性とは?!

こんにちは音楽家のこうたろうです。

本日は『音』についてフォーカスしていきましょう。
みなさんは日常生活の中で騒音に悩まされることはありませんか?

いまも、あなたの耳には騒音が届いていないだろうか。
『騒音』とは求めていないのに聞こえてくる音であり、人間がつくりだす騒音の量は30年ごとに倍増し、そのスピードは人口増加より早い。
アメリカの道路の交通量は、1970年から2007年の間に3倍に増えた。
アメリカ国立公園局によると、アラスカとハワイを除く、48州の83%の土地が道路から約1キロ以内にある。
つまり車の音が充分に届く距離にあるのだ。
航空機に目を向けると、その交通量はもっと急増している。
航空機のフライト数は2002年から25%も増加し、1日に3万機もの民間機が頭上を飛び交っている。
2012年連邦航空局は今後20年で航空交通量は90%も増大すると予測した。
人間の活動により、一般に背景雑音は30デシベルほど増大する。

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あまりにも慣れ親しみ過ぎて
騒音から逃れる
逃れなければ
ということを忘れてしまっている方も多いのではないでしょうか。

もちろんノイズキャンセル機能は高度に発達し
音楽や音に集中できるようになってきてはいます。

しかし、音楽の中にも人工的な音やシンセサイザー
楽器の演奏だとしても
どの調整でチューニングされた周波数なのか?
周波数の種類によって
メンタルヘルスに大きく影響を及ぼすと主張する音楽家はたくさんいます。

筆者も音楽に携わる一人として
『人のメンタルヘルスのためには音響を選ぶべきである』と考える一人。

田舎に行くとびっくり

田舎に行くと癒される。
なぜか?
それは自然界と調和しているからというのはよく知られたことです。

しかし、やはり騒音がない、静寂があるというのが
非常に大きな要素であると思います。

コンピューターで創れない音

  • 木々が擦れ合う音。

  • 波の音。

  • 小鳥たちの鳴き声。

  • 自然界の波の音、水の音。

人工音ではないこれら自然界の音
ほぼ音楽制作が自動化されるほどテクノロジーが発達した現代でも
コンピューターで創り出すことができないんです。

今でもマイクロフォンを使った録音でしか再現することができません。

自然界の音は特別

癒しの音響を定義するのは難しいことではありますが
少なくとも自然界の音は一般的な楽器の音
シンセサイザーの音とは全く別の次元であると言えます。

その証拠に音響編集において人工的な音はかなりの精度で数値化できますし
分離させることができます。

分離させることはできるのですが
同時に自然界の音に含まれる重要な倍音要素も一緒に
消してしまうことになるため
やはり自然界の音だけを収録することが理想。
ただし、冒頭でお伝えしたように、ここ日本でも
自然の音だけを体験しようと思うとかなり難易度が高くなってきています。
街に住んでいるとまず無理でしょう。

ちなみにNATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方の中で登場するサウンドエンジニアの方が
アメリカで静寂を手に入れられる場所として次のように語っています。

ワシントン州在住のサウンドエンジニア、ゴードン・ヘンプトンはアメリカ国内に残る静寂な場所を探す旅に出た。
日の出の時刻から少なくとも15分間、人間がつくりだす騒音がまったく聞こえない場所は、アメリカの大陸部では、十箇所程度しかないそうだ。
つまり夜明けにたった15分でも静寂が続く場所はほとんどないというわけだ。
オリンピック国立公園のホー・レインフォレストにあるという。
人間が存在しない世界の音を聞きたければ、北緯47度51分57・54秒、西経123度52分13.26秒、海抜206.7メートルにあるという。

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その場所をチャットGPTに聞いてみました。

すると次のような回答が。

指定された場所の地図を提供することはできません。
ただし、指定された座標がアメリカ合衆国ワシントン州セドロウォリー近郊にあることを確認できます。

チャットGPT

ベーカー山やベイカー湖あたりのことかもしれませんね。

日本だともう少し簡単に見つかりそう?
と思うかもしれませんが、実際かなり難しいです。
やはり高性能なマイクを使うと
どこかで車、高速道路、飛行機の音は入ってきます。

