見出し画像

春を機にこれから読書をしようという人へ

春は、これまであまり本を読んでこなかったけれど、読書をたのしみたいという人が出てくる季節です。本を読むのがたのしいことだと感じているからだと思います。確かに、視野が拡がるし、心を豊かにしてくれるし、疑問が解消されるし、無知の知を実感するし、知りたいことが増えるし、そうしている中に自然と教養が身に着き世界が拡がります。

時には嫌々本を読まなければならないことがあります。学校の課題であったり、仕事上必要なものであったりと。これは苦痛以外のなに物でもありません。本嫌いや深く考えない人の育成には最適な手段だと思います。


読書をたのしむには

"自分の時間を過ごす" "自分の世界を大切に" の2つを忘れなければ可能だと思います。本を読むと読みたい本が出てくるものだし、知りたいことが増えます。そうしている中に教養は自然と身に着きます。でも、文系や理系などの区切りを入れてしまうとその限りではありません。


自分の時間を過ごす

早く読む必要はないし、読んだ冊数を競う必要もないし、同じ部分を何度読んでも構わないし、分からなくても取り敢えず進んでも構わないし、途中で読むのを止めても構いません。別な本に手を出してもいいのです。大切なことは自分の時間を過ごすことです。


自分の世界を大切に

それは子供の本、それは大人向け、それは中学生、高校生、〇✖学部、▢△専門家の読む本、それはマンガ、それはライトノベル・・・

などと区分けされたりします。でも、これを気にしてしまうと読む本がなくなってしまうし、自分の世界を壊すようなことにもなります。自分が何を読みたいのかが最も大切なのだから、他人の判断基準は参考程度に留め気にしないことです。


実践①(小説:読みたい本がある)

さっそく読みましょう。難しい漢字が多いことなど気にする必要はありません。その都度、調べればいいだけです。読み返すのは反則だというルールはないのだから何度読んでも良いのです。読み返している中に理解も深まり、すらすら読めるようにもなります。速読は自然と身に着くものです。


実践②(小説:読みたい本がない)

児童書やショートショートがいいと思います。児童書といっても思っている以上に充実しています。図書館で確認してみてください。
読みやすくおもしろい本としては、故 星新一作品(ショートショート)がお薦めです。推理小説なら鮎川哲也氏の本格推理シリーズです。
小説ではないのですが、群ようこ氏のエッセイで本を紹介しているものが数冊あります。これを機に読んだ小説があります。
児童書には古典もあり、『徒然草』、『東海道中膝栗毛』がおもしろい本だということに気づかされました。


実践③(小説以外の本)

小説でないのだから、知りたいところ、読みたいところから読み始めればいいのです。何を書いているのか分からない場合は、前の部分に書かれているものです。そうでない場合は別の本で調べるかネット検索します。
その本が自分にとって必要なものであれば、どこから読んでも結果的にすべてに目を通すことになります。それに何度も読み返すものです。

私の場合はほとんど知らないことや初めてのことなどは、かんたんな入門書や児童書で大まかな知識を入れてから読むときもあります。場合によってはマンガも利用します。児童書やマンガは次に進むためのステップです。
新書、特に、岩波ジュニア新書は読みやすいです。


実践④(数学書)

数学書は冒頭の「はじめに」の部分に前提となる知識について触れられています。その際、専門家の「やさしい」というのは当てにならないので参考程度に留めてください。目次で知りたいところを見つけ、それを読むことで理解するには何が必要かが見えてくるものです。

分からないところから確認する方が、結果的に早く読めると思います。
まずは小学算数、中学数学、そして高校数学Ⅰ。ここまでは準備です。高校数学ⅡとBは専門書を読むなら知っておきたい内容です。
ここまでくれば大学以降の数学の『微分積分』『線形代数』『集合・位相』に進めると思います。最近は高校数学Ⅲを学んでなくても読めるように書かれている本もあります。生物学、経済学、心理学などの諸分野でも数学を使うからだと思います。
『微分積分』『線形代数』『集合・位相』は大学以降の数学をする土台になるので、大学1,2年生の授業で扱われています。


教養を身に着けるために読書をしようという人もいると思いますが、苦痛でしかないと思います。おもしろいから読み、それを続けている中に自然と身に着くものだと思います。▢

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?