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給食時間、掃除時間

みなさん、こんにちは!岩尾です。
久々の難聴学級マニアですね。

さて、今日は、難聴学級のネックである、友達との関りについてお話しします。

難聴学級は、少人数クラスで自分たちのペースで勉強を学ぶことができるので、理解は進むといういい点がありますが、その反面、交流クラス(通常級)での在籍時間が半分ぐらいになるので、聞こえる子との関りがどうしても減ってしまうというデメリットがあります。

登校して難聴学級からスタートして難聴学級で下校なので、どうしても本人も友達も「お客さん」といった感覚になりがちです。

「戻る場所がある」という良い面もあるんですけど、「お客さん感覚」を払拭したいところです。

人によってそれぞれですけど、うちの子は3年生になって、通常級では、「なかなか会話に入れない」という感覚を経験したようです。

「ずっとしゃべってて、いつ入っていいかわからない」
と言っていましたが、おそらく、会話を読み取るのにも神経を集中させて、こうかな?ああかな?と考えながらで、話そうと思ったら、もう違う話になってるとかになってるのかもしれません。

そういうこともあるし、他の要因もあって、休み時間に通常級に遊びに行くのも今年は疎遠になっていました。

でも、休みの日に1回友達の家に遊びに行ったりとかはしたんです。
参観日の様子だとまだ自分を出せてないような感じではあるんですけど、毎日の話では会話をしたりもしてるようです。

ただ、授業中の会話なんですね。
会話が、授業中のみだと、どうしても深くなりきれませんよね。

おまけに、休み時間は音も多いし、聞き取るのも難しい。
深く関われない中での、休み時間の会話。
これは、なかなか難しいですね。


で、これは、僕も最初気づかなかったんですけど、
うちは、給食も、掃除も難聴学級でやってました。
学校によっては違うところもあるかもしれませんが。

なるほど・・・・
この時間は、遊びの会話ができるチャンスですよね?
これがあれば、少しは変わるんじゃない?

それで、2年生の終わりから給食を週に1回ぐらいで通常級でやるようにして、3年生の2学期終わりに、毎回通常級で食べるようになりました。

これも、もともと給食は難聴学級で設定されてるので、最初は、難聴学級から給食を持っていってたんですね。
これはやりにくいから、本人もあまり乗り気ではなかったようです。
持っていくのが面倒だからです。
このへんは、通常級でやるには、調整が必要です。

そして、掃除時間です。

これも、難聴学級でやってましたけど、3学期になって、掃除も通常級でやるようにしました。

難聴学級の掃除は、通常級の子が代わりに来ることにしています。
そうすると、通常級の子も難聴学級に来る頻度も上がるわけですよね。
認識率も上がります。

これをやっていったら、難聴学級⇔通常級の行き来も増えたようです。
娘だけじゃなく、通常級の子が難聴学級に来る頻度も上がったようです。

この、給食時間、掃除時間は、遊びの話ができる時間でもあります。
この時間に一緒に過ごせると、関係性も進みそうですよね。

結果論で言うと、もうちょっと早くからそうしたかったなあとは思いますが、だからこそ、共有しておきます。

もちろん、人によりけりなので、給食は少人数クラスで食べたい子もいるでしょう。
ただ、聞こえる子とのコミュニケーションを進めるには、給食時間、掃除時間を一緒に過ごすのは、すごくいいと思います!

こういうささいなことも、システムとして最初からあるものは、なかなか気づきにくいなと思います。
これも、難聴学級の先生から言ってもらって気づきました。
先生との日々のコミュニケーションもすごく大事ですね。

さあ、これからコミュニケーションも進んで、でも、4月からはまた違うクラスからのスタートですけど、今度は、給食と掃除時間が最初からあるので変わるはずだと思います。

必ずこうした方がいいというわけではないですが、コミュニケーションを進める施策としては知っておくといいかなと思います。

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