この北緯47度51分57・54秒、西経123度52分13.26秒、海抜206.7メートル
という場所は航空機の空路とも外れているということだと思います。

音に含まれる倍音のはなし

音には実に様々な倍音が含まれています。

倍音とはある周波数に対しての整数倍で重なっていく波形を指しますが
例えば100hzと200hz、300hz(基準値の3倍)が重なることで
他の周波数帯域(波形という波)が発生します。

その発生した波は自覚していなくても
実際にそこに存在し、脳には届いているわけです。

モスキートトーンがいい例。
このYoutubeを聴いてみて。
あなたはどのあたりの音まで聞こえますか?

聞こえていなくても確実にその音は鳴り続けているんです。

この聞こえないレベルの倍音や関連波形は、自然界の音にはもちろん、人工音、人工物の発する音にも含まれているわけです。

自然界の音が癒される理由

科学的に解明されてはいません。
しかし、数学的には断片的に考察されています。

波の音、木々が揺れる音、小鳥たちの音
その他様々な自然界に存在する音は
コンピューターでは創ることができないと言いました。

ではなぜコンピューターで創ることができないのか?
それは非常に複雑な周波数の組み合わせ
自然界の複雑な法則が入り混じっているからだと言えます。

例えばフィボナッチ数というのをご存知でしょうか。

芸術分野〜音楽や絵画、その他様々なジャンルで
一種の法則のように捉えられている数列です。

フィボナッチ数列は一例であり、まだ解明されていない素数という概念にも
芸術につながる、自然界に繋がる世界が広がっているのかもしれません

他にも色。
カラーが人に与える心理効果というのは音と同様広範囲に渡ります。

フォトグラファーの仕事とはなんでしょうか。
人の表情、心を撮る。
これはもちろん軸となる大変重要なこと。

しかしもう一つ重要なことが、色を再現するということ。

例えばモノクローム一つとっても
写真を学ぶと100種類の白黒の違い、スケールを覚える必要があります。
特別にトレーニングしたフォトグラファーは裸眼で75種類ほどを見分けられ
トレーニングをしていない人で25〜30種類ほどであると言われています。

これがカラーになるともっと膨大なスケールになるわけですね。

こちらも音と同じで、人が察知していなくても
確かにそこにあり、そこで発色している
太陽を浴びて生命のエネルギーとともに人に降り注いでいるわけです。

明らかに草木や花たちのエネルギーと
空間に漂っている自然界の音が同調している、共鳴している
と感じる瞬間はありませんか?

自然と静寂を求めて

異なる環境に対する整理機能の反応を調べるため、宮崎教授は2004年から数百人の被験者を森に送り込んできた。
彼と千葉大学の同僚、イジュヨンは森の中をゆっくりと散策すると、都会を歩いている時と比べて、従来ストレスホルモンと呼ばれていたコルチゾール値が4%、血圧が1・9%、心拍数も4%下がった。
また質問紙で心理面について質問したところ、気分がよくなり、不安感が軽減したという結果が出た。
宮崎教授は2011年に発表した論文で『こうした結果は、多大なストレスを感じている状態が森林セラピーで緩和できることを示している』と報告した。

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これらの森林セラピーや、森林浴の癒し効果
実はデジタルでもある程度効果があることが見込めるという研究もあります。

人工音から逃れる、意図的に避ける。
年に数回でもいいから人工音と遮断された世界を求めることは
人生を豊かにするために繋がるのかもしれません。

筆者が音楽家として研究している癒しの音ブランド
Curanz Sounds ではそんな自然の音や
ソルフェジオ周波数と呼ばれる432hz調整のピアノ作品を制作しています。

普段ノイズキャンセルイヤホンで聞く音も、自然界の音
または432hzで調整された音を試してみてください。

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