綴人

古典が好きな変人です。 古典の面白さを伝えていきたいと思います。 不定期更新【清少納言…

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古典が好きな変人です。 古典の面白さを伝えていきたいと思います。 不定期更新【清少納言の雑談力】 気が向いたら投げ銭していただけると、生活が楽になります。

最近の記事

Twitter連携なるものをしてみました。 どうぞよろしくお願いいたします。

    • 古典嫌いが多いのって、中学とか高校とかの授業に問題があるんでしょうか? それとも単に、触れる機会がないだけ?

      • #7 大進生昌が家に(中編)

        どうも、綴人です。 今回は中編。 中編は、家の主人である生昌が、家に来ている定子たちに挨拶に来る場面です。 簡単なあらすじは、こんな感じです。 前半、清少納言が生昌の家の門について、文句を言っている場面の続きです。

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        • #6 大進生昌が家に(前編)

          どうも、綴人です。 この章段は、前中後編の3つに分けて紹介していきます。 前半は、清少納言の上司である中宮定子が、訳あってよく知った生昌のところで暮らすことになり、その家に向かう場面。 彼女たちは、車(牛車)に乗って移動します。中宮はもちろん、官女ともなればその車も当然豪華なもの。 普段は車を建物の専用口につけて、直接乗り降りします。 そのためにはまず、家の門を通過しなければならないわけです。 ところがこの生昌の家、門が想定よりも小さく、車がつっかえてしまって入れ

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        • 古典嫌いが多いのって、中学とか高校とかの授業に問題があるんでしょうか? それとも単に、触れる機会がないだけ?

        • #7 大進生昌が家に(中編)

        • #6 大進生昌が家に(前編)

          #5 思はむ子を

          どうも、綴人です。 今回は、お坊さんの話。可愛い子どもをお坊さんにしたのは…と始まります。 まずは簡単な訳だけ示したいと思います。 世間の人がお坊さんというものをつまらないものだと決めつけて、居眠りをしてしまうことにも喧しく文句を言う。若いうちからお坊さんになった人は、様々なこと(女性のことなど)にも興味があるだろうに、それすらも遠ざけているのは不自然ではないか。ちょっとくらい覗いたって良いだろうに、そんなことにも喧しく文句を言われる。 まして修行中の身ということになれ

          #5 思はむ子を

          #4 同じことなれども聞き耳異なるもの

          どうも、綴人です。 今回の章段はかなり短め。でも、かなり厳しめの一言。 同じことなれども聞き耳異なるもの 法師の言葉。男の言葉。女の言葉。下衆の言葉にはかならずも字余りたり。 簡単に現代語訳をすると、こんな感じになります。 ”同じ内容でも、感じ方が違うものと言えば、法師の言葉(お坊さんのお説教)。男性の話と女性の話。卑しい者の話には、必ずと言っていいほど余計な言葉が含まれている。” 下衆、というのは、当時で言うところの非貴族階級とも取れますが、それはすなわち学のな

          #4 同じことなれども聞き耳異なるもの

          FGOに清少納言が追加されるとか。 ビジュアルとかはさておき、解説は意外とちゃんとしてました 笑

          FGOに清少納言が追加されるとか。 ビジュアルとかはさておき、解説は意外とちゃんとしてました 笑

          #3 頃は(後編)

          どうも 綴人です。 前回に引き続き、「頃は」の段についてのお話。 お気づきかもしれませんが、この段は基本的に時節にあった風雅な宮中の様子について述べられています。 前回は正月ごろのお話、今回は三月以降のお話です。 除目という、今でいう辞令のようなものが発表される時期に、 「中宮様によろしくお伝えください。何なら、帝にも」 と口利きを頼んでくる人が、清少納言たちのもとを訪れます。 彼女たちも、彼女たちなりの目利きで、男性貴人の評判を中宮に伝えます。 するとそれ

          #3 頃は(後編)

          #2 頃は(前編)

          どうも綴人です。 この章段は、清少納言が趣のある季節を挙げて、それぞれの季節について、思うことを述べている章段です。今回は前編ということで、章段の前半部分について見ていきたいと思います。 全訳することが目的ではないので、おもしろい所だけ、つまみ食いしていきましょう。 …顔のきぬにあらはれ、まことに黒きに、白きものいきつかぬ所は、雪のむらむら消え残りたる心地していと見苦しく… 簡単に訳をすると、地肌が表れて黒く、白粉(ファンデーション)が塗れていないところは、雪が所々残

          #2 頃は(前編)

          #1 春はあけぼの

          どうも、綴人です。 今回から、本編です。 とはいえ、今回は、清少納言の感性についてのお話。 「春はあけぼの」は『枕草子』の初段として有名ですね。最近は小学校でも国語の教科書に掲載されています。 中学校、高校でも掲載されていますが、皆さん、この書き出しについて、どう思いますか? あけぼの、とは夜明け頃のことを言います。確かに、春霞が立つ朝は風情があるものです。 春については、この「あけぼの」「だんだんと白くなっていく山際」「春霞」が挙げられています。 もし、学校で

          #1 春はあけぼの

          #0 『枕草子』について

          こんにちは 綴人です。 次回から「春はあけぼの」を書く、と言っておきながら、ちょっと寄り道をして、今回は『枕草子』という作品についてのお話。 『枕草子』は主に、日記的章段、類聚的章段、随想的章段の3つに分けられるとされています。 日記的章段とは、その名の通り日記のようなもの 類聚的章段とは、「うつくしきもの」や「すさまじきもの」のように、書き出しに応じたものが連々と綴られているもの 随想的章段とは、2つの中間に位置するもの と、されています。 この分類についても

          #0 『枕草子』について

          『枕草子』にみる清少納言の雑談力

          ーという題で、少し書いていきたいと思います。 はじめまして。綴人です。 私の野望は皆さんに古典の楽しさを知ってもらうことです。 中学高校で古典が嫌いになった人に、実は古典て面白いんじゃん! ってことを紹介したいのです。 そこで手始めに、有名な『枕草子』から始めようと思ったわけです。 次の記事から一章ずつ(短編集なんです)、面白いところを紹介していこうと思います。 もし良ければ、次回もお楽しみに〜。 綴人

          『枕草子』にみる清少納言の雑談力