「家に着いたら、いきなりクレンジングしていませんか？」

帯のコピーが気になりすぎて、即購入したのがこちら👇。『42歳になったらやめる美容、はじめる美容』。

10代の頃から、メイクよりもスキンケアに興味があった私は、佐伯チズさんのコットンパックから、ワセリンしか使わない肌断食まで、話題になったスキンケアはひと通りトライ。余裕のあった独身時代は、POLAのパーソナライズドライン、APEXに投資したりも。

ただ、とにかく情報がありすぎて、どれが正解か分からない。利益優先のメーカーや、感覚重視のSNS発信には違和感を覚えることもあり、ここ数年はスキンケア迷子でした。

この本は、スキンケアブランドOSAJIのディレクター、茂田正和さんによるもの。科学的に裏づけられることだけを提案しつつ、「自分らしく」「美しく」といった心地よさもちゃんとある。そんなバランスが、今の自分にしっくりきました。

タイトルにもなっている42歳は、女性ホルモンが急激に減りはじめ、老化の兆しが目立つようになる年齢だそう。「年齢による変化を、ポジティブな魅力として愛せるような美容ごとを提案したい」という、茂田さんの思いがこめられています。

私がこの本の内容を受けて、「やめた」&「はじめた」ことが次の3つ。

● 帰宅してすぐのメイク落とし。

冒頭にも挙げたこちら。具体的には「いきなりクレンジング」はやめて、「クレンジングの前に水ですすぎ洗い」をしましょう、という提案。

帰宅したばかりの肌には、PM2.5や花粉などがついた状態。その肌にクレンジングをのせてクルクル馴染ませるのは、肌のバリア機能をゆるめながら、刺激となる物質をすりこむことになるのだそう。

私もこれまでは、どんな肌状態でも「いきなりクレンジング」が常でしたが、改めることに。使っているのは、&ourhomeのクレンジングジェル。

・濡れた手や顔でも使えて、W洗顔不要。
・¥2,090とほど良いお値段で、シンプルなルックス。
・洗い上がりの乾燥を感じにくい。
・「こんなに良い成分がこれだけ入っています！」みたいな圧を感じない。

こんな理由から、現在3本目をリピート中です。

肌状態の不安定さやくすみやすさが軽減される効果があるという、クレンジング前のすすぎ洗い。必要なのは水だけ、数十秒でこの効果がのぞめるなら、ひと手間も頑張れそうです。

● たんぱく質を摂る。食事で摂りきれなければ、プロテインもあり。

不足しがちな成分の筆頭、たんぱく質。茂田さんも「美容のスタートは、体が必要なタンパク質を満たしてから」と、その大切さを説いています。

1日に必要なたんぱく質量は、体重の1/1000だそう。

まずは、自分がよく使う食材のたんぱく質量を一通りチェック。少し面倒ですが、これでふだんの食事で摂れるだいたいの量が分かります。

後は、感覚的に足りなさそうだったら納豆を足したり、もも肉の代わりにむね肉を選んだり。どうしてもバランスが整わない日は、プロテインで補ったり。

これまでは、「栄養は絶対食事から摂る。サプリ類はNG」という謎のマイルールがありました。

でも、｢できなかった時の罪悪感にかられるのは本末転倒。それならサプリに頼ることがあっても良い｣という本書のアドバイスがすとんと腑に落ち、困った時のプロテインを常備するように。

● 化粧水は手に水分が残るくらいまでたっぷり。

茂田さんいわく、カサつきを癒してみずみずしい肌を取り戻すのに必要なのは、水分とのこと。肌の構造や仕組みの裏づけがあるので、説得力抜群です。

角質層が満たされるまで（＝手に水分が残るようになるまで）、ハンドプレスしながら化粧水を馴染ませる。こうして角質層の水分を充実させると、ターンオーバーやキメも整ってくるそう。

これまでは、乾燥対策＝リッチなクリームを足す方に意識が向いていましたが、化粧水のステップを丁寧に行う方に転換。肌表面に膜をはったような潤いではなく、より内側からの潤いを感じるようになりました。

顔はもちろん、その効果を一層感じているのがボディケア。ボディクリームを塗る前に化粧水で水分補給をすると、潤い感が段違い。

さすがにボディは何度も重ねづけする余裕はないものの、一度塗りでも肌の感触が変わります。

化粧水は、惜しみなく使える無印良品のものを愛用中。シャバシャバ系で、重ねづけしやすいのも◎。

この3つを始めて間もなく2ヵ月が経ちますが、まずは生理前の肌荒れがなくなってビックリ。コツコツ続けることで、より健やかな肌に近づけるのでは？と期待しています。

年齢を重ねても｢それなりに良い感じ｣はキープしたい。そのために必要な情報を選びとる力も磨いていきたいと思います。

★見出し画像は、nojimaさんの作品をお借りしました。ありがとうございます。

・美容に関する過去記事はこちら👇。合わせてお読みいただけると嬉しいです。