キャスフィについて語る(後)


https://note.com/kotiudon_8092/n/nd4b9c3a12be0

前では主にキャスフィの歴史、そして特徴について述べていったがここからはキャスフィが抱えていた問題点や閉鎖以降のことについて語ろうと思う。

(前)で語ったことを理解したうえで(後)を書いているためご了承ください。


・問題

(前)での概要にも少しだけ言及していたがキャスフィにも問題点があった。

様々な問題点があったが、その中でも特に顕著なものであったルール・規制関連のことについて記そうと思う。

キャスフィは未成年の利用者が大半であったため、出会い行為や卑猥な投稿、荒らし行為は勿論のこと、NGワードやURLの貼り付けの禁止など他掲示板と比較するとルールが厳しい方であった。

しかしその厳しさは少々ひねくれていた。その一つとして2行以上のAA(アスキーアート)の投稿禁止というルールがあった。

これはかつてサーバーの関係上、文字を大きく取ってしまうレスを投稿してしまうと重くなってしまうため存在していたものであったが、2010年代になって4000文字程度の投稿を大量に書き込んでも大丈夫になった頃になっても依然このルールは残り続けた。

またキャスフィは先ほど述べたようにルールに違反するとプロパイダ単位での書き込み禁止、更には閲覧禁止と重い規制がされていた。

実際掲示板開始から10年程度はこのような規制が残され、運営側も閉鎖まで「プロバイダー単位での規制を行っている。」と利用規約内にて呼びかけていた。
しかし2016年に運営が交代すると一変、プロバイダー単位での書き込み禁止はクッキーでの書き込み禁止に緩くなり、ルールを違反して書き込み禁止になってしまったとしても、クッキーを削除すれば再び書き込めるガバガバ仕様に劣化し、閲覧禁止の処置に至っては廃止されこういった面で掲示板としての威厳は失われてしまった。

またこの規制される基準も、かつては運営が巡回しており違反行為を見つけ次第削除、規制をしていたのだが、運営が交代すると「削除依頼が出たら規制」の仕様となり、面倒な仕様且つ明らかに目立つ荒らし行為であったとしても運営は自主的な規制を取らなくなってしまった。

またその削除依頼も休みになると機能しなくなっていた。
そのことに気づいてしまえばその休日内に荒らしによってキャスフィを壊滅させることも可能な状態になってしまった。(実際閉鎖直前にはスプリクトを利用した荒らしが現れスレ乱立や埋め立て行為を繰り返していた)

さらにIプロバイダー規制は同じプロバイダーを使用している無関係の他人が巻き込まれるものであり、「利用していないのになぜか書き込めない」といったことが頻発、更に一見無害な投稿を通報することより相手を書き込めなくさせる嫌がらせ行為も起きていた。

そのことが影響して規制されたユーザーが集まる「避難所」が作成されたのであったが、運営はそういった不都合な存在をNGワードに登録し、「避難所」という単語を書き込めなくさせ、更にはそういった避難所が存在していた葉っぱ天国やメビウスリング掲示板といった場所の名称もNGワードに登録するという暴挙ぶりを見せた。

それでも遵守するユーザーが多く居たため(というよりかは暴言や攻撃的な行為などルールに違反するユーザーは規制という形で排除され避難所や他サイトに追いやられた)、キャスフィは比較的民度は良い掲示板であった。

それでも小規模なトラブルは頻発しており、酷いものだと避難所を利用して特定ユーザーを誹謗中傷する者がおり、更にその避難所も管理人が無能だったり三日坊主な人間の場合が大半だったため削除依頼を出しても受理させてもらえず、陰湿なネットいじめが起きてしまっていた。


・閉鎖後


そんなキャスフィであったが2021年2月26日に閉鎖する旨の通知がトップページに表示されることになった。

当時のキャスフィにはユーザーが300名程度いたと推測され、更にそのユーザーもSNSアカウントどころかメールアドレスさえ持っていない小中学生が大半且つ芸能事務所のオーディション情報といった重要な情報がやりとりされていた為他掲示板には見られない混乱状態になった。

キャスフィと同じような年齢層のユーザーを持ち閉鎖された掲示板は数多くあったが、大半は閉鎖する時点でユーザーの高齢化が見られ、おとなしくSNSに移住する住民が多くいたが、定期的に新陳代謝されていたキャスフィではメールアドレスなぞ持っていない小学生や中学生もいたため、SNSへの移住という選択肢は難しいものであり、また掲示板というフォームに慣れていた住民も多かったため他掲示板への移住を選択した者が多数おり、住民らは戊辰戦争における新撰組のように他掲示板へと移った。

また閉鎖当時キャスフィでは海と花束BBSという元キャスフィの住民が設立した掲示板が話題になり、キャスフィとほぼそのままであったそこに移住する住民が100人程度現れ、以前より存在していたキャスフィ避難所といった掲示板は逆に移住すると言った者は現れなかった。

最終的にSNS(主にツイッター)、5chや葉っぱ天国、海と花束BBS(元キャスフィの住民が設立した掲示板)、キャスフィ閉鎖と共にネットの藻屑になるという3つの進路を歩むことに住民はなり、2021年3月31日キャスフィは18年と8ヶ月の歴史にピリオドを打つことになった。

閉鎖理由については運営が曖昧にしていたため不明だが、「荒らしによるサーバー負荷説」と「過疎化によるアフィリエイト収入の減少説」の二つが囁かれている。

掲示板サイトの中では中の下〜中の上レベルの規模であり、閉鎖によってそこそこ話題になるかと思いきや、キャスフィに関する他サイトでの記述はツイッターで元住民が言及する程度、ピクシブ百科事典で数行程度にまとめられていると散々なものであり(私がこの記事を書いた理由がこれである)、Netvaleというまとめサイトが取り上げた程度で余り話題にならなかった。

その後の住民はキャスフィとは離れて活動するものや、当時の住民の3分の1を集めることに成功した海と花束BBSなどで活動するもの、@キャスフィなどの掲示板を設立し続けるものがいたが2023年3月現在、8割方の元住民はSNSで活動されていると推測される。

キャスフィのドメインはその後2021年8月に謎の一時復活を遂げた後、2021年10月からはオンラインカジノについて解説するサイトに変貌し現在に至る。

・まとめ

数時間で書ききったため、読みにくい部分や語弊、書けなかった所などが多いかもしれません。

それらについては後日加筆や修正などをしていこうと思っています。

また批判的なことが書かれているため中立性に欠けているかもしれません。

ここまで読んでくださった方々とキャスフィに感謝の意を表明します。

終わり

2023/04/10 加筆修正、一部表現の訂正。
2024/3/29 3周年記念として推敲。(結構日本語がおかしかった部分があるためそういった部分を修正した。)

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