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えいがみたよ2023-81_84


●エイブのキッチンストーリー
イスラエル人の母とパレスチナ人の父。
息子のエイブくんのために無宗教になったけれど、各々の家族は各々の宗教なので、家族で集まるともう大変なことに…
エイブくんはどちらも仲良くしてほしいし、
でも、気づいたらいつもみんな言い争い…。
日本はふんわりしてるから…ありがたいな…と思いつつ、ほんと…大変だな…宗教…
そんな中でもエイブくんがすごいのは、そんなごたごたに巻き込んでくる家族にブチ切れるわけでなく、
ようやく見つけた自分の場所も行っちゃだめだと行くことできず、仲良くさせようと催した会も、もっと険悪にさせてしまったと自分を責める始末…
良い子すぎる…心配よ…
大騒動になって、みんながみんな自分二反省をして、少しずつ歩み寄れるといいよね…
料理人のみんな、いい人だったなあ…

●もうひとりの息子
赤ちゃんを取り違える、ということでもう一大事なのに、ユダヤ側とパレスチナ側という敵対している国同士の取り違い…

息子問題もお互いの立場も一体どうしたら…と途方に暮れてしまうわ…
でも、怒鳴ったり罵ったりするわけでもなく、戸惑いながらも歩み寄る両家族の描き方良かったな…。想像しているよりも遥かに大変なことだとおもう。

息子くんたちは親よりも早く打ち解けていてほっとした。お兄ちゃんはどうした…っていうくらい冷たくなったのは悲しいけれど、ガザ地区に追いやられたという気持ちとかいろいろあると、もうどうしていいかわからないんだろうな。
そして、ユダヤの宗教は、それじゃすまないこともあるのか…とても真面目に熱心でも…根っこの問題…
宗教ってなんなんだろうな…

●海辺の家族たち
マルセイユってこんなさびれてるイメージなかったし、検索もしたけど、華やかだなあ…
こういうさびれてしまったところもあるよ、ということかな。美しいけどなあ。
昔の賑わっている風景もすてきだった。

静かに、淡々と、風景美しく、この家族たちの少しの時間を切り取って見せていただいている感じ。
(ちょっと、出会ったばかりでくっつくの早すぎでは…?と冷めるところもあるけど)

まさかここで難民問題が出てくるとはびっくりしたけれど、地図を見たら、ああ…新天地を求めてうまくいけば来れる感じだわ…!

●鉄道運転士の花束
日本は鉄道関係のところはしっかり柵があるけれど(まあ…今住んでるところは、ん…?平気か?というとこもあるけど…)他の国の事情はなかなかいろいろなんだろうなあ…!
でも、これは…運転士さん、被害者よね…

お隣の良くしてくれるお友だちの息子くんも轢かれてたりと…Oh…となることもりもりでどういう気持ちで観て良いものか悩ましいけれど、お上手…
画もきれい。息子を想う気持ちも、ご近所を労る気持ちも、描き方、良いなあ…!

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前回から引き続き、イスラエルとパレスチナ問題がどういうことなんだろ…と、そのあたりの映画をみる。

ありがたいことに日本は結構宗教はふんわりしているし(そういう環境じゃない場合もあると思うけど…)比較的寛大で良いとこ取りで楽しんだりもあるし、それに国を奪われたり侵略されたりもないものね…

なぜ…そこまで…と思っちゃうこともあるけど、そこに住んでいて、信じてるものがあって、土地を奪ったり奪われたり、の経験があったら、と思うと、根深い因縁がなかなか断ち切るの難しそうだなあ…。

もう、いいじゃん!ってなる日は来るのかな、
来てほしいな
奪われたことないからそういうこと言えるのかな…
そうじゃなかったら、言えないかな…
でも、子どもたちや一般市民ははただただ平和に暮らしたいだけなのに、って言葉を聞くと、
やっぱり大人がごたごたしてるのかな。
その大人も昔は子どもだったのにな…

とか、ぐるぐる。ぐるぐるするなあ…

